トリのマーク「グーツムーツの博物館」
＠渋谷・スペースエッジ(1998/9/26-27 4ステージ) 全自由前売り当日2500
台詞・演出・音響・照明：山中正哉 衣装：柳澤明子、嶋守千広、久保海松子
制作：柳澤明子ほか
出演：柳澤明子（博物館に入りたい子）出月勝彦（館長）丹保あずさ、山中正哉
（博物館スタッフ）、嶋守千広（クラシカルなワンピースの？な子）
1998/9/27(日)曇り 6:00-7:15PM(1'10) 前方より 客席５割(25人)
客層：20-30才代中心。男性過半数。
客入れ：作業場スペースに緩い階段状配置の椅子席。クッションなしでもそんな
座り心地は悪くなし。終盤２０分は劇中でうわさの隣室博物館に移動。ベンチシ
ートは20人ほどで一杯。満員の時は部屋中一杯になりそう。
舞台。実際のアトリエな作業所をそのまんま使用。博物館の開設準備を行う場所
つう感じ○。装置は白木の長机と折り畳み椅子２だけ。部屋壁は白。中央シャッ
ターから出入り、歩いてるのは両脇の磨りガラスの窓越しにしられ。照明は常設
蛍光灯にスポット２灯。終盤近く、下手壁のドアから隣室の博物館へ芝居設定そ
のままにお客は移動。化石を一個ずつ陳列したショーケース６ヶが中央斜め、等
間隔に展示中。照明は一面ブルー。
お話。私設博物館を準備する人達。館長はちと変わり者、収集してるのが体操の
化石（グーツムーツは18世紀の体育理論家と終演後配布のパンフに記載）である
とか、常時携帯のノートは道ばたのどこでもあるものと言ったり。そんな博物館
の中を、女の子は早くみたくてしょうがなく、じたばたぱたぱたといつも出入り
なにやら館長と話したい不思議な少女も神出鬼没に登場、化石をのこしてく。
そんな彼らの近所にもう一つ博物館ができる（た）という。そんな時、館長はふっ
と姿を消してしまい、残されたスタッフは館長抜きで開館することに。気になる
ご近所博物館を偵察に行くと、彼らの館長が見知らぬ別人状態でいたというのだ
が。
記憶→忘却な化石アイテムいろいろな今回。それら、あれこれと想像させる事柄
が穏やかな会話にぽつぽつと。よくわからないさりげな謎めきが面白いねこ。
穏やかなか、時折くすくす笑いの会話に微笑み。前半、柳澤明子の勘違い発言への
身も蓋もない応対など、ちとすっとこどっこいなやりとりとか。中盤、穏やかな
進行、ヒーリング系音楽、週末状態、なこともあって、うっすら眠くなるねこ。
それもまた気持ちよくて○。と、見越したように舞台は隣室へ移動。ブルー面の
静寂空間で適度の緊張感をもたせた、転換趣向に目が覚める。でも石の展示物に
はあまり興味惹かれず、期待しすぎのせいか。
柳澤明子。とまらない自家愉快中毒な一人しりとりの楽しさを初め、微笑みのコ
メディエンヌぶり一層。ばたばたした動きとポーズの愛らしさ◎。山中正哉と嶋
守千広のクールな取り合わせは今回も◎。
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