トリのマーク 「ガレージには三匹の子豚が」
＠東中野・ギャラリーパオ (1999/6/4-7 5ステージ)
全自由前売り 完全定員制 2000 (DM割引1700)
台詞・演出・音響：山中正哉 衣装：嶋守千広、久保海久子 制作：柳澤明子
出演：柳澤明子（野生の子豚狩り人？）、出月勝彦（スモウ取り？）、
嶋守千広（宿屋の娘？）、山中正哉（宿屋の主代理？）
1999/6/6(日)晴れ 3:05ｰ3:45PM('40) 上手レストラン側より 客席満員(30人）
客層：20-30才代、男性過半数？。子供連れのおかあさんもあり。
客入れ：高低差つけた３列。中央奥の階段は端だと見難いかも。特に誘導なし。
冷房無く、やや蒸し暑し。風が通るといいんだけど。劇中、ミントティー、キャン
ディの全員サービスあり、○。キャストなど記載のパンフと、終演後「ぶたの好き
なことば」が書かれたイラストパンフの配布あり。
月１公演シリーズ。今回と来月は増改築と繰り返した屋台村のような、ギャラリー
にて。同じ場所で別のお話をどう見せてくれるかのお楽しみ企画。
会場。倉庫つき雑貨店、ペルシャ雰囲気。下手、バーカウンター上手、帳場なカウ
ンターには洋書やらファイルやらこちゃこちゃ。真正面から骨董品のような箱類が
置かれた部屋。中央にはまっすぐ上方に上がる階段、両側に通路の一部がみえ。
明かり窓がある天井には大きな旋風ファンがゆっくり回り、梁にはくれくれした枝、
アジアなライト。下手隣は半露天レストラン。劇中、食器の音やら話しこむ喧騒が
漏れ聞こえ。
お話。主が失踪?しているらしい宿屋にクール顔の主人代理?。万物に力を及ぼすと
いう「スモウ」の自称達人の自慢話をまあ聞いたり。宿で働く女性のなんか届け物
を忘れる癖?を訝ったり。そんなところに頭巾をかぶった旅人が登場。聞けば、子
豚取りという旅人。きれいにするを条件に子豚と逗留。さて、部屋内の子豚は当初
日長窓から外を眺め、ためいきをついたりという具合でまあ実害はなし。ところが
自称達人が「スモウ」で排水溝に詰まったりでバタバタ、うっかりしてる間に増殖、
街中、びっしりと子豚だらけになってしまう。そんな子豚も「生態系」が崩れて?、
自然消滅。で、子豚取りは次の場所を求めて、さようなら。呼ばれなくても来るし
来ても役に立たないけど・・と言い残して。
素通りするように見せる出来事は、終わりと始まりがない物語のよう。謎が謎を呼
びつつも、なにげに置き去ってゆく不思議感一層。こちゃこちゃした会場、ごちゃ
ごちゃと近所から聞こえる会話、暑さもなんかエスニックさ醸し。そんな雰囲気の
中、怪しい登場人物が面白いねこ。柳沢さん、出月さんは、胡散臭さの中も愛敬が
あって○。熱血とクール対比の可笑しさは健在。冒頭、向うところ敵がないという
（そりゃそうだ）「熱血一人相撲取り」と、クールな宿主の体温差ある会話が愉快ねこ。
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