トリのマーク（通称）「駝鳥を探す地図の上」
＠東中野・ギャラリーパオ (1999/7/9-12 5ステージ)
自由前売2000(ネット割引1500？)
台詞・演出：山中正哉
出演：
柳澤明子（通りすがりの旅人）
出月勝彦（自称スモウトリの常連）
嶋守千広（その宿屋でお使いしたりと働てる子）
丹保あずさ（六代目ダチョウ、と呼ばれている人？）
山中正哉（その宿屋の主の代理をしている人）
1999/7/12(月)晴れ 7:10-7:55PM(45) 後ろ側からとか 客席満員(35人）
客層：老若男女。20才代女性〜初老の婦人まで。女性過半数。
客入れ：完全予約制、キャンセルが出たか不明。劇途中で処が変えあり。配布の
整理券順に靴を脱いで２Ｆへ。人数も少く、混乱なし。
都内のブティック、本屋などを会場とした月一公演シリーズ最終。先月公演を行
った、レストラン、ギャラリーが同居した会場にて。いつも見上げていた２Ｆの
ギャラリーに舞台を移して。
会場。あちこち反物がある倉庫。その前室の事務所兼バーに集合。しばしやり取
りを見た後、倉庫内２Ｆのミニ回廊に移動。階段上に茶色のシャツが鈴なりに干
され、ちらりと隙間から上階が見え。好奇心をくすぐって○。２Ｆではハの字の
両壁沿いに着席。劇中説明のようにお客は展示物の趣向。役者にふむふむと
鑑賞されたりする。壁には大小の渋い色合いのカーペットが吊るされ。真正面には
細竹をあみだのように組み合わせたオブジェあり。
お話。いつのまにか宿屋の２階、旅人？を展示してるギャラリーにオブジェが。
なにかしらと訝る主（山中）。宿屋の女の子（嶋守）はそれを地図という。口を
きかない女性（丹保）が道な棒を持ってきては補完、地図のある場所につれてい
くのだという。宿屋の屋上にダチョウを見かけたというバタバタとした旅人
（柳澤）は、よくわからないものでまたバタバタ。ダチョウはこれと紹介された
のは女性の外観（丹保）だし。でもダチョウらしいし・・。もう一度、確かめに
出て行く旅人。ダチョウやら他の人も出たり入ったり。戻ってきた旅人。こんど
は塔をダチョウが飲みこんでいるという。取り合わない主。迷信放しをしたり、
人の形をした変な虫の群れの話をしたり。狐につままれた顔の旅人。でも飲み
こんでるんですよ、ダチョウはなんでも飲みこむというし・・。
ここと繋がりながら、遊離する不可思議。その場を飲みこむ外のダチョウと内
にいるダチョウなマクロとミクロの同居。そのダチョウも人間のようでそうでなく
正体不明。へんてこな世界に捕らわれていくような違和感がなんとも愉快ねこ。
なぞめきな場所に居合わせる面白さと心地よさ。台詞と場所をさりげに活かして
の世界つくり◎。
ニューキャラ、コミカル丹保さん。ぱたぱたした愛敬ある動きになんか憮然とし
た表情の取り合わせが面白い。もっと軽やかにと思えど、ダチョウじゃあねえ。
柳澤さん。自信なさげに「すいません」繰り返したり。一層、小動物化してかわ
いらしい。
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