超歌劇団 第11回公演「どらえも のびと肉体奴隷」
＠新宿 タイニイ・アリス (1999/7/16-18 4ステージ)
全自由2300 当日2500
作・演出：うるけん一郎太 音響：Ｋ・ちゃっぷ 照明：大田昌樹
照明操作：笹木良子ほか多数 会計：クルッパピッコ
出演：
うるけん一郎太：どらえも（ねこ型ロボット。聖龍拳の達人）
うるかつ ：のび （どらえも 無きあとじゃいあに虐げられる）
太田昌樹 ：すね （じゃいあの下僕）
南麦茶 ：じゃいあ（どらえも無きあと、小学生マフィアのボス）
クルッパピッコ （しず、じゃい、じゃいあの傀儡の役者？。紹介あったのに
笹木良子 憶えてないねこ。）
味の素あ〜や
1999/7/17(土)晴れ 7:05-8:25PM(1'20) 中段より 客席７割(40人）
客層：珍しく、８割が野郎。２０才台中心でおじさんも。女性は20才台のみ。
客入れ：ぽちぽち入る客席。冒頭、下手後ろ、終盤、中央の客席にて芝居あり。
舞台幅一杯の「空中殺法」（笑）場面は後ろ目のがいいかも。客席誘導はなし。
物販なし。
昨年、ＧＧフェスグランプリの静岡の劇団。今年はアリスフェアに参加、上京。
ＨＰによると次回は西部劇とのこと。東京公演はいつかしらね。
舞台。黒幕を巡らした素舞台。上手奧に革張りソファ。客席桟敷中央にベニヤ木屑
が入った「担架」あり。「秘拳で地面が張り裂ける」場面で、木屑をまき散らしての
効果に使用。あれなんだろ？と思ってたねこも得心、同時脱力。客席下手後方には
「檻」、これはまんま使用。
お話。いつも助けてくれた・どらえもがのびの元を去って数カ月。いじめっ子・
じゃいあの暴力はエスカレート。小学生マフィアを結成、町内を恐怖に陥れていた
のびはすっかり虐げられ、無理やり犯罪の片棒を担がされることに。そんなころ、
どらえもは悪の気配を感じ、町に立ち寄っていた。目撃したのびの惨めな姿を見て
呑気なロボットから一心発起、恐いおじさん化するどらえも。のびを変えるためには
自分からと、自己改革したのだ。道具に頼らず、生身で闘うと決心、どこでもドアな
ポケットを焼き払い、のびを鍛えるどらえもであった。
聖龍拳の奥義を体得したのびの前に、じゃいあは敵ではなかった。しかし、じゃいあ
が力を得る源となった悪の門は再び開かれ、のびは囚われてしまう。積年の恨みが
噴出、のびによる圧制が始まってしまう。責任を感じた・どらえもは苦しみとともに、
のびを打ち倒し、悪の門を閉じる。それから二年。平和な町に再び悪の手が。
撲殺された、じゃいあの下僕すねが怨霊として蘇り、町を支配し始めたのだ。修行
の旅の途中、つい懐かしさから立ち寄ったどらえもは凶悪な気配を察知。悪の権化
たる最強すねを倒すために、そのアジトを単身乗り込む。しかし、すねは強く、殺さ
れかける。が死んだはずののびが加勢に現われ、どらえもは九死に一生を得る。
それはのびのコピーロボット。邪心の芽生えに葛藤した生前ののびが、悪の心に
染まる前の自分を残したのだ。のびの心に触れ、どらえもは悪を倒す決心を新たと
する。すねとの最後の対決。地球の力・マグマを利用する技をもって、すねを打ち倒
すどらえも。こうして、２年に及んだ小学生マフィアの支配に終止符が討たれる。
小学生は小学生に戻り、町にも活気が戻ってくる。しかし、事件に深く関わったと
思われる、どらえもの行方は洋として知れなかった。
去年よか、こなれたかな。著突猛進さは一歩引き、確信犯な面白さが加味。うーん。
これだと、もっと役者が巧くないと辛いとこあるかも。でも、くさいというより、
浸ったお話と演技は相変わらず。愛、友情、正義の名の下に強引なドラマを急展開
そのめちゃさには愛情感じるねこ。芝居でもやらないような演技続々。回想場面、
２人でうるうる瞳、彼方を仰ぎ見るポーズとか。前回へっぽこ加減○だった「空中
殺法」健在。床の二本ワイヤで予想可とわいえ、スケボーに乗りながらのへなへな
バトルにはもう脱力。なんもかも、ど真面目なのが思わず笑いを誘っちゃう。
やっぱ、希少価値のピュア劇団なり。
役者。うるけんさん。今回も一番力が入り、舞台を引っ張る。中途半端な白塗りに
濃い眉顔＋どら○もんコスチュームは夢見そう。結構、役者抜けちゃった？みたい。
去年、若侍を熱演した渡辺さんが出てないのが残念ねこ。
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