TEAM発砲・B・ZIN〈ジャスキス トリロジー#1〉「ジャスキス」
＠下北沢 本多劇場 (2000/1/10-16 8ステージ)
1/30(日)ジャスキスマラソン(3演目通し公演)あり。 全指定前売当日とも4,000円
作・演出：きだつよし 音楽：佐藤太[BQMAP] 美術：寛
照明：田中徹[テイクワン] 音響：小笠原康雄 舞台監督：芳谷研
衣裳：神場靖江 衣裳製作：岩淵玲子ほか 小道具：みたかずをほか
キャラクターデザイン：松井大、阿部統[クラウド] アクション指導：清水大輔
演出助手：片山有香子 宣伝美術：ラブ＆ピース川津 制作：長谷川香、吉村暁子
製作：余田かおり 企画・製作：TEAM発砲・B・ZIN
出演： 小林愛 ：ジャスティ （宇宙刑事）
工藤順矢 ：K−Xl （ロボット宇宙刑事）
岡森諦[扉座]：スパーク（寄生生物パラサイダー 逮捕され捜査協力中）
平野くんじ ：セクシー（寄生生物パラサイダー 逃走中。スパークの兄貴分） きだつよし ：正義 （ぱっとしないカメラマン）
鈴木みさと[円谷プロ]：舌守ゆうき （スタイリスト 正義の学生時代の友達）
武藤陶子 ：中前寺姫世 （元アイドル 本人の気持ちは現アイドル）
森貞文則 ：吸田新吉 （中前寺のマネージャー） 西ノ園達大 ：口形遊二朗（売れっ子カメラマン 正義の師匠）
桜岡あつこ[疾風DO党]：歯月麗子 （口形のマネージャー） タケウチヤスコ ：来生笑 （メイク 正義に片思い、狙っている）
塩原啓太 ：唇常るい（来生笑に片思い。正義に邪な悋気） 吉田トモ ：少女（スパークに寄生されてた子）
はじ[フリー] ：宇宙刑事 2000/1/10(祝月)晴れ 7:35-9:05PM(1'30) 後方より 客席満員(380人)
客層：20-30才代中心。野郎過半数、小劇場演劇じゃ珍しい。
客入れ：当日券。販売時で35人列。ほとんど男の子。後方中心に30-40席。１席ずつ
ぽつぽつ傾向（その旨説明あり）。キャンセル待ち15人ほど、補助椅子10。
座布団席設置までは至らず。物販。パンフ(Ｂ５ 600円)初演のデータ、エピソード
あれこれ掲載。ＣＤ(2,000円) ラブ＆ピース川津ポストカード(?円) 脚本(?円)ほか。
「キスで悪を倒す」シリーズ、一挙再演。鰻登りの人気な１ヶ月公演。
舞台。円筒壁に両袖から曲線階段、上側の開口でドッキング。その下、前面から
段を上がっての大きめ開口。開口前の木製壁あるなしで、鉄の要塞、古風なホテル
場面を切り替え。
お話。古色なホテル借り切って、元アイドルを撮影する一団。学生友達の舌守と
同じスタッフの正義は使い走りカメラマン。彼女に好意をよせよせしてるけど、
優柔不断。童貞どころか、キスも未済みのチェリー野郎。師匠な口形が彼女に目を
付けてて、もうはらはら、は〜。なさけないっス。そんなとこに、ばたばたと現れた
のは、モビルスーツの変な二人組。宇宙刑事！？、寄生生物を追ってて協力お願
いされ。へ？、と思う間もなく、体乗っ取られ。寄生生物を捕獲するにはキスで
体液交換するの、って相手は・・男ですけど！？。と宿主を操り、キスしては逃げ
回る極悪生物と宇宙刑事の攻防に勘違いとまじな三角関係が絡まり、さあ大変。
ふふ〜んな快作。期待通りに、主人公達の期待を裏切るどたばた展開。混戦の内に
こまめに伏線拾って終息、恋の花咲くハッピーエンド。悲しい話しはうちはいらん
のじゃと、お約束してる物語の王道ね。特撮ＴＶ、アニメ、マンガ好きのお兄さん達を
くすぐる、おとぼけギャグもまたちりばめ。
そんなギミックはお遊びに納めて、役者と台詞でメイン勝負。潔くあるアクション
路線でもあり。舞台の上下、左右に動きまくり、間断にすきま風が吹かせない。
うまくいかないお話をうまいことみせてく、テンポよい演出は手慣れたもの。
と、お気楽楽しいけど、面白みはあんま感じないねこ。いつもながら、そのまんま
なんだもの。こわもての宇宙刑事にかわいい女心、とかお約束にしてもとってつけ
たよう。文句言うなら、ほかにいけよん、ですけどね。
役者。小林愛さん。シリーズ通して宇宙刑事！の気迫はいり。ちょっと硬質だけど。
きだつよしさん。小心者の割には文句いいな、情けない男を好演。桜岡あつこさん
濃いめに女性を醸して存在感あり。岡森諦さん。暑苦しい演技もお似合いのキャラ。
鈴木みさとさん。ほどよく、かわいい。
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