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 転球劇場「cat ten'Q musical」

 @大阪 HEP HALL (2000/4/21-26 8ステージ)
 全自由(整理番号付) 前売2500円 当日2800円

 舞台監督:伊藤一刀 照明:大和宏智 音響:堤野雅嗣 振付:市川美紀
 小道具:音山乙吉 衣装:石川俊一、水野泰彰 宣伝美術:箕田英二
 制作:内藤ハル夏 
 出演:(50音順)
 いちいりえ :イヨ・パサーナ (お母さんと呼ばれる幹部役者、73才現役)
 市川美紀 :ガーデュラ・ザ・キャット
 伊藤綾子 :サンタ・ニコ
 神田直子 :レイチャル
 木原肇   :マハトマ

 合屋正虎 :ザビザノビッチ
 後藤仁  :ジャン・クーゴーグランディエJr
 小林隆史 :羽根が欲しい
 高木禀  :アンサンブルC (新人役者・田中。無意識に不謹慎)
 高谷恵   :マリー・テレス

 中原翼   :R.
 中村なる美 :ムーン (いい女な女優)
 西山ともか :ガッシャ 
 野上マヤ  :ヌーナン
 橋田雄一郎 :アンサンブルA(下積み役者・三木。言動不一致)

 長谷川浩司 :名人
 福田転球  :アンサンブルB (下積み役者・伊藤。覇気がなぜかない)
 堀之内陽子 :ストレッチ
 宮奥雅子  :ポルチェリーナ
 森崎正弘  :三つの耳、二つの口
 安田裕美  :トマトケチャップ
 横山拓生  :トムスター
 渡辺健一郎 :ナトリウム

 2000/4/23(日)晴れ 5:05-6:50PM(1'45) 椅子席最前列より 客席超満員(170人)
 客層:20才代中心に幅広く。女性7割。おじさんもちらほら。
 客入れ:劇団オリジナルチケット、ぴあローソンの順で入場。ロビーと階段に
 きっちり、整列させ誘導。場内はゆったり桟敷4列、後方椅子席6列。まず桟敷を
 勧めてる模様。折り込みパンフ。劇中劇の劇団「ぱんぷきん・すたいる}のパンフ
 体裁。「HELP HALL」とか、もじりも分かり易い。ちなみ料金は全指定4500円なり。
 物販。「cat」オリジナルTシャツ(1,500円)10Qタオル(300円)。カーテンコール
 で今回限りなんで売れないと困るので挨拶あり。

 かっとんだ演技が暑苦しくもラブリーな福田転球、やっと本家の公演観れたねこ。
 公演ペース早いこの劇団。次回、7月@AI HALL。また観に行くだろうねこ。

 舞台は舞台袖。上手に掃除機や梱包用具、その奧に出入口。中央奧に姿見、隣に
 個人別のペットボトル。正面前方にビールカートンなテーブル。正面にビール箱
 を化粧台にして、男三人がメイク中。

 お話。catを上演中のミュージカル劇団。舞台袖ではなぜか役者身支度。高邁な
 物言いにそぐわず、情けない万年下積み役者・三木(橋田)。三木と学生演劇同期
 、なんかやる気がない中堅役者・伊藤(福田)。ずぶの素人の割に尊大なんだかな
 何をしでかすかわからないな新人役者・田中(高木)。少ない出番を待つ間、噂、
 愚痴、うんちく、遊び、ばか爆発といろいろ暇つぶし。先輩役者に、へりくだるか
 そうでもないか、と三者三様。時には度が過ぎて上演舞台をこわしかけて、ふ〜
 あぶねえあぶねえなんてことも。すちゃらか版「楽屋」(清水邦夫)てな感じの
 コミカル・バックステージもの。

 しょうもな、なおかしさ。大の大人がおばかするナイス。リラックスして楽しむねこ。
  東京乾電池の綾田+ベンガルと通じる胡散臭さには愛情感じるねこ。
 脱線トリオ(古代お笑い集団)してる三人のキャラ絡まり◎。情けなくてとほほ、
 おまぬけでたはは、醜いとこに毒を忘れず、ふふーん。やけに芝居がかった他
 劇団員と脱力な三人とのギャップに笑い。なんにせよ、人間味あるすったもんだ
 具合に親しみねこ。

 ミュージカル場面もあり、美味しく構成。三人の熱く遊ぶ・桃太郎。それまでの
 バックステージの表舞台「cat」。NG集と化した表舞台編が一粒で二度美味しい。
 ダンス、唄も本格。ウェストサイド、ジーザスクライストとごちゃ混ぜも楽しい。
 catな衣装は編み物、シンプルでいて豪華。

 役者。転球さん。セーブする前半、爆裂する後半。やんちゃさ◎。高木さん。
 飛び道具キャラ。ボケのテンションが落ちないのも○。橋田さん。最低男を好演。
 いちいりえさん。老け役をなんか楽しそうにしてて、微笑みねこ。

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