ｔｐｔ 35「結婚...taken in MARRIAGE」
＠森下 ベニサンピット(2001/4/5-30 30ステージ）
＠大阪5/4-6
全指定前売り当日とも7000円
作：トーマス・ベイブ 訳：常田景子 演出：ロバート・アラン・アッカーマン
美術：磯沼陽子 照明：沢田祐二 音響：高橋 巌 振付：ミッシェル・アッサフ
ヘアメイク：高橋功亘 舞台監督：小川亘
出演：(登場順）
麻実れい：ディクシ−（ショーガール）
及森玲子：アニー（明日結婚式を控え、不安な女性）
浅野温子：アンディ（アニ−の姉 皮肉屋）
藤川洋子：ルース（アニ−の母親 しっかり者）
吉村実子：ヘレン（アニ−の叔母 毒舌家）
2001/4/6(金）花晴 7:05-9:10PM(50/休15/60） 中段より 客席ほぼ満員(160人）
客層：おば様最多、女性過半数にして老若男女。親娘な二人連れもちらほら。
客入れ：当日券。ダメもとの開演20分前で結構いい席（上手）あり、キャンセル？。
まだ数席残あり。客入れ音楽はスィートなジャズヴォーカル。ブルームーンとか
ムーディに。なお、トイレは一旦外に出てから。物販。パンフ(Ｂ5半サイズ500円）
舞台。簡素というか、安っぽく飾り立てられた半地下ホール。下手の明り取り窓
にステンドガラス、部屋に若干の彩り。壁際にアップライトピアノと木製の折り
たたみ椅子。正面の額縁舞台にでっかい張りぼてのウェディングケーキ、からは
紙のテープが四方に延び。後ろには雑然と椅子や置かれ。舞台前に白い柱、ここ
にもパステル色の風船と紙のリボン。前面、紙のテーブルクロスと紙コップを
載せた簡素なダイニングテーブル二つ、椅子四脚ずつ。上手壁際、錆びたストーブ
前に花柄ソファとオーク製折りたたみ椅子。下手奥に出口、その手前にシルク
ハットと燕尾服（チョッキ）が３つ。上手手前にクラシカルなダイヤル式公衆電話
お話。教会の地下ホール。結婚式のリハーサルに親族ら女5人だけが集まってくる。
体裁を取り繕う必要もない近親と部外者。皮肉な、またきついコメントにも口が
減らず。世知長けたやり取りの中、女達の心の奥の秘密、結婚、家族、性と死、
孤独への思いが告白されていく。
硬派に女優バトル。存在感に満腹のご馳走様舞台。歌とダンスの楽天デザートも
忘れず、嬉しいところ。目からビーム、口から弾丸のスリリング対決。とりわけ、
「性格悪い」キャラ、浅野温子ｖｓ麻実れいの丁丁発止会話に微笑み。二人の
かっちょよさを堪能ねこ。どこか謎めきの母と叔母のユーモアとウィットも
美味しいところ。戦場な硝煙たなびく（なこともないけど）中、漂う情感、通う
孤独と痛みを知る者達の慈しみがしみじみ印象ねこ。理屈ぽくて長い上、翻訳
っぽい台詞はいたずらに堅苦しくて、うーん。女優が馴染んでない感じがして
残念ねこ。
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