トリのマーク（通称）2001年春の公演「The Picturesque House -景色のような家-」
＠東向島 現代美術製作所(2001/4/14-15 6ステージ)
http://www.ask.ne.jp/~factory/
全自由前売り2500円 当日とも ネット割引2200円
台詞・演出・音響・宣伝美術：山中正哉 衣装；柳澤明子 美術：トリのマーク
音響操作：櫻井拓見 会場：久保海松子 制作：柳澤明子ほか
出演：
柳澤明子 ：壁に風景を描く女の子
山中正哉 ：語り手
出月勝彦、丹保あずさ、中村智弓：さかな男
2001/4/15(日)晴れ 3:05-3:35pm(30) 入口よりより 客席8割(37名)
客層：20-30才代女性8割。いつもより多め。
客入れ：下町な東向島駅下車。こじんまりとした商店街、結婚式帰りのご近所集
が歓談する、東武線ガード下をてくてく２，３分。途中、役者・出月さんが
チラシをもって道しるべ。一人がけ椅子のみなので荷物があっても平気。
折込パンフ、終演後パンフともいつもどおり。
1年間毎月公演を終えて、今年は通常ペースのよう。初回は初めての下町地区で。
会場。昭和20〜30年代の倉庫、作業所、１Ｆのオープンスペース。サッシが鉄製、
ひび割れ補修も風情。床１２ｍ角、高さ７ｍほどの真四角。中央に柱。壁全体に
白ボードを渡らせ、キャンバス化。終盤、パフォーマーの行方を追うように、
隣の建物へ移動。途中、氷冷却式の冷蔵庫がインスタレーションとしてあり。
迷路をくぐっての小部屋、周囲壁はテーピングで描かれた窓から風景。退場も
そのまま床のテーピングをたどる、趣向。
お話。ＳＥ入れての無言パフォーマンス劇。ナレーションで女の子の心象つづり。
家や庭、ベットやジュースも真っ白な壁に透明なブルーのテーピングで描き、
女の子はぬくぬく生活。だれも尋ねてこないのをドアが無いせい？と描いたり
しながら。お散歩して描くは浜辺と水平線、山脈、犬とか。貯水池を作ったら、
三人のさかな男がテーピングをはがしちゃって雲散霧消。もうなんだかなあ。
気を取り直して、工場？描いてなんか脅威なものがやってくる？。つくった
落とし穴をまたさかな男達が。彼らを追ってでていった女の子。ここかなと
語り手が入った部屋には女の子もさかな男も居らず。四方八方に窓と景色。
そこにもあの遠景の家、語り手の住まいがあるのだった。
なんかカナダアニメとかありそうな、線画と人間のコラボレーション。気になる
テーピング段取りも、表情豊かにおしゃまな柳澤さんなら、なお楽しみ。さかな
男の妙に長い固まった佇まいがなんともユーモラス。消えてしまう少女、消して
しまうさかな男、消してしまえる線画。不在感が心地よく、重なりが面白いねこ。
音楽は耳に心地よいものばかり。雨の場面、sue ranceyの心に楽しい歌唱が好み
もあって◎。
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