超歌劇団 第17回公演「ゲートボールショック」
＠静岡・生活文化実験室(2001/9/22-24 3ステージ)
全自由 前売1000円 当日1200円 中高生500円(割引制度あり ねたばれ下記)
作・演出：うるけん一郎太 制作：笹木良子 編集：馬走ＰＯＭ 衣装：Ｋ・ちゃっぷ
音響・オペ：Ｋ・ちゃっぷ 照明：飯田香 照明オペ：杉山冨美子 メイク：鵜飼知実
道具：味の素あーや 企画担当：鵜飼知実 装置移動：笹木良子
出演：
ねたばれ下記
2001/9/22(土)晴れ 7:10-7:55PM(45) 入口側より 客席満員(50人)
客層：20才代男女中心に幅広く。二人、三人友達連れ多し。
客入れ：自己申告制（一部証明要）で割引あり。三々五々と埋まっていく客席、今回は
四方全部（一部見えないシーンのある席は空き）。客入れ誘導はうるけん氏自ら。
どこが安全？と聞かれて、どこも安全じゃないとの明答。15分前から前説、お客参加
趣向の稽古、危険地帯の説明あり（詳細は本文に記載）できるだけ早く入場した方が
もろもろ楽しくて○。折り込みパンフ。B5 4ページ。挨拶がおかしい。SFについての
誤解とか。アンケートなしのため、入場時に記帳あり。物販なし。
舞台と親しみ楽しむ、超歌劇団・地元公演。最果て地からまたいってしまうねこ。
前説。うるけんさんから、真顔で危険個所説明。ゲートボールのゲートをくぐら
せたら、１００円キャッシュバック！にお客数人が挑戦。昔とった杵柄でおばさま
が見事ゲット。恒例客参加シーンの稽古。攻撃シーン。お〜と手を挙げた後、
「プロミセンス・アタック！」でボールをぶつける。正面雛壇三段の客席、実は
ピラミッドの猿山設定。うきーと猿の演技稽古。ラストを決める人を選ぶカードを
引く人任命。オーケストラ。客左右にわかけて、掛け合いでじゃーんと声オーケス
トラ。ラストのシンバル役を遅れてきて、事情がわからない女性にいきなり指名。
はいはいとすぐ引き受けるから、超歌劇団の客は好きねこ。
お話。恋人別れの場面、いきなり。宿命に心で泣くシンとまゆみ。一転、神主装い
のゲートボール仙人とゲートボールチーム三人の闘い後。なぜ負けたかわからない
チームに仙人、「ゲートボール愛」（と書かれた電飾看板が点灯）が足りないのだ
と指摘。チーム員、ショック。ゲートボール仙人・打倒！と練習に励む日々。
そんなある日、チームからゴローが退団宣言。マドロスになって船にのって（なん
かはりぼての船尾）いってしまう。熱い友情を胸に、門出を見送るシンであった。
静岡では、青木県発見。県民に紛れてわからなかった青木県民が独立宣言（だっけ
）をしたのだ。その国ではゲートボールが国技、せざるもの生きるにあたわず状態
という。きっと、ゲートボール仙人がと潜入する、シン達。やっと探し当てた
ゲートボール仙人は俺より強い者がいると語り、チーム員、愕然半信半疑。それは
ゲートボール帝国の支配者。と登場、スケバンなセーラー服の三等身・山本純子。
三原淳子を信奉する生きた化石女。勝負！、ボールを打ち飛ばすチーム。
ブーメランショット、スパークリングなんとか。これはゲートボールじゃない〜と
指摘しつつ、敗北する化石女。
真の支配者は別にいる。きゃつを倒すのだ、チームを利用するゲートボール
仙人（なんか、急に年老いて弱った演技で同情を買いつつ）そのためには
清水神社から、草薙の剣をもってくるのだ。行く手にはあまたの障害がまっている
が。軽くやる気満々のシン。（客席から這い出してきた）貞ののろい（結構ぽん
こつ、怖いけど）を気持ち悪く思いつつ、ゲット。ゲートボール仙人、早速
ピラミッドへ。剣で解かれる封印。ピラミッドの中央が空き（客席雛壇全体が
客をのせたまま、横移動して別れる。）ゴロー？、いや女王の武官登場。なぜ
ゴローが？と驚くまもなく、女王「卑弥呼」登場。
これがまた、まゆみにそっくり。ゲートボール仙人は、三種の神器と草薙の剣で
卑弥呼を支配しようとするがダメ。シンは驚くまもなく、ゴローとバトル。
「スターレボリューション（だっけ）」（紐につったボールを花火で飛ばす）。
はっしとボールを素手で受け止めるシン。カウンターパンチ「ジェットストリーム
」。大部遅れて、振ってきた土星の輪の岩石（はりぼて）の下敷きになる、ゴロー
最後の勝負は卑弥呼と。その強さ、圧倒的。「プロミセンスアタック」うち倒さ
れるゲートボール仙人。そんな彼らに卑弥呼の温情・宇宙愛。これから引くカード
の名の者がゲートのボール通過に成功したら、また引きこもると。失敗したら、
死ぬまでみんなゲートボール。ゴローがゲット、でも失敗してバットエンド。
あ〜と嘆息する客席。
つっこみどころ満載の楽しさ。ルールを知らないから、ゲートボールから離れた方
が好都合。と結局ゲートボールらしい場面ほとんどなし。確信犯の勘違いぶりが
ラブリー。ＳＦ調にするといった手前（実はＳＦはＳＦＸのつもりだった）、宇宙
「愛」を描き、土星の輪を武器にしたり。マジな勘違いぶり、真面目なリカバー
努力に微笑みねこ。全体、７０年代ドラマなむやみな熱さ、高じると鍵盤に立って
ピアノ引いちゃうぞ、なあり。全編クライマックスな猪突猛進ぶり、過剰すぎる故
に生む笑いが○。うるけん氏担当のつっこみが面白し。全体クールと過剰の配分を
もっと巧くとると、さらに楽しくなると思うねこ。
役者。みんなより巧くなり。味の素あーや。アングラしてる芸風○、貞役の
ぽんこつな怖さに笑い。
・割引制度（注 ねたばれ）
妊婦 300円 ゲートボールチームに入ってる人 400円
見に来ない人（自己申告しない人は観劇無効） -20,000円
県外 600円 誕生日 400円 さそり座の人 200円
コーラ一気のみを舞台でした人（10秒以内で250ml（持参)) 600円
青木県民 800円 山本純子（身分証明要）1200円
・出演（注 ねたばれ）：
うるけん一郎太：シン（ゲートボールに熱血）
鵜飼知実 ：レイカ（シンのチーム員）
南麦茶 ：ゴロー（シンのチーム員）
魚人ごろー ：ゲートボール仙人
味の素あーや ：山本純子（ゲートボール帝国 支配者）
笹木良子 ：ゲートボール帝国 親衛隊
杉山富美子 ：ゲートボール帝国 親衛隊
飯田 香 ：まゆみ（シンの元恋人）
くるっぱぴっこ：科学者
福井康彦 ：マッチョな人、ヘラクレス？
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