ｔｐｔ vol.37 「ブルールーム」
＠森下 ベニサンピット(2001/12/5-2002/1/15 48ステージ)
プレビュー 12/2-4 倉敷1/18 名古屋1/26 大阪シアタードラマシティ1/30-2/3
全指定 前売り当日共8000円 (当日学生4000円）プレビュー5000円（tptのみ）
作：デヴィッド・ヘアー（シュニッツラー作「La Ronde（輪舞）」より）
訳：薜 珠麗 演出：デヴィッド・ルヴォー 美術：ヴィッキー・モーティマー
照明：沢田祐二 衣装：原まさみ 作曲：三宅洋 音響：高橋巖
ヘア＆メイクアップ：鎌田直樹 舞台監督：小川亘
出演：
秋山菜津子：アイリーン（少女）、マリー（オーペア・留学生）、エマ（人妻）、
ケリー（モデル）、女優
内野聖陽［文学座］：フレッド（タクシー運転手）、アントン（学生）、チャールズ（政治家）
、ロバート（劇作家）、マルコム（高貴な男）
2001/12/29(土)晴 2:08-4:02PMPM(1'55) 後方より 客席超満員（185人）
客層：女性9割、いつもより若やぎ20才代前半中心。内野ファンが大半かしら。
客入れ：当日券詳細不明。下手、中央階段席あり（18人ほど）。本席は8段、いつも
のように最後尾でも舞台至近。非常口案内、遅刻客のため中央よりに空席を詰めるなど
配慮行き届き。折り込みパンフなし。本公演のチラシがほしいですねこ。物販。パンフ
(B5ハーフサイズ 24ページ 800円 写真いつもより多め）、ポスター(2500円)。
スープなど食べ物はなし。
もう100年前の原作を英国の劇作家デヴィッド・ヘアーが98年リメイクした作品とか。
原作未読ねこ。「エリザベート」の閣下演技で広く演劇好き女子達の間でブレイク
しちゃった内野聖陽、「キレイ」の美しい裸体と奇天烈なエビ演技の素敵な同居の
記憶も新しい、秋山菜津子の出演にて。場内は女子ばかりで、そこはかと熱気漂い。
舞台。晒されたような一面、淡いブルーの西洋部屋。部屋の左右に廊下と内壁を見せ。
中央に回り舞台、転換中とか着替えとセッティングの模様をみせて、踊るように回転。
上方にオレンジの電光掲示板。暗転ＳＥＸ中の時間を表示。レールで吊られた半透過
のパーティション、場面毎しきり直し。下手から時計回り、洗面台と鏡、出入口開口、
奥まってドア、開口、上手隅にアップライトピアノ、戸外に面した窓、ドア。冒頭は
女性下着、皮ジャンとかがハンガーに吊られてあり。
お話。10の愛とＳＥＸシーン。下記のように男女が連鎖しながら、果てしなく巡り
会っていく。
シーン１ 少女とタクシー運転手
シーン２ タクシー運転手とオーペア（ホームステイ先の家事を手伝う学ぶ留学生）
シーン３ オーペアと学生
シーン４ 学生と人妻
シーン５ 人妻と政治家
シーン６ 政治家とモデル
シーン７ モデルと劇作家（唄付き）
シーン８ 劇作家と女優
シーン９ 女優と高貴な男
シーン10 高貴な男と少女
さらっとスケッチ、ル・コントな味わいが楽しいねこ。赤裸々、刹那、衝動的な巡り
会いなのに悲壮感なし。せざるを得ない、しちゃったそこにこそ、生を見いだすかの
ようでポジティブ。なんか元気でちゃったねこ。キャラは掘り下げず、演技もすぎる
ことなく、軽やか。とりわけ、劇作家を巡る件（モデルと女優ほか）が妙にリアル、
嘘の面白さを見せて、笑っちゃう。舞台演出がクールで素敵。闇を従えたシンプルで
美しい照明。回り舞台をまじえ、ちゃきちゃき展開のライブ感。モダンジャズやブル
ースら、大人音楽。巨大会場の大阪だと、薄まって台無しになるんじゃ？とちょっと
杞憂ありねこ。
役者。内野さん。いろんな内野さんがお楽しみ。いずれも堂々として、ゆるぎなし。どこか
かわいげある男気がいい感じ。女子達が放っておかないのもうなずけ。裸体シルエット
、ピアノ弾き語りは嬉しいファンサービス。秋山さん。内野さんよりも、老若ほか
キャラの演じ分け伺え。年増はつらいとこあり。総じて、スレンダーな肢体としなやか
な演技が素敵。
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