tpt vol.39「bash バッシュ」
＠森下 ベニサン・ピット(2002/8/30-9/29 36ステージ)
http://www.tpt.co.jp/map/
全席指定 前売り当日7000円 当日学生4000円
作：ニール・ラビュート 訳：常田景子 演出：デヴィッド・ゴサード
美術：中根聡子松岡泉 照明：笠原俊幸 音響：長野朋美 メイ・メイク：鎌田直樹
舞台監督：小川亘
出演：
・オーレムのイピゲニア
千葉哲也：若い男
・メディア再来
秋山菜津子：女
・聖者の群れ
千葉哲也 ：ジョン
秋山菜津子：スー
2002/9/7（土)曇り 2:03-4:31PM(1'32/休15/41) 中段中央より 客席7割(90人)
客層：幅広く各年代層、女性過半数。全体大人客席、チケ代高いしね。
客入れ：当日券、かなりいい席あり。全イス、階段状席。最後尾２列（全7?列)は
がらがら。いつもながら、舞台近接でいい感じなり（今回の前席には、役者が視線
を飛ばすのでドキドキもの） トイレはいったん外にでるパターン。雨の日はちょ
っといやかも。折り込みパンフなし。物販。パンフ。いつものB5ハーフサイズ。
20ページ 500円。ニール・ラビュートとルヴォーのメッセージ交換とか収録。
99年N.Y.初演作、日本初演。
舞台。マイホームを近視また俯瞰するよな、不自然シュールなインスタレーション。
後方、パースが効いたバルコニー開口部。手前床にねこの額な芝生と２人掛けベンチ
開口と下手隣の窓枠から、青空と岩山を背景に、家模型が列んだジオラマがみえ。
前方上手半分が「部屋内」。オークのスタンド、椅子、チェストなど。下手が戸外。
ねじ曲がり、触手を広げたような高い枯れ木が１本立ち。
お話。ごく気のよさそうな人達（全員モルモン教徒）が衝動的に起こした３つの
暴力事件、告白集。ねちこくドロドロした内容ながら、感傷に溺れることない、
醒めた視線で描いていく。「bash」には、殴打するとともに、楽しいパーティの
意味あり（パンフ）とか、見終わってなるほろねこ。
エッジな感触の小劇場、劇研ぽい演出。告白の聞き手は観客。冒頭、不特定多数に
鋭く飛んでくる視線にどぎまぎ。しばしば雄弁な口調はアメリカン、でも痛々しさもとも
なっていて、刺激的かつ繊細。生々しい演技と、造形してる美術が対称。違和感が
人物の孤独を伺わせ。照明にメリハリ。和らぎの上方アンバー、陰影の真横白光を
感情の内外向きや起伏に合わせ切り替え。いずれも、息づいている登場人物な役者
を際だたせ、観客と終始ガチンコ勝負。ちょっと疲れねこ。
役者。千葉哲也。凍った表情、ぎょろつく目が凄すぎて、どきどき。秋山菜津子。
メディアと聖者じゃ、顔つきまで変わって別人物な、「女優」ぶり○。
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