東宝ミュージカル「ラ・マンチャの男」
＠日比谷 帝国劇場(2002/7/31-8/30 41ステージ)
全指定 S席12500円 A席8000円 B席4000円
脚本：デール・ワッサーマン 作詞：ジョオ・ダリオン 音楽：ミッチ・レイ
訳：森岩雄、高田蓉子 訳詞：福井崚 振付・演出：エディ・ロール
演出：松本幸四郎 振付：森田守恒 監修：中村哮夫、坂上道之助、滝弘太郎
製作：東宝 宮崎紀夫、古川清 協力：テレビ東京
出演：
松たか子 ：アルドンサ、ドルシネア
松本幸四郎：セルバンテス、ドン・キホーテ
福井貴一 ：カラスコ
松本紀保 ：アントニア
上條恒彦 ：牢名主
佐藤 輝 ：サンチョ
石鍋多加史：神父
荒井洸子 ：家政婦
駒田 一 ：床屋
大石 剛 ：隊長
松本錦一 ：連れ出される囚人
水村直也 ：ギター弾き
大塚雅夫 ：ペドロ
中村隆男 ：ディエゴ
山本真裕 ：ホセ
新井武宣 ：テノリオ
佐々木しんじゅ：フリオ
佐嶋宣美 ：パコ
美濃良 ：ファン
祖父江進 ：アンセルモ
鈴木良一、小池浩司、原田弘幸、山本直輝：護衛兵
萩原季里 ：ムーア娘
片岡身江 ：フェルミナ
塚本理佳 ：マリア
中尾和彦、久野真人、栗林昌輝、長尾健吾、村田きわむ、村上幸央、秋山光二、
萬谷法英：廷吏
2002/8/2(金)曇／雷雨 1:05-3:15PM(2'02) 2F最前方 客席ほぼ満員(1900人)
客層：おばさま7割、ほか中年夫婦、20-30才代女性グループ。
客入れ：序曲開演まであと何分とか、場内誘導とか細かく案内。幸四郎自らアナウン
スもあり。物販。パンフ(A4版 80ページ 1500円)ほか写真集など。
再演を繰り返す、知られた作品。ねこ初見。
舞台。いぶし銀のダークトーン。いのうえ歌舞伎に使える？。中央、クローバ型の
島舞台。手前両サイドから客席側に弧を描いて降りる階段。基部に開口。上方に同型
の壁が雲のように浮かび。この地上階から連絡階段が吊りおろされ。抑制され、闇を
従えた照明が渋く、映える燈火が美しい。
お話。無名時代のセルバンテス、えん罪で投獄。囚人達に裁かれようとするやばい
状況に芝居の余興で起死回生。遍歴の騎士・き印のドン・キホーテの物語。その騎士
は、ぼけ老人の狂態として語られ。つらい現実、作劇と狂気の中に浮かぶ理想。
セルバンテスと騎士は同じ者通し。
低い敷居と高い見識な娯楽作。でこぼこな外観。シリアスな主人公達と、猥雑または
呑気すぎギャグキャラな周囲の差、大ありメリハリ。メロディアスな歌と整然とした
ダンスが突拍子なく登場。芝居を重くさせず、娯楽作をとの配慮○、なれど水と油な
違和感時々ねこ。作家の分身としてのドン・キホーテ像くっきり。狂気、妄想の中に
真実の理想を求める作家魂にじんわり感動。シニカルでなく、熱く暖かく描いてる
とこ○。判決を受けに高い階段を昇っていく＝現実に立ち向かう、とかアングラっぽ
い即物的演出も○。
役者。松たか子さん。何故にそれほどバスト強調サービス！？な、品のよさ。アンド
レサしてもドルシネア常駐な。荒くれに哀感を忍ばせ、わびさび。松本幸四郎。
大役者らしい。
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