勅使川原三郎「Luminous ルミナス」
＠渋谷 シアターコクーン(2003/7/3-8 6ステージ)
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/index.html
全指定 前売り当日共 S6500円 A5500円 コクーンシート3500円
構成・振付・美術・照明：勅使川原三郎
衣装コーディネイション：勅使川原三郎、宮田 佳 音響デザイン：ビリー・ボップ
照明技術：清水裕樹[HALO] 音響オペレーター：坪井誠
衣装担当：今野真理子、森江由美子 ステージ・テクニシャン：ヨルン・フェンスケ
ステージ・マネージャー：浅香享 テクニカル・ディレクター：伊藤俊
制作：栗原喜美子 製作：Bunkamura 製作協力：KARAS
出演：
勅使川原三郎
佐東利穂子[KARAS]
スチュアート・ジャクソン Stuart Jackson
エヴロイ・ディア Evroy Deer
イザベル・シャフォード Isabelle Chaffaud
川村美恵[KARAS]
吉田 梓[KARAS]
土井由希子[KARAS]
2003/7/6（日）曇 3:05-5:22PM(42/休20/1'06)1F最前方より 客席超満員（820人）
客層：老若男女、幅広く。概ね大人客席。女性過半数。20才代と中年男性結構。
客入れ：当日券Ｓ、Ａとも売り切れ。Ａの補助席に残席あり（最後尾？）。
２Ｆ、３Ｆバルコニー立ち見席に数人。カーテンコール９分。スチュアートがクラッ
ピングリズムに乗り、ちょっとステップ（テッシーに、ほどほどに、と釘刺された？）。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4 16ページ 800円）演劇評論家・渡辺保との
対談、KARASの上演記録を収録。ポスター700円。
あと、7/3より会場内完全禁煙、喫煙は外でおねがいとの掲示あり。冬はちょっと
辛いかもね。
2001年初演。ねこ初見。第1回朝日舞台芸術賞を受賞、海外の評価も高いとのこと。
舞台。板ガラスを重ね列べ、前方床が左右、中空が前後。一端から光線をいれると、
ガラス面にしだい広がる断面が映り。ほか、蛍光色の巨大な三方壁など、装置持ち
込み式。
構成。「光」「音」「もの」と「知覚（ダンサーと観客）」のコラボ。前半。女性
ダンサーを中心とした群舞と勅使川原ソロ、「音」との関係性。巨大な発光壁で取り
囲まれた空間と発光するダンサーの反射な関係性。動く「光」「影」「音」と群舞。
後半。勅使川原ソロ〜全盲のダンサーとのデュオ。
相拮抗する光と存在。美しいダンス空間を美味探訪するねこ。まず、お家芸のしなや
かな身体表現を美味しく頂き。シャープに繊細に、連綿と空気感を表現するよなグル
ープとソロダンス◎。音楽はノイズっぽいのと、モーツアルトのオーボエ協奏曲とか
古典。照明は、自照したり、ダンサーや壁とかものに反射して影をつくったり。水と
油な相反を取り込み、張り合わせる。融和というより協調、重力バランスみたいな、
の見事さを堪能。これが単調となる、ソロダンスはそりゃ見事なんだけど、面白さで
はうーん、と贅沢な欲求不満がでるねこ。
ダンスと知覚の実験。全盲ダンサーとのデュオは光や音などがどんな風に知覚されて
いくかの試みのよう。それぞれ感受したものから影響しあい、軌道を変えていく２人
の反応。文字では現せない感性の行き交い、みたいなのを興味深くみるねこ。なによ
り、全盲ダンサー・スチュアートの踊る喜びが結晶したよなダンスにじんわり感動
ねこ。お辞儀と手振りを組み合わせたよな、単調なものなんだけど、不思議。
［月間一覧］
|