トリのマーク(通称)「ギロンと探偵の12ヵ月 その9 北京の探偵」
＠下北沢 ザ・スズナリ(2003/9/27-28 4ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 予約またはDM持参2000円 当日2500円
台詞・演出・照明・音響・美術：山中正哉 照明：林俊彰 音響：坂本絢
衣装・美術：柳澤明子 オブジェ：南川窯・泰木窯
会場：中村智弓、久保海松子、西邨紀子 製作：櫻井拓見 製作：柳澤明子
出演：
柳澤明子とギロン ：お風呂ギャラリーで開業してる探偵
丹保あずさ ：マダアム？
櫻井拓見 ：とかげ探偵事務所の探偵
出月勝彦 ：ややこしい人
山中正哉 ：訪問者
2003/9/27（土）晴 5:05-5:50PM(44) お店屋脇より 客席超満員(60人)
客層：20-30才代中心に中年層ちらほら。男性過半数。
客入れ：スズナリ全体を演出。タイトル通り、中国雰囲気。いつもより歩いて、舞台側
から入場。客席と舞台の区別なしにフリースペース化。長手方向の壁沿い２カ所と
通常客席側１カ所にベンチ席。端から斜にみれば全体がみえるけど、どこでもお好み
でも、観がたいことはなし。折り込みパンフ。いつもどおり、開演前にイラスト付きの
と終演後に豆知識をいれたのを配布。公演NO.イラストカード付き。次回公演。
10月下旬 郵送による音声公演 ギロンと探偵「WaggaWagga」 11/9大塚・JAM HOUSE
にてギロンと探偵「ブルキノがいるのは六階」 物販。舞台のお店屋さんで、南川窯の
茶器食器即売。北京土産の中国茶パック100円、ストラップ500円、シャツ1500円を即売。
平日夜のみ、小さなギャラリーで十数人のお客の前で上演してきたシリーズ、拡大版。
舞台。フリースペースに中国の路地を設え、道の両脇・家屋部分に客席を配置。
（通常舞台の奥から入場）麻布で被われた壁の角道をでると、右手に小テーブルに
茶器を並べた露店。後ろの壁にはタマネギとか吊られ、生活のにおい。そのままちょ
っと右に折れた道なりに、鹿とか四つ足動物型の小ベンチ。背中が開いて、小物入れ
兼用。中程（通常の舞台前面）まで歩くと、右手に開き戸の紅いＢＯＸ。窓から覗くと
、床にはおなじみの紅い豚君。一段降り、左手に電話BOX大の小屋。蔦を編んだ鳥は
いない鳥かごが吊られ。右に(通常客席の）階段。間に低い柵があり、上がりきると
探偵事務所（調光室）。事務の坂本さん（照明操作）や、とかげ探偵が劇中登場。
小屋から左に向かうと、狭い道（ロビーにでる通常客席入口）。
お話。東洋の町、北京？。探偵はギロンと合流し、鳥（鳥かご）を探しに来る。
鳥かごは発見したが、鳥はおらず、がっかり。こんな時、こんな所には物知りの
ご老人がいるはず。居たのは、多重人格な「わし」と老人が同居してる、ややこしい
ご老人。情報得られず。事務所で力になってくれてるマダアムがなぜか現れ。本人
じゃない？！。胞子で増える？、老若男女・男はいないけど、みんなマダアム一族とか。
一体、どうやってみわけるのか、謎。生まれた場所で見分ける？、謎。
マダアムの家に招待されるが、見失ってしまう探偵。しょぼんとしていると、また
ご老人。探偵失格といわれて、憤慨。いつも探偵学校で二番でしたから。通信教育の。
一番は幻の探偵。事件が起こる前に解決してしまう「名探偵」です。ご老人の中の
「わし」がどんどん増えていく、喧しい、つうか、ややこしいご老人。
とかげ探偵を発見、とかげたんと話しかける探偵。仕事中なので迷惑顔のとかげ探偵
とかげはそもそも事務所のことです（と調光室を指し示す。事務の「坂本さん」が
いる）。「もー」、仕事にならないととかげ探偵。それは牛がいる探偵事務所かと、
ナイスぼけっぷりの探偵。ご老人が出てこないので、「わし」に聞くと、家で休んで
いる？。ご老人が何人もいるの？。もしか胞子で増えるのか？と聞けば、「手作り」
とか（おひおひ）。ちょっと迷惑だけど、誘われてご老人の家にいく探偵は、また
見失ってしまう。
ダッシューマオはないですか、とマダアムに聞くが要領を得ない。ご老人の家へ行っ
てる間、店を開けていて欲しいというと、それはちょっとねとマダアム。戻ってきた
ご老人に見つかり、気が乗らないけど、ついていく探偵。中国語を話す男性がまた
現れ、ダッシューマオに反応。マダアムは話かけるけど、男性はそれきり黙ったまま
黙秘ねと、それはそれでマダアム得心。とかげたんに聞くが、ダルシマーは楽器でし
ょと、とんちんかんな方向へいき、わからずじまい。
マダアムは、とかげ探偵が見張っているのは、置き手紙でしょと聞くが、否定され。
ご老人のところから戻ってくる探偵。探しているのはダッシューマオなのに、マダア
ムはどうしてもダルシマーにしたいよう。また、中国語を話す男性、ダッシューマオ
に反応。鳥かごに中国語でなにやら語りかけて、鳥かごをもっていってしまう。
このあたりの言葉と推理する探偵。二人とも判らないんだから違うでしょとマダアム
に一蹴され。まあ、お茶を飲んで考えましょうと探偵提案。マダアムの厨房を借りる
ことに。ところがあるはずのやかんがない。探偵さらに、鳥かごがなくなっている
ことを発見。ご老人？わし？に挨拶。幻探偵がそろそろ到着するとか。ご老人は自ら、
「わし」は腹話術じゃと身も蓋もない返事。ここが北京かと思ったら、マダアムに
違うと言われ驚く探偵。いったいどこ？。とにもかくにも、マダアムのお店の奥に
事務所をつくってしまう探偵とギロン。
キャラ芝居ととんちんかんな会話の楽しさ。なぞめいた、物語の一断面なお話は
いつもながら（いつもより一層？）。それはそれとして、ぽけらんと身を委ねて眺め
るねこ。どんな話題でも、思いこみと勘違いしちゃう探偵、根拠のない自信ありげな
様を含めてラブリー。クールだけど、たまにずれてるマダアム親戚との凸凹または
凹凹やりとりが愉快。今回、あくの強いキャラとして、ご老人とわし。なんだか多重
人格がすぎてよくわかんない、面倒くさいキャラに笑い。もっとみなを巻き込んで、
混乱させると面白かったかも。鳥かごを巡る、肝心な謎が取り残されてて、尾を引く
度合い強め。ＨＰでクイズになってる、ダ-シューマオの意味だけでも知りたいねこ。
(ダ-シューマオ=大熊猫（da xiong mao)=ジャイアントパンダ。探偵はパンダが何かを
知らずに探していたと訳。）
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