トリのマーク(通称)「ブルキノがいるのは六階 ギロンと探偵の12ヵ月 その11」
＠大塚 JAM HOUSE（2003/11/9 4ステージ）
http://www.jam-house.co.jp/
全自由 前売・予約1800円
台詞・演出・照明・音響：山中正哉 衣装・美術：柳澤明子
会場：坂本絢、中村智弓、西邨紀子 制作：櫻井拓見 製作：柳澤明子
出演：
柳澤明子とギロン ：三階に開業した探偵
丹保あずさ ：マダアム
櫻井拓見 ：五階に開業したとかげ探偵事務所の探偵
出月勝彦 ：中四階の「運動室」で上階の音を気にする人
山中正哉 ：メモ帳を片手に探偵を訪ねてきた人
2003/11/9(日)曇 12:00-12:30PM(30) ビルのあちこち 客席満員(10人)
客層：20-40才？代、男子8、女子2。
客入れ：大塚駅南口の緩坂〜途中左に折れて、てくてく。こんなところにＫＫベスト
セラーズの社屋が、の前を過ぎて、まもなくの細長いビル。ドアに小さくJAM HOUSE
中に公演立看板がなければ、ちょっと判らないありふれた体。10分強歩き、30分前に
ついたら人気なし。近くの公園とか下町住宅街を散策、10分前入場(以下レポート）。
折り込みパンフ B6 2ページ。前回のあらすじ？！、配役イラスト付き役者、スタ
ッフ掲載。次回公演。12/6 オリエーテーリング公演＠都内某公演。
シリーズ最新は、小さな社屋ビルの各階使用・移動型趣向にて。
会場。６畳ほどのワンフロアだけのちいさなビル。机にパソコン、本棚に関連本と
ソフトがぎっしりのソフトハウス。その階段、２Ｆ〜屋上を使用。
お話。引っ越し先の探偵事務所を訪ねてきた探偵。テーブルと椅子で一杯の二階・
マダアム待合室で待っていると、マダアムが（手に描いた）眼でのぞき込み。メモ帳
を持っているのをめざとく見つけ、記者なの？と。違うとを答えると、結局は記者
失格にされる始末。ギロンって探偵の腕から生えているとか、知らなくてもいいほら
話も聴かせてくれ。探偵は三階にいるからと、階段移動。
三階はギロンと探偵事務所。明るい普通の事務所スペース。客席な事務用椅子が真ん
中を囲むように置かれ。天井から鳥かごが吊られ、壁際にはタマネギとか。壁の行方
掲示板をみると、ギロンと探偵のほか３人がいる模様。探偵寝てます。探偵から北京
で会ったね（北京の探偵）と言われるが、身に覚えがない男性。探偵、寝ぼけてる
しね。まもなく夢から覚めました、と独りよがりに言い出すあれこれ。この世の中は
ブルキノとそうでないものでできています、とか。であってないという矛盾したブル
キノについて、あれこれ。上の階に大ブルキノがいます。とかげ探偵事務所も上階。
世界地図に事務所シールあり。開業した世界各地の場所を示してるとか。上へ移動。
階段の途中。「運動室」と書かれた扉から男が身を乗り出してお願い。上階から、
ピチョンピチョンと音がする。上の階の人にやめてくれるよう、頼んでくれという。
上に上がると、四階 ここは七階ですと掲示。開かずの間らしい。ビル階数にまつわ
る恐い話。探偵は必死の形相で聴かせてくれるが、ちんぷんかんぷん。六階は洪水で
流れてしまったとか。
五階はとかげのいる探偵事務所。（丸い中国将棋のやり方がわからないらしく もと
もとかもな）悩み顔で積んだり崩したり。大とかげは屋上にいるという（といっても
、30cmほどとさほど大きくない）。寝ると顔が緑色になると、探偵に悩みを打ち明け
る・とかげ探偵。ドアのスリ硝子に顔をつけて覗くマダアム。いつのまにか、男性は
いなくなり、とかげ探偵も出て行ってしまう。ウゴウゴにいるおばあさんに、手紙を
書く探偵。ＣＤラジカセから、ジョアン・ジルベルト「ベベウ」を聞きながら、寝て
しまう探偵。
探偵は寝てしまったし、一同は屋上へと。ブルキノがいるとかの。ドアには彷徨える
赤豚君が。件の探偵を訪ねてきた男性がテーブルにつき、外をみてる。見えない
トカゲがいる？柵。テーブルにクロームのポットと中国茶器。戻りの階段の踊り場
には、ギロンと探偵の写真や小物があれこれと置かれ。
普通の事務所ビルをまんま使った、驚きのスモールワールド。ストライプハウス美術
館（庭園の探偵）以来の階毎に移動する趣向に、こじんまりとしたわくわく感を抱くねこ。
消えてしまう人物やフロアの謎めき。矛盾もそれでいいのだ・バカボン式発言の暢気
大将な大らかさ。すっとこどっこいキャラとクールキャラの凸凹会話の可笑しさ。そして、
静かな午睡の時間な雰囲気。観客１０名で楽しむにはもったいないよな、小さな贅沢
を楽しむねこ。
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