＠渋谷 青山円形劇場(2004/5/12-23 15ステージ）
http://www.aoyama.org/
全席指定・税込 前売り 5.000円 当日 5.500円
＠北九州 北九州芸術劇場中劇場 5/25-26 2ステージ
＠山口 山口情報芸術センタースタジオA 5/27 1ステージ
＠大阪 シアタードラマシティ 5/29-30 2ステージ
＠名古屋 つるまいプラザ(愛知県勤労会館) 5/31 1ステージ
作：大森寿美男&ダンダンブエノ 演出：近藤芳正 振付：井手茂太
美術：伊藤保恵 照明：西村充 音響：島猛[ステージオフィス]
衣装：花谷律子 舞台監督：高橋大輔[至福団] 演出助手：山田美紀
振付アシスタント：川村奈実、菅尾なぎさ
宣伝美術：高橋雅之[タカハシデザイン室]
制作：中野良恵[team BooGie]、三崎かおる[プリエール]
企画・制作：劇団♪ダンダンブエノ、近藤芳正 制作：G2プロデュース
出演：
中井貴一 ：父
いしのようこ：母
温水洋一：サチオ（その子供）
酒井敏也：ペス（飼い犬）
山西 惇；野良犬
粟田 麗：お姉さん
近藤芳正：おばあちゃん？
2004/5/22(土）曇 7:06-8:56PM(1'47) 上手前方 客席満員（340人）
客層：20-30才代中心に幅広く。女性過半数。
客入れ：アリーナ付き客席。外周の両端は斜め見になるけど、舞台至近(死角なし）
開演後4分間は入場不可と掲示あり。折り込みパンフなし。物販。パンフ(□20cm
22ページ 800円)オールカラー ソノシート表紙、アルバム体裁。
毎回趣を変える、俳優・近藤芳正とお仲間役者のユニット。いまや映画ＴＶの脚本家
として売れっ子、劇団自家発電といっても誰も知らない？な大森寿美男作品にて。
舞台。お茶の間なテーブルと椅子、戸外設定の上手に棕櫚。家中や町内の様子は
書き割りにて。
お話。よくいえば夢想勝ち、無自覚に大法螺ふきの父親。そんな夫に調子をあわせつ
、釘を指す現実家の妻。子供はといえば、嘘と現実の間に翻弄されて、煮えきらず、
うじうじ。そんな飼い主がちょっと心配なのん気な飼い犬と、世知にたけた野良犬。
近所の親切顔だけど、無自覚な悪意を発するお姉さんと謎のおばさん。小さくて
大きな家族の事件がやがて、巻き起こり、巻き込まれて。
癖も妙味な、上等のコメディ。わらわらと逐一楽しむねこ。まず、キャラ設定と配役
で面白さ確約。まじめ顔でずれまくる・中井貴一の美味しいギャップ。だめキャラ、
しかも犬役・酒井敏也の確信犯な嵌りぶり。老人顔の軟体な子供・温水洋一の卑怯な
面白さ。ほか役者も見事に応え、キャラ芝居だけでご飯のお代わりが進む面白さ。
笑いの止まる間がないねこ。
家庭崩壊なシリアスな題材に子供と犬の視点を加えて、無為故の哀しさと優しさを
通わせる。その微温ぶりがしみじみといい味わいを醸し、心を暖めてくれて◎。
粟田 麗ら、井手茂太の腰砕けダンスをきっちり踊り、いいアクセント。
ウェルメイド・コメディに出会えてうれしく、早くも再演を希望したいねこ。
［月間一覧］