＠下北沢 ザ・スズナリ(2004/8/18-22 8ステージ）
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 前売当日共 3500円
脚本：スエヒロケイスケ 演出：寺十吾
照明：Jimmy 音響：岩野直人[ステージオフィス] 舞台美術：田岡一遠
舞台監督：田染友秀 大道具：小森祐美加 演出助手：岡野正一
宣伝美術：立花文穂 制作：tsumazuki no ishi、島田敦子[J-Stage Navi]
出演：
宇鉄菊三 ：天沢退二郎 （模型屋の店主）
松原正隆 ：高遠光男 （模型屋の職人）
鈴木雄一郎：松原マサル （退二郎の甥）
松嶋亮太[ザズウ] ：早川ノリオ（歯医者）
日暮玩具 ：生駒優二郎（マサルの(年の離れた)同級生）
寺十吾 ：上後進 （うえうしろすすむ メーカー営業）
岡野正一 ：学ラン
蒲公仁[個人企画集団＊ガマ発動期] ：アキラ
太田晶子 ：天沢貴志子（模型屋の女房）
猫田 直 ：松原久実 （貴志子の姉、マサルの母）
高橋由希 ：野呂アサミ（近所の新妻）
竹下カオリ：鶴田カンコ（常連客）
伊藤留奈[高岡事務所] ：シゲミ（ヤンママ）
サエミマユコ：マチコ先生（マサルと生駒の担任教師 英語教師）
2004/8/19（木）快晴 2:02-4:20PM(2'18) 最前方より 客席5割（60人）
客層：20-30才代中心に老若男女、女性過半数。
客入れ：全指定席。最前列Ｘ列ベンチ、以降雛壇にパイプ椅子A-I列。Ｅ列の前に
通路をつくり、配慮。開場時から模型屋店内でのポルターガイスト趣向で、装置、
照明、音楽で遊び。そのまま、ほぼ定時開演につなげるので遅刻注意。早め入場が
○。折り込みパンフ。Ａ４を3つ折り。作演出の挨拶、配役、予定掲載。初演は3時間
上演だったとか。次回公演情報はなし。今回の作演出 組み合わせで、12/10-12
「Water Witch」＠愛知県芸術劇場。物販なし。
2001年、作家自身の演出にて名古屋（七ツ寺共同スタジオ）で上演された作品。
舞台。路地裏のプラモデル屋。正面ガラス引き戸の出入口。向こうには表に鉢植え
棚をおいた「寝覚町歯科」。両脇と両袖の天井近くまである棚にプラモデルの箱が
積まれ。正面上の棚には完成品２，３と、隅に遺影？な写真。床は土間然。下手
半分の平台にラジコンカーのサーキット。上手側半分にあがり框、ポットやティッ
シュの生活感。脇に商品を無造作においたガラスケース、上にレジ。柱に田宮模型
のマークと模型飛行機がいくつか。
お話。隠れ家のような模型屋。店主のおじさんは時たましか現れず、妻はパートで
不在。メーカーの人間、学生、表の歯科医師がらがさぼってたむろしている始末。
まあ、ダメ人間の駆け込み寺？。さて、寂れた風情も時折怪しい男達が現れ。実は
店主、ヤクザな裏家業に手をだしているらしいのだ。
実はな物語、筋書きは表立たず。起てないダメ人間の暇つぶし、倦怠模様が前面。
喜怒哀楽の生っぽい感情がフラッシュする、そんな風な人達のそんな風芝居。物語
好きとか、筋を追いかけたいとか、すると（説明しないから）難解とみえるかも。
もう後ろ向きでダメーな、感情的でトチ狂ってるな、北向き四畳半・裏人間模様を
小刻みに楽しむねこ。ビジュアルは生理に訴えるものあり。妙に懐かしい店内の
薄暗さ、動き出すラジコン、夕焼けの赤、街宣車の（鳥肌実含む）アイドル歌謡、
突発する暴力とか。これまた、裏感覚が刺激的でふふーんとみるねこ。
役者。寺十吾さん。ダメサラリーマンを飄々と演じて、くすくす笑いを誘い。
［月間一覧］