＠森下 ベニサン・ピット(2005/4/30-5/13 ステージ)
全指定 前売り当日とも 一般6300円 学生3150円
作：キャリル・チャーチル 訳：常田景子 演出：サーシャ・ウェアーズ
美術：礒沼陽子 照明：西川園代 音響：長野朋美
衣装スーパーバイザー：阿部朱美 ヘア＆メイクアップ：鎌田直樹
舞台監督：平石尚子 制作：広田敦郎
出演：
小林勝也[文学座] ：ソルター（男 六十代前半）
手塚とおる：バーナード（息子 四十歳）、バーナード（息子 三十五歳）、
マイケル・ブラック（息子 三十五歳）
2005/5/4(水)晴 3:10-4:01PM(50) Ａ入口側最前列 客席ほぼ満員(130人)
客層：中年層最多に幅広く、男女半々。単独客が結構。
客入れ：当日券不明。入場方法に趣向。開場は開演定時12分前。スタジアム状客席
対角の左手下角＝Ａ、右手入上角＝Ｂの入口。座席番号により既定のＡ，Ｂ交互に
一人ずつ入場(連れ合い可）。右手下角の外＝ロビーから各劇場内通路に分かれて
入り、途中の装置をみながら客席へ。Ａ＝1-31(下)、104-138(左手) Ｂ＝35-67(上)
68-102(右手）。 入場完了まで20分程掛かるので、ロビーでくつろいでとお願い
あり。ロビー２カ所に入口があると勘違い、（右手上）奥ロビーにＢの人が集まり
がち。入口付近はＡばかりで、交互入場がもひとつスムーズにいかず。チケットに
押すA,Bスタンプは即乾性のようだけど、吸い取り紙を念のため当ててほしいねこ。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(A4縦半分 40ページ 1000円)上演台本収録。
「クラウド・ナイン」の英国作家、2002年作。全員女性スタッフで贈る、野郎二人
（四人？）芝居。
舞台。客入れで記載のよう、リングスタジアム状。リング部が舞台となる小リビン
グ、常時斜幕（壁設定）で箱状に囲われ。なもんで、芝居は半透過に見え、表情な
ど子細には見がたいものあり。
お話。幼くして逝った息子のクローン・三者三様と父親の対話。一人目は瓜二つの
自分、クローンと出会った驚きを語り。父親はクローンがいることを告白、しかし
事の真相はさらに込み入っていて…。
作品と真剣勝負、金網デスマッチなおもしろさ。なんでか斜幕で囲いきり。電車の
通過光や窓を投影して、外と接点があることを忘れるな、と示す意図？。役者に
とっては緊密感、観客にとって見え切らん煮え切らんな謎めき度を上げる効果？。
うーん。 台詞は言いよどみ、飲み込んで、登場人物の葛藤、混迷を伝え。ぼんや
り聞いてると、重要な言葉を聞き逃しがち。会話後半部に真相告白がでてくるので
耳をそばだてて聞くことが肝要。集中力が持つよう短時間の上演、また復習補てん
用？の戯曲付きパンフ なんねと得心ねこ。
台詞から伺えるように悪戦苦闘する登場人物達。その複雑な心理に沿わなきゃいけ
ないから、役者は重労働。手練れの二人とも模索しながら、がぶり四つに取り組ん
でいる印象。明暗キャラを多重人格に演じ分ける手塚とおる。惚けたふりで相手の
変化球を取りこぼさず受ける小林勝也。実力派の仕事ぶりを堪能ねこ。
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