＠三鷹 三鷹市芸術文化センター 星のホール（2005/6/8-15 9ステージ）
http://mitaka.jpn.org/
全指定 前売 会員3600円 一般4000円 当日 会員4050円 一般4500円
＠京都 京都府立文化芸術劇場 6/17-19 5ステージ
作・演出：蓬莱竜太[モダン・スイマーズ]
美術：池田ともゆき 音楽：小林つん太 照明：阿部康子 音響：長野朋美
大道具：唐崎修 舞台監督：石井香織 宣伝美術：杉山圭、松本京子
宣伝写真：半田彰子 制作：森川健太 プロデューサー：松本あき子、森元隆樹
主催：（財）三鷹市芸術文化振興財団、(財)京都文化財団文化芸術会館ほか
企画・製作：（株）ケイファクトリー
出演：
佐々木蔵之介：原圭一郎(32歳 父の跡を継いだ「一人漫才師」)
佐藤隆太 ：原圭吾(28歳 その弟）
2005/6/11(土)曇 7:38-9:01PM(1'21) 中段より 客席超満員(280人)
客層：20歳代最多に女性7,8割。老若男女、幅広い客層。
客入れ：当日券不明。通路補助椅子+後方で30?席。立ち見10人。
折り込みパンフなし。物販。パンフ(B5 13ページ 700円) 3人の挨拶と対談収録
ポスター1300円 佐藤さんデザインのTシャツ2500円。ネットでも販売、公演DVDの
予約も受付中。 カーテンコール4?回2分。役者の茶目っ気に笑い。
上り坂の若き本格派・蓬莱竜太 新作舞台。善男善女を涙させた「五十嵐伝」に
感銘をうけた佐々木蔵之介オファーで実現。ユニット名は申年生まれ通しの役者に
ちなんだとか。
舞台。小さなビルの屋上。上手より奥に一段高く、フェンスの中にドア。下手〜手間
に段々から中央。下手側にプラスティックのドリンクケース、赤と黄（漫才練習で
ステージのつもり）。
お話。売れっ子芸人を父にもつ長男。「一人漫才」の芸を継ぎ、遺産ビルの屋上で
稽古も浮かぬ顔。そこに父の葬儀にも戻ってこなかった、ミュージシャン志望の弟が
現れる。折しも四十九日。責める兄に弟は、稽古の漫才面白くないとずけずけ。
自覚があるダメ芸人の兄はつい耳を傾け、口車に乗せられ。それに気づいて逆ギレ
したり。まるで不器用な２人の漫才な会話から、やがて浮かぶ兄弟の確執と父親の
秘密 …。
男兄弟通しの心の機微を、しみじみ地味に描く好舞台。シリアスなお話も、登場人物
を励まし労る視線の暖かい力で、沈ませず。未来を感じさせるラストとも、男兄弟って
いいよね、と清々しい後味を残して素敵。
当て書きつか、役者の持ち味を旨く引き出し。生真面目なのに変わり者、理想高い
のに現実に弱腰な兄役に、佐々木蔵之介。繊細な演技の波間でハンサム顔のまま
壊れる、剛柔の持ち味を発揮して楽しいところ。言葉に実力がおいつかない切なさを
抱えつ、健気に生きてる弟役に、佐藤隆太。威風堂々の蔵之助にがぶりよつの奮闘
ぶりに好感ねこ。息のあった２人（＋蓬莱）の相性良好、第二弾も遠からず実現して
ほしいねこ。
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