＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2005/7/9-10 2ステージ)
データは１日目レポート参照
参加振付家「作品」：
新鋪美香[ほうほう堂] 「るる ざざ」
岡田智代「ルビィ」
岡田利規[チェルフィッチュ] 「クーラー」
宇都宮忍・戒田美由紀・合田緑・高橋砂織・得居幸・三好絵美[yummydance]「kNewman」
2005/7/10(日）曇 4:00?-7:30?PM(内訳下記)1階中段より 客席ほぼ満員（700?人）
客層：1日目と一緒。通しで見ている人、多数。
客入れ：1日目と一緒。都合により「クーラー」まで観劇。ラストの「kNewman」、
受賞者とその理由など、内容不明ねこ。
次代を担う振付家賞 ：隅地茉歩
オーディエンス賞 ：鈴木ユキオ、新鋪美佳
１新鋪美香 振付[ほうほう堂] 「るる ざざ」 23分
照明：大迫浩二 音響：牛川紀政
初演 2004年10月 STスポット
出演：新鋪美香、福留麻里
舞台。大きく白枠が舞台中央。
構成。相手に乗る、触れるのバリエーション。加速して器械体操めいた個々の
動き。相手に間をおいてのユニゾン。足をあててのポージング。近寄っては
離れる。ボーカル曲。拳闘のような殴り合いポーズ。後方壁に影が映る。相手に
乗る、床に寝る相手を引っ張る、相手はじたばた。無音。枠の対角に別れる。
一方が近づき、飛びつき、落とされる。対角に戻って立つ、相手は歩み寄って
きて、うつ伏せに倒れ、しばらく動かない。起き上がり、対角に立つ相手の背中に
飛びつく。ピアノ＋ドラムブラシ曲。会話してるような仕草、歩くなどユニゾン。
相手に乗るなど再び絡み。
従来４倍はあろうかという広さで健闘。振付の動きで一杯一杯な余裕のなさが
感じられ。いや、親密、繊細、痛くも優しい、胸に迫る関係性ダンスであることは
十分伝わるのだけど。独特の妙味が薄れた印象あり。今回の大きさはちと無謀
だったかも。
休憩11分
２岡田智代 振付「ルビィ」 22分
照明：三浦あさ子 音響：大久保友紀 衣装：北村教子
初演 2004年11月 神楽坂die pratze
ダンサー：岡田智代
舞台。素舞台。
構成。グレーワンピのダンサーと、優美な曲線を描く椅子一脚の極シンプル。
椅子を折り返しながら引きずって歩く。中央に立ち、アバのダンシングクイーン。
拘束されたよな、ぎくしゃくとした動きで手振りのみ、次第大きく。椅子に上がり
、立ち震える。手振りと上半身の動きのみ。無音。下りてステップ。椅子を持ち
上げ、ともにまわる。ハワイアン。椅子を横にもち、まるで一緒に踊っているかの
ように、ゆったりと動き。椅子に座り、顔両手を当てる。前にずり下りて、大きく
ため息。すっと立ち上がって、暗転。
無為な動きに興味津々。抑制というより拘束された動きは微細に変化。思わず
観察、推し量ることを強いられ、その緊迫感がたまらない。メタリックな椅子の
クールな感触も相乗効果。シンプルさを重ねて生まれる、無限の複雑さ。立った
一人で大空間を満たし、見事と思うねこ。
休憩6分(転換)
３岡田利規 振付[チェルフィッチュ] 「クーラー」 22分
テキスト：岡田利規 照明：木藤歩 音響：荒木まや
初演：2004年8月 京都・アートコンプレックス1928
出演；山崎ルキノ、山縣太一
舞台。素舞台。
構成。クーラーやりますと脱力、サラリーマンとＯＬ。シベリウス？、重めの
交響曲。四角の照明スポット。クーラーの温度設定が低すぎで辛いとこぼすＯＬ、
同情しつつスケベ心も覗かせるサラリーマンの会話をループ。あわせて脱力の手、
足ぶりが終始ついてまわり。屈むと落ちる煙草、跳ね上がるネクタイ。時々スポッ
トの外へ（照明の加減で破り出たように）出るＯＬ。照明スポットな演技場所は
奥へと移動。終盤、２人の会話がいつの間にか録音にすり替わり。など、ループの
中も細部の変化があれこれとあり。
ヒキョウな小技を自由自在な面白さ。反復とループの単調さを装いながら、悪戯心
ある変化種々を散りばめ。結果、何にも似ていない新しさは、まさにコンテンポラ
リー（ダンス）。会場の大きさを考えたか、ループが多く、中盤以降長めに感じら
れちゃったのが残念ねこ。
休憩10?分
４宇都宮忍・戒田美由紀・合田緑・高橋砂織・得居幸・三好絵美 振付
「kNewman」 30?分
照明デザイン：森規幸[balance,inc] 音響オペレート：水谷雄治[アンテナ]
衣装：岡田ゆかり[NATUR]
初演 2004年4月 松山市民会館
出演：yummydance
５授賞式
4以降、都合により未見
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