＠大阪なんば 精華小劇場(2005/12-20 12ステージ)
13m後、アフタートーク ゲスト：ごまのはえ[ニットキャップシアター]
http://www.seikatheatre.net/
全自由(整理番号付) 一般前売2500円 一般当日2800円
学生前売2000円(劇団HPのみ) 学生当日2300円 17m前売2000円 当日2300円
作・演出：竹内佑 音楽・演奏：和田俊輔
舞台美術：清花也 照明：西山茂、加藤直子 音響・ミキシング：藤森暖生
衣装：遊光 映像：松下隆、本郷崇士 振付：豊田真吾 舞台監督：中村貴彦
宣伝美術：米々米子 宣伝写真；イトウユウヤ
主催：精華小学校活用実行委員会、精華演劇祭実行委員会 制作：西川悦代
コーディネイター：金田明子
精華演劇祭 http://www.seikatheatre.net/play-about.html
出演：
山村涼子：少女、夜月姫、仮面、母、尾上ジョウコ、モヨコ
豊田真吾：スウガミ、砂王、ラップする人
田嶋杏子：ランド、トチムラ、子供、唄女、学生、探索隊、仮面、母、八幡カミノ
丸山英彦：呉一郎、ヒコサコ、子供、旗男、学生、象、仮面、探索隊、ラップする人
米田晋平：ドジスン、ムラタ、ネギ男、学生、仮面、ルイス、男、ラップする人
福田靖久：フジコ、カラテカ、アストロロボササ、学生、音声、探索隊、仮面、
ベンゾウ、ラップする人
松下隆 ：フジオ、おっさん、アストロロボササ、学生、カメラ、探索隊、仮面、
ユウキ、ラップする人
和田俊輔 ：ラップする人
竹内佑 ：飼育係、マネージャー
伊藤友哉：殺神、学生、探索隊、ＡＤ、仮面、金物屋、ばけもの
奥田ワレタ：少年、夜巫女、母、服部ミニコ
日替わりゲスト
11/12s山田かつろう[売込隊ビーム]
11/13mごまのはえ[ニットキャップシアター] 11/13s宮川サキ[pinkish!]
11/14s浅越ゴエ＆ヤナギブソン[ザ・プラン９]
11/15s木村明浩[バッファロー吾郎］
11/16s北村守[スクエア] 11/17m上田誠[ヨーロッパ企画] 11/17s奥野将彰[水の会]
11/18s 林夏樹＆重定礼子[南河内万歳一座]
11/19m森本研典[劇団太陽族] 11/19sサカイヒロト[WI'RE] 11/20m向清太朗[天津]
2005/11/19(土)曇 2:08-4:49PM(2'37) 中段中央より 客席7割(80人)
客層：20歳代中心、女性7割、同姓連れか単独が多め印象。
客入れ：開場定時から遅れたので、客入れ時不明。適時誘導あり。全椅子席、やや
ゆるめの7段×16列。縦通路あり、客いじりにも活用。シンメトリィな舞台の通り
演出やダンス振付もセンター振り分けぎみ。また舞台全幅に展開するので、見やす
いところで中央より（好みでさらに後方）が○。
折り込みチラシ、やや厚め。折り込みパンフ、A4 3ページ。配役、スタッフ、
予定掲載。本作品にて、4/13-16＠駅前劇場 燃ゆる帝都バージョン。以降の予定
は未定とのこと。物販。サントラCD 1500円、Tシャツ2100円。
カーテンコール1回4分。役者紹介、告知。
久々にみるねこ。客席は学生っぽい子も多く、２０歳代な舞台と同時代？。
舞台。そこそこクラシカルで、ちとモダンなモノトーン美術。柵（引き戸）がレリーフ
のように刻まれたアンティコ・スタッコ調の白壁。これと交互にダイヤ型ドット
飾りの中央に白いハンドルがある黒壁。白、黒と段々に連ね、ハの字におかれ。
正面、大扉周囲には幾何学模様が刻まれ、上方あかりとり窓に優美な曲線を描く飾り
あり。前方柵（引き戸内）内はスクリーン、外の景色また人物を投影し、夢幻効果。
さらに、舞台全体への映像投影、はたまたアナクロな墨書の幕とあの手この手。
お話。死体がゴミのようだ！。遊園地ジェットコースターの大事故で動物園とも施設
閉鎖。社長である男は謝罪さえ受け入れられず、トホーにくれている。とぼとぼと
探すのは事故以来消失した息子。一方、ゴシックロリータな少女は、着ぐるみ従者に
悲惨なお話切望。ファニーな装いに似合わず、自分が悲惨そのものになりたいからと
千夜一夜。社長男の心象か、王子を探す魔法使い達。少女の記憶か、彼女に似た義妹
をもつ、引きこもり、やがてバイオレンスのアニメオタク。満たされず、失い続けて
いく男達と少女の手元残された骨、その震えは悲惨すぎる現実を呼び起こして…。
不謹慎＞慎み、甘さ＞辛さ、ジャンクフード!?＞隠し味は正統派 の油断禁物。
万人美味と言い難いけど、癖になりそな味わい。前〜中盤やっためたらにとっちらか
し。２主人公の周辺を雑多キャラ登場、カットバックとすらわかりがたい時空行き
交いで妄想、回想。おまけに客席と行き交い。突然挿入されるミュージカル・ダンス
シーン（面白歌詞が聞き取れそうで、ない）、楽屋落ちの脱力シーン。ゲストの豆
（とはいえ長尺登場の）知識披露。盛り上げ、下げるほどに客席クールの自虐的な
面白さがてんこ盛り。
後半、そんなモザイクが取れていくように真相、真情が見え始め、終盤急速に収束。
あれだけ店を広げたのに収納性よし。無邪気な日常に潜む暴力と狂気をクールに、
ギャグめきの毒と皮肉まじりに炙り出してみせ。悲惨な今から遠く、希望を時間漂流
の偶然に託すラストは美しく。正統な幕切れの一つなるも、毒と皮肉の苦みが舌に
残ってひとかたならず。やっぱ気になる曲者劇団ではあり。
役者。竹内さん。１人自由に泳いでいるのが印象。奥田ワレタさん。いつも不思議な
がら、今回も学ランがお似合い。どんな役柄もプリチーにこなして、さすが。
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