＠三軒茶屋 世田谷パブリックシアター(2006/7/30 1ステージ)
http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/
全指定 A席2500円 B席（3階）2000円 A席2日セット券4000円
舞台監督：三津久 照明：関口裕二、森規幸[balance,inc.DESIGN]
音響：水谷雄治[アンテナ] 映像記録：水内宏之[リムーブイメージ]
主催：TOYOTA CHOREOGRAPHY AWARD 実行委員会／トヨタ自動車株式会社
提携：世田谷パブリックシアター 運営：トヨタコレオグラフィーアワード事務局
協力：NPO法人 Japan Contemporary Dance Network（JCDN）
後援：ケベック州政府在日事務所
審査員：
石井達朗、鴻英良、塩谷陽子、ディアンヌ・ブッシェ、ジャネット・アーチャー
2006/7/30(日)晴 4:07-6:28PM(6/30/休27/23/休12/28/休7/23)1F前方上手
客席7割(450？人)
客層：20-30歳代中心に幅広く、男女半々。
客入れ：当日券、2,3階中心にかなりあり。折り込みチラシ、パンフは1日目と同じ。
主催より説明6分
1 岡本真理子「スプートニクギルー」30分
振付：岡本真理子 美術：松本佐織 音楽：池田拓実 衣装：笹嶋麻由
照明：丸山武彦 初演 2004/11/15 青山劇場 フリーホール
出演：岡本真理子
舞台。ものあれこれ。下手、実は冷蔵庫な椅子、ぐるり模型電車の軌道。同様に
上手前方のブーツに２つ、中程の家型に１つ軌道巡らし。
構成。ものとのコラボあれこれ。ワンピで箱座り、上手からミニカー来訪。
立ち座り。上手の家からギンギラ電車模型、軌道を走らせ。下からしっぽ付き
ロシア防寒帽子かぶり。
・冷蔵庫からブーツ、中かミトンと取り出し、上手家に飛ばす。長いヒモで冷蔵庫
と家を結び。
・上手に移動、もう一足のブーツからミトン。冷蔵庫にもどり、体育座り。立って
ぎくしゃくした動き。ブーツを上手く履けず、じたばた、転ぶ。
・素になって風にあっさり起きて歩く。片付ける。家の脇で仰向けで寝る。
ばたばたと歩く。冷蔵庫回りの軌道にもう一台走らせて、電車が団子になる
（他の軌道も模型走り）。
・ブーツを脱いで寝る。立ち揺らぐ。引きつりながら歩く。後ろそり。屈んで
伸び、また引きつり。
ものとのコラボ、踊らないダンス。ものに触発されて軌道、逆に動けなくなるあれ
これ。興味津々も反復がみてとれると、関心が薄まってしまい。トーンが変わら
ないのは整ってよいのだけれど、変化がほしくなるねこ。
2 山賀ざくろ「ヘルタースケルター」23分
振付：山賀ざくろ 照明：アイカワマサアキ 音響：宇野敦子
初演 2005/10/14 STスポット
出演：山賀ざくろ
舞台。両開きの幕。
構成。メタルサウンド、幕が両開き、スモーク。ブラウスにリボン、チェックの
スカートの女子高生姿。ふらふら、ギクシャクと口ずさみながら歌い踊る。
音楽が止み、歌が終わってると文句。恋人があるとかないとか。
・体育座り。足をけり出してじたばた。椎名林檎やっつけ仕事で赤光。立って、
女の子ぶりでふらふら立ち歩き。飛び走り、倒れて、がに股で立ち。
・音楽が止まって後ろ走り。弁当の売り子になる。
・サザン桑田曲。背景の幕が開き。前を見ながら、片足立ち、その場ジャンプ。
手を上下にチョイなと盆踊り？。
・音楽止み。後ろ向き。野球部の外野手のよう、男声でオーライ。
岡崎京子同作に触発、続きを描いた？とか。いかにも女子高生なりきりな動きに、
麻痺やらノイズを挿入。心のおもむくまま、意表をついたキャラ変わりをして、
胡散臭くおもしろい。もっとやりきり、会場使い切りでもいいのにと思うねこ。
3 遠田誠「ニッポニア・ニッポン」28分
振付：遠田誠 演奏：古南文秀、小川将義 照明：若尾美穂 音響：相原美紀
衣装：斉藤絵美 初演 2004/8/17 アートコンプレックス1928
出演：江戸川卍丸、遠田誠、太田博之、斎藤栄治、長井江里奈
舞台。冒頭、上手にテーブルと椅子２
構成。テーブルにリーマン２。勘定を巡ってレシート取り合い、下手階段に弾き
語りギター男が音楽つけ。しだい激しくとりあい、しまい横に抱きかかえて、
側転。
・下手床に照明で四角区切りの座敷。転がり、小走りに移動しては正座する男女。
・道に迷っているリーマン。落ちていたレシートをとり、しめしめ顔。とたんに
周囲が暗くなり、マンちゃん!と呼ぶ声あり。ゼッケンをつけた3人が後ろ向き、
横飛びで現れる。驚くリーマンもいつしか加わって飛び。座り、立ち、転がりの
ユニゾン。
・リーマン一人残され。鼓笛隊の音。雑踏に人々往来。2組のリーマンが呼び止め
られ、実は別の組が知り合いで驚きのパターンを繰り返す。横飛び、名刺交換は
暴走。
日常ぶりをダンス、非日常になだれ込む面白さ。意表をつき、過剰になりながらも
、一本筋を通して物語っていく構成が巧み。見応えある動きのダンスはちょいみせ
で次に送り、ちょっと意地悪。他のパターンもみてみたいねこ。
4 常樂泰「広島回転人間」23分
振付：常樂泰 初演 2004/3/8 スパワールド階段下(大阪)
ダンサー：櫻井芳高、常樂泰、竹内雅人、山田哲平ほか
舞台。素舞台。
構成。赤ふんどし一丁で向かい合い、組み合う2人。回って、逃げて、うつぶせ。
横向きで組み合い、ユニゾン。もう一人が現れ、コマのように回され、2人の間で
ラリー。一人のくねくねした動きなどを相手に移す。
・白ふんどしの3人が加わり、片足立ちで万歳ポーズ。抱きついてはとばされる。
紅白の組でふんどしを結びあわせ、組体操。倒立、キック、馬乗り。3人が並んで
尻を叩いて、リレー。紙人形ポーズでおたおた。輪になって動きをリレー。
ふんどしを手で煽って走る。並んで腰を落として、ポーズ。仰向けになり、
小走り。縦にならんで、床に座る。後転する先頭の人間をリレーする。
散会して、一人の上に重なり、山。立ち上がり、ふんどしを引っ張って回す。
3人でピラミッド、ＤＪ気取り。組体操いろいろ。一人を飛ばしあい。ビンタで
独楽回し。最後は板にぶち当てて、派手に。
踊れない体に怒濤の振付三昧。いつもながら、どうした訳か、面白くてしょうが
ない魅力、増量。踊れそうにないメンバー参加も、それをおもしろさに転じる
振付・演出の腕が冴え。機知機転に富んでて、○。たはは笑いしつつ、感心ねこ。
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