＠初台 新国立劇場小劇場(2007/9/29-30, 10/4-7 6ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/index.html
全指定 前売A席6300円 B席4200円 当日Z席1500円
振付・美術・照明・音響・衣裳：勅使川原三郎
照明技術: 清水裕樹 (HALO) 音響技術：黒野尚 舞台監督：柴崎大
舞台美術アシスタント：伊藤俊 衣装アシスタント：森江由美子
制作：新国立劇場
出演：
勅使川原三郎、宮田佳、佐東利穂子、吉田梓、ジイフ
2007/9/30(日)小雨 3:04-4:24PM(1'16)最前方上手 客席満員(290人)
客層：中年層最多に幅広く、女性過半数。
客入れ：最前B3 18列。バルコニー席20×2はほぼ満員。折り込みパンフ リーフ
レットに若干。折り込みパンフB5 6ページ。見開き写真、プロフィール。次回公演
12月ソロ公演「ミロク」 物販なし。カーテンコール5回4分。
小劇場空間でのグループとソロ連作、まず前者。
舞台。劇場はいると目くらましのライトが客席に注ぎ。開幕後闇になれると、左右に
金属棒を山のように組んだオブジェがみえ。後半、長テーブル調度を持ち込み。
構成。クラシカルな曲とノイズ、重低音それぞれにのり、ソロと2，3人での短いシー
ンを連ねる。テーブル、オブジェを使い。緊縛直立転倒、ほぐれて漂い、時折
わずかにコンタクト。
囚われたよな人達、刹那の関係性が仄めき。物語が立ち現れそうにしては消えて
ゆく。そんな断片の連続を興味深く見るねこ。掴みきれず、終わった感があり、残念
も、小気味よく切り刻んでいくような、エッジなダンスを堪能。勅使川の無重力感の
不思議。宮田の美しい力強さ。佐東の切れ上がった立ち姿と動き。とか。闇を描く
ような、陰影に富んだ美しい照明も印象深し。
ぼんやりとした覚書
・ジイフ。直立からほぐれるように片手、全身をふり、空気を泳ぐように。後方から
宮田？、その場で手を取り、歩行、暗がりに消え。
・上手奧で壁を掻く女。やがて中央と下手、3人が壁際で麻痺。緊縛、風音。中央から
宮田が周囲を見渡し。なにか擦るような音。布天井が降りてくる。空を切り、倒れる
ゆっくりと小刻みに、マーシャールアールも連想させる動き。
・古いレコードのスクラッチノイズ。たたずむ宮田。ノスタルジックな曲。宮田、人形
ぶりのように、お辞儀めいた動き。手で空を切る。中央、スポット、ポーズを取り
直立。
・3人にスポット。斜に構える。ボーイソプラノ？のコーラス。のけぞり、直立、泳ぐ
ようにとりどり。
・ピアノ伴奏で歌曲。宮田ソロ。大きく揺らぎ、ためて、かきだすように。柔軟に
大きく、首をかしげるように。舞台に光の2重円。腰を下ろし、大きく手振り、泳ぐ
ように。後方から勅使川原、ゆっくりと大きく、静止、また大きく。
重低音。揺らぎ、倒れる勅使川原。ぴょこぴょこ、腰だめ、揺らぎ、直立をとりまぜ
やがて崩れていく。暗転。
・薄暗がり。上手の壁をかく、直立ポーズ。次第に明るくなり、大降り、駆け抜ける。
勅使川原が駆けこんでくる。ポーズ、倒れる。
・勅使川原ソロ。重低音の持続音。後方から佐東。直立、歩行。勅使川原、連続して
倒れる。パイプオルガン音楽。勅使川原、小さな手振りなどで泳ぐように。佐東、
前進して周囲を見渡し。
・オブジェのパイプと引き合うような動きをする勅使川原。佐東、後方から手を延べ。
後方が開き、宮田？が逆さ吊り。
・ギターソナタ。佐東、光を浴びて麻痺、揺らぎ。テーブルの下に宮田、上方の佐東を
みているよう。無音。呼吸音。佐東、テーブルの上で腹ばいになり泳ぐように。
宮田が机上へあがり。佐東はテーブルの端に張り付くようにのり。やがて、テーブル
に頬をよせ。宮田は下へ移動。佐東、机の上を滑る、起きあがり、また横臥。
・勅使川原が現れ、テーブルを持ち去る。宮田？は崩れる。ジイフと吉田。音に反応、
ジイフは小降りにブレイクした動作。吉田は床にのけぞり転がる。2人は横になり、
転がる。空を切る手振り、転がり。吉田？佐東デュオ〜佐東ソロ。
・重低音でベース。勅使川原、腰だめ、ソロ。
・ゆったりと佐東、周回。抱えてふるえる。宮田？、中央で揺らぎ。オブジェのパイプ
を取り外しもってくる。佐東と勅使川原。パイプをふり、打ち合う。パイプを落とし
倒れる。4人のシルエットが暗がりから立ちあがる。
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