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 飛ぶ劇場vol.27「あーさんと動物の話」飛ぶ劇場 創立20周年記念公演

 @駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2008/1/31-2/3 7ステージ)
 http://www.komaba-agora.com/
 全自由 前売一般2800円 学生2000円 当日一般3000円 学生2000円
 昼割公演一律2000円
  @北九州 北九州芸術劇場 小劇場 10/12-14 6ステージ
  @北海道 コンカリーニョ 11/3-4 3ステージ
  @福岡 西鉄ホール 11/10-11 2ステージ
  @高松 サンポートホール 1/26 1ステージ
  @広島 アステールプラザ多目的スタジオ 2/9-10 2ステージ
  @宮崎 宮崎県立劇場 イベントホール 2/16-17 2ステージ

 作・演出:泊篤志 美術:柴田隆弘 照明:乳原一美 音楽:泊達夫
 音響:杉山聡 衣裳:内山ナオミ(工房MOMO) 舞台監督:森田正憲(F.G.S.)
 web情宣:藤原達郎 宣伝美術:トミタユキコ(ec ADHOC) 制作:北村功治
 出演:
 寺田剛史 :あーさん
 有門正太郎:お父さん
 内山ナオミ:お母さん
 葉山太司 :博文くん
 大畑佳子 :恭子ちゃん
 藤尾加代子:舞ちゃん
 内田ゆみ :伯母さん
 門司智美 :キクノちゃん
 木村健二 :モリゾエ

 宗像秀幸 :猫山
 鵜飼秋子 :片岡
 権藤昌弘 :警察

 2008/2/1(金)晴 7:04-8:48PM(1'42) 中段上手 客席8割(40人)
 客層:20-30歳代中心、中年層もちらほら。男女半々。
 客入れ:ベンチ5列、ど真ん中に関係者席(空席のまま)。中央寄りが見やすし。荷物
 預かりあり。開演定時から、主人公達がお願いの歌、クラップ参加で客席を暖め。
 折り込みチラシそれなり。パンフ A4 オールカラー 10ページ。無料パンフとしては
 出色の体裁。挨拶、配役、写真付き劇団員プロフィール、対談、寄稿、公演記録。
  次回公演。10-1月北九州大阪東京 新作「無限サーフライダー」。
 物販。台本1000円 Tシャツ1300円 CD800円 エコバック500円 手ぬぐい800円
 カーテンコール1回1分。カンペ片手に記念公演の謝辞と情宣。

 北九州を代表する劇団結成20周年、東京進出10周年。全国8箇所ツアーの5番目公演。
 舞台。男おいどん四畳半を家構え、戸外とも造り込み。といっても殺風景。小テー
 ブル、黒電話、古びたTV、段ボールのゴミ箱。正面奥に押し入れ、右手階上、
 脇に週刊マンガ束。左手に小さな玄関。戸外。上手に古びた戸板塀、浮き輪、ポリ
 タンク。下手も同様、立木1本。奥に下がり階段。

 お話。38歳のあーさん、部屋にこもって弾き語り。劇団を解散後、なんもしたくない
 という彼を連れ出そうと家族や友人がやってくる。やがてひきこもりの訳と、来訪者
 の本当の姿が露わなとなってゆき…。

 賑わうひきこもり物語。世界は雨中、宇宙は四畳半。想い出だけが通り過ぎ、明日は
 過去の中にある。後ろ向きどシリアスも、劇的に励まし、共に泣く舞台。人間が
 動物、動物が人のように振る舞う。妄想と現実が混じり合い、本当の事は嘘だけど、
 嘘に本当のことが潜む。四畳半装置はしばし大回転、大胆に裏と表を切り替え。変化
 に富んだ演出で、滞った主人公の世界を描いてて面白いねこ。亡き母の形見が美味し
 いカレーの作り方なんて(香ばしく実食あり)、直球の人情余話もまた涙腺に共感。
 内から発する物語に甘さを感ずることもあるけど、マイペースな歌声を聞けば、それ
 も悪くないとしみじみねこ。主人公は躍進する作家の反語で戒めであるかも。弛まず
 期待したいねこ。

 役者。寺田さん。真摯なさま、ほどよい歌のうまさ○。門司さん。10年前も今もプリ
 チー。

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