＠四条烏丸 京都芸術センター・フリースペース(2008/12/13-14 2ステージ)
http://www.kac.or.jp/
全自由 前売･当日共1000円 「小説家 裘甫 （ クボ ） 氏と京城の人々」との
共通券1500円
テキスト：アントナン・アルトー 引用：アントナン・アルトー「神の裁きと決別
するために」 演出：三浦基 翻訳・ドラマトゥルク：宇野邦一
演出助手：村川拓也 舞台監督：大鹿展明 照明：藤原康弘 音響：宮田充規
制作：田嶋結菜 主催：京都芸術センター
演劇計画2008 http://www.tp-kac.com/
出演：
小林洋平：チェンチ（アントナン・アルトーが演じた主人公）、
ベルナルド（チェンチの末の息子）
石田大 ：カミロ （計算高い実力者）
安部聡子：ベアトリス（チェンチの娘）
谷弘恵 ：リュクレシア（チェンチの妻）
大庭裕介：オルシノ（ベアトリスに好意を寄せる神父）
河野早紀：ジアコモ（チェンチの息子、父を憎んでいる）
2008/12/13(土)晴 6:02-7:29PM(1'27)後方中央 客席ほぼ満員(100人)
客層：学生？と中年中心。女性過半数。
客入れ：雛壇に椅子席6列。舞台幅にわたり役者が立つので後ろ目がいいかも。
折り込みチラシそれなり。パンフ A5 3ページ 挨拶、作家作品の小解説、
スタッフ、出演者。A4 1枚に配役、作品解説、人物相関図、あらすじ。
いろいろ親切なり。 カーテンコール1回。
フランスと韓国のテキストを、演出家2人が分担上演するリーディング企画。
見たのは現代演劇の創世に影響したという、アルトー＠フランスの唯一「残酷演劇」
と銘打たれた作品を三浦基演出したもの。
舞台。譜面台が役者毎に並べておかれ。
お話。残酷非道な父親に、耐え難い仕打ち受け続けた家族は遂に父殺しを実行。
事情を知る世間から正当防衛の声、実行犯の娘も無罪を出張するが判決は死刑、
そして一家断絶。影には利権をむさぼる法王の意向があったという。
手応えがっつりのパフォーマンス。テキストこそあれど、本公演で十分通じる充足。
地点独特の音節単位分解の縦横無尽な台詞術を遺憾なく発揮。安部聡子の淡々とした
つぶやきの中、呪いが潜むヴォイスパフォーマンスに鳥肌が立つねこ。小林洋平の
明晰さと狂犬のようなパンクの交錯した発声も刺激的。闇を従え、人物を浮かばせる
照明、マイナーに響くピアノ曲ら、シンプルながら効果的なビジュアルも○。
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