劇場に感謝の花束を。
ＴＰＴ歴代の舞台写真がずらり。千秋楽につき、掲示は持ち去り自由。原サチコさん近況。
２階には喫茶店。
稽古場もなくなってしまうのね。
通りを挟んだ公園。第三舞台の稽古な本気遊びを目撃したことあり。
＠森下 ベニサン・ピット(2009/12/28-1/10 12ステージ)
http://www.benisan.com/studio/benisanpit.html
全指定 一般6000円 学生3000円
脚本：エルフリーデ・イエリネク 訳：山本裕子 台本・演出：川村毅
美術：石原敬 照明：笠原俊幸 衣裳：萩野緑 舞台監督：松下清永
参考文献 「若松孝二 実録連合赤軍 あさま山荘への道程」「実録・連合赤軍」
編集委員会＋掛川正幸／朝日新聞出版 「兵士たちの連合赤軍」植垣康博／彩流社
出演：
河合杏奈、夏川永聖 ：双子
手塚とおる（小林勝也）：ホームレス、ヒロヒト
濱崎茜 ：ウルリーケ
大沼百合子：グードルン
高橋宙無、倉本朋幸、神野明人、狩野淳、土居陽佑 ：赤軍派兵士
越智正雄、植野葉子、晃映ヒロ ：ジャーナリスト
柊アリス ：殺された女
熊本昭博、飛谷映里、石村みか ：ニュースキャスター
須山剛 ：若松
小寺悠介 ：平野
阪本篤 ：塩見
伊澤勉 ：植垣
武田優子 ：女兵士Ａ
Masami ：女兵士Ｂ
2009/1/10(土)晴 2:15-3:56PM(1'41)前方中央 客席超満員(210？人)
客層：中年層が多い、大人よりの老若男女。男女半々。
客入れ；当日券あり。最前箱馬、通路席が追加。てきぱきした客入れも当日券客の
多さと遅れる客もあって、開演押し。ひな壇に9列＋桟敷１列。折込チラシ、パンフ
一切なしで潔し。 物販。パンフ B5 縦ハーフサイズ 1000円。読み物多数、
写真付役者紹介、TPT歴代舞台写真。写真はロビー壁にも鈴なり。
カーテンコール2回4分。舞台、客席から閉館する劇場に花束と長い拍手を贈り。
素敵な黒い箱、ベニサンピット最終公演。冒頭、作家メッセージをドイツ語生一本で
流し、翻訳無しでそういうことでよろしく〜。潔く媚びないとこが○。
舞台。高い金網が中央、左右。下手、上方バルコニーへの階段。ぐるりのバルコニー
正面、左右に張り出し。正面左右に劇場の黒い扉、その内空間にCNNを映したTV部屋。
終盤は劇場の搬入口を開ける演出もあり、劇場当て書き演出・フル稼働。
お話。ミュンヘンオリンピック選手村テロ事件らに関わったドイツ赤軍の闘士・ウル
リーケ・マインホーフと、グードルン・エンスリーンの対立。をメアリー・スチュ
アートと栄えあるエリザベス一世の対立に重層。今舞台では、さらに日本赤軍の内紛
を加え、天皇、政府、マスコミらで取り巻き、大衆との距離感で俯瞰した格好とし。
悲しい怒りと、醒めた批評、多彩な演出。女性達と階級の闘争が放つ激情、生き残り
の男達が逡巡する空虚さを鮮やかに対比。前者は、女王と女闘士の火の玉ガチンコ
会話から、後者はあさま山荘事件題材映画＠ロフトプラスワンな侃々諤々トーク等で
印象深くみせ。
ウルリーケ・濱崎茜、グードルン・大沼百合子の2名は圧倒的。長大なモノローグを
明晰に、またエモーショナルに述べたてた大沼さんに花束を贈りたいねこ。
激情が支配する一方、ホームレスを代表に、全体を俯瞰する批評眼もかっちり織りこ
まれ。理想主義の崩壊、成果主義に墜ち、自滅したテロリズム、大衆の暴走、個の
虚無化…。うーみと鋭い指摘に見入り聞き入るねこ。
演出はあれこれ面白く。双子のバルコニーでのユニゾンに始まり、家庭の借景、天皇
の登場、トークイベント、歴史に流されるな劇場開けで飛ばされる、集団の無為な力
＝ラジオ体操等々。刺激的な展開を飽かず楽しむねこ。
劇場に感謝の花束を。
ＴＰＴ歴代の舞台写真がずらり。千秋楽につき、掲示は持ち去り自由。原サチコさん近況。
２階には喫茶店。
稽古場もなくなってしまうのね。
通りを挟んだ公園。第三舞台の稽古な本気遊びを目撃したことあり。
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