＠渋谷 青山円形劇場(2009/2/7-22 21ステージ)2/10,17休演
http://www.aoyama.org/
全指定 前売り7500円
＠兵庫 兵庫県立芸術文化センター 中ホール 3/4-5
＠横浜 横浜BLITZ 2/26-27 3ステージ
脚本・演出：福原充則[ピチチ５]
美術：加藤ちか 照明：関口裕二（balance,inc.DESIGN） 音響：高塩顕
音楽：西山宏幸[ブルドッキングヘッドロック] 衣裳：藤井牧子
ヘアメイク：李賢一（エルイーイー） 演出助手：田中麻衣子
舞台監督：原田譲二 宣伝：る・ひまわり 宣伝美術・宣伝映像：トリプル・オー
宣伝写真：永石勝（トリプルオー） 制作：笠原健一（ハウフルス）
プロデューサー：熊谷信也（TBSテレビ） 主催・企画製作：ＴＢＳ
出演：
宮﨑あおい（9役）：鮎川(漫画家)、カズ(パンクス）、西野（バーミヤン）、
山岸、涙妹、希美、あけみ、マチルダ、増田
吉本菜穂子（9役）：山女魚（アシスト）、葉子(カズ恋人)、高橋（バーミヤン）、
神部、武藤、涙姉、万次郎、太郎、杉浦
六角精児 （6役）：あきる野（担当編集）、店長（バーミヤン）、父親、
浩太、浩子、警官
2009/2/15(日)晴 2:06-4:00PM(1'53)ロビー側後方 客席ほぼ満員(320?人)
客層：20-30才代中心に、中年層2割、男性7割。
客入れ：当日券は抽選制とか、最後尾(6列)に追加席あり。ほぼ完全円形、6＋半ブ
ロック客席。演出工夫でまんべんなく楽しめ。折り込みチラシ結構。パンフなし。
物販。パンフ B5 オールカラー ハードカバー体裁 38ページ 1500円。役者
ページ、座談会ほか手頃な読み物いろいろ。Ｔシャツ2500円。クリアファイル1000
円。 カーテンコール1分2回。
チープワイルドでいこう！！な、福原充則＠ピチチ５新作。ねこには「星の王子さま」
以来依頼の宮﨑あおい舞台。共演は小劇場演劇の名オフビート役者2人。
舞台。爆裂星形意匠の床、横たわるのはデフォルメの信号機、電信柱、道路標識。
時をくると起動起立。真ん中にピンクの自転公転する自転車。下手の通路は中央
ラインをいれて道路見立て。
お話。漫画家、アイデア切れで逃走。落ち目気味のギリギリでそれはないと泣いて
すがる編集を尻目に、夜の環七を疾走。って漕がせているのはアシスト。無能とか
漫画家になれないとか、冷酷な先生に殺意を抱きながら、慕う彼女はスパニエル。
野方は高円寺と騙されたパンクスの町。学園ものの構想は、なぜかシド＆ナンシー
、青春の蹉跌と前橋<>瀬戸内の遠距離愛な物語へと。休憩したバーミヤンでは、
悶々とした中年店長が恋の臨界寸前、編集の家庭では幼児が自立し、世界を把握
する旅に出る。さあ、妄想の花火が打ち上がり、コンプレックスを抱く者達の
逆噴射祭りが始まるぞ。
舞台のマンガ化、面白すぎ、好き。毒気とやんちゃたっぷりのコロコロコミック。
映像のように瞬時に役代わり、猫の目のようにくるくる展開。休む間もなく、だれ
る訳が無く、超スピーディに駆け回る、役者と照明、音響らスタッフワークが凄い。
完全円形の舞台を活かした動きある演出が楽しく、反対が見えないことをギャグ
にしたねたもあり。
人気美少女役者を擁しても、妥協無く、いつものようにチープ＆ワイルドの世界。
過剰に悪のりがさかまく海原の高速船、打ち上がる妄想のロケットに乗せられる、
演劇的グルーブ感◎。とりわけて、小劇場演劇好きにはたまんないものあり。
お家芸のコンプレックス開き直り、負のカウンターパンチが炸裂して、痛快。
「嫌なことからはチャンと目をそむける」はたまた「悪いのは自分以外」等、
パワフルな後ろ向き名文句と場面が目白押し。 ＤＶＤ購入決定、というか、
ピチチ５で再演してほしいですねこ。
役者。ドスのきいたアルトの声～天使な微笑みの二面性も楽しい、宮﨑あおい。
情けないのに、演技は骨太、吉本菜穂子。この人はずっと面白いと再認識、六角
精児。
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