暖簾の龍イラストが立派な屋台は本格仕立て。狭いので足が行儀悪いことに。
麺堅め、スープ濃いめ。
射的とタコ吊り。「ニャンダ」とは？。
＠静岡 寿町倉庫(2009/4/25-26 3ステージ）
全自由（ワンラーメン付き：割引制度） 前売1100円 当日1300円 中高生500円
割引制度 観劇者全員100円引き
ラーメン屋店主1000円引き 家族連れ(一人)100円引き
ハガキ・チラシ持参100円引き 生き別れたお母さん 無料
県外から来ました 300円引き おいしいラーメン屋を知っている方 100円引き
団員にラーメンご馳走してくれる人 無料
芝居を見に来ない方 30000円増(申告しない方は観劇無効)
作・演出：うるけん一郎太
制作：笹木良子 音響：笹木良子 照明：鈴木創 映像：笹木祐
舞台：うるけん一郎太 チラシ：うるけん一郎太 美術：池ヶ谷馨
衣装：ハル美、福井みゆこ メイク：真田万左美 受付：真田夫人の夫、笹木良子
装置移動：池ヶ谷馨、猿顔★こうちゃん
出演：
ハル美 ：山吹綾乃（伝説のお玉に見いだされし者）
魚人ごろー ：ラーメン元帥（ラーメン道を究める元営業マン・山本宏）
くるっぱぴっこ：西表豹 （ラーメン元帥の子分）
味の素あーや ：山吹烈子（綾乃母。暗黒道に墜ちた裏ラーメン界女王）
池ヶ谷馨 ：山吹竜太（綾乃父。失踪後、必殺技天空2段切りでラーメン界復帰)
嘉本明日香(新人)：豚骨のお竜（烈の秘蔵っ子）
猿顔★こうちゃん(新人）：警察官(関西人)
うるけん一郎太：烈蓮治（綾乃のラーメン道師匠）
2009/4/26(日)晴 3:11-4:16PM(1'05)正面下手 客席ほぼ満席(22人)
客層：20才代女性ととりどり年齢の男性、中学生〜未就学まで子供6人。
客入れ：受付で各種割引・積み立て可能あり。射的・タコ吊り・ラーメン セット
券100円(単品でも100円）。その場で射的、「タライ体験」(顔に斜線）
タコ吊りはミニラーメン。ラーメンは終演後サービス。
一方にスクリーンをおいたフリースペース。三方にいつもの蒲団ベンチ。 開演前
にうるけんさんから前説。お客さんは参加しない(前回公演は鬼参加で運動会を
したとか）、ただし、手伝ってはもらう。宙づりされた役者達を押し回すとか、
役割を決め。危険座席を申し渡し（子供はＯＫ）。遅刻してきたカップル客に
射的をさせる間、開演押し。 パンフ A4 2ページ。挨拶、予告、スタッフ、
配役。前回から配役書くようになったみたい。次回公演。11月頃「ぼうやよい子だ
、金出しな」＠静岡。超歌劇団の裏側をみせるとか。 物販。Ｔシャツ、ＤＶＤ。
カーテンコール1回 〜 タライ体験(ねこを含む2名)。立ち位置を調整して、
ハル美様の必殺技演技とともにタライ落下。一瞬ずーん、後は平気。舞台装置の
まじ屋台でラーメン食をいただき（16人分？)
ワンラーメン付き公演。どんなと思いきや、終演後に供する趣向。9割以上のお客
さんが別チケット(100円)を買い、食べたとのことで盛況だったよし。劇中、
お客さん一人に食べてもらってたけど、芝居観ながらはちょっときついものあり。
会場、舞台。正面スクリーンに向かい、下手客席後ろに「巨大魚」、頭上に
「タライ(本物)」と「中華鍋」、中央に「墓碑」の各段ボール製装置。スクリーン
側上方に、バランス棒が吊られ。両端に役者を吊して「空中対決」シーンで使用。
お話。平凡な生活にどこか欠落感を感じている女子大生。偶然存在感ある「お玉」
を拾ったことで、その争奪戦に巻き込まれてしまう。歌舞伎メイクのラーメン・
キ○ガイ・自称元帥(名器お玉・小鉄使い）と手下が言うことには、ラーメン界を
支配することができる究極の道具を得る鍵だという。
危ういところ救ってくれたのは、町に舞い戻ってきた屋台ラーメンの父親。家族を
捨てた修行の甲斐あって、その味は女子大生の確執さえ消す美味であった。元帥と
手下も敵味方を超えて堪能してしまう。和み気分もつかの間、行き先を案ずる女子
大生はお玉に導かれるまま母の墓へと。その中から母が遺した巻物を得、導かれる
ままに母の弟子であったラーメン導師の元、厳しいラーメン修行を積むことと
なる。ていっても、ラーメンとは関係のない荒行ばかり（タイヤを引いて走る、
埋められる、静岡市街を走り回る、滝に打たれる など映像投影。ちなみ、導師は
つってきた巨大魚を客席で振り回すので大迷惑） 修行終了、アーサー王伝説よろ
しく、岩に刺さった伝説のお玉を得る。
ラーメン暗黒道に墜ちた母が突然現れ、お玉を渡すことを迫り。させてはならじと
元帥、導師が入ってバトル（元帥・菜箸ステッガーを、導師・中華鍋ディフェンス
で防御。導師は疲れはてた元帥に湯切りカッターで迫るも、元帥手下の鍋ぶたアタ
ックで頭を挟まれてダウン）。女子大生と元帥のバトル。ラーメン愛を唱える女子
大生をせせら笑う元帥。空中バトル（吊り上げられて、回されて）元帥・高速お玉
返しＶＳ女子大生・一刀両断、元帥爆。
女子大生とその父の会話。ラーメン道の辛さから思いとどまらせようとする父親も
、女子大生の決意に負ける。そこに暗黒の母親が現れ、ラーメンに血潮を注ぐ夫に
疎まれ、ラーメン暗黒道へ墜ちてしまった恨み辛みを告白。娘はお玉をあっさりと
渡し、お玉とはただの道具、大切なのはそれに込められた職人の想いであり、味が
大事であることを訴える。しかし、お玉は選ばれしものである娘しか使えず、改心
する（だっけ）母。
一件落着と思いきや、導師が元帥をともなって殴り込み。修行は自分を超えられな
くするための算段であったと、卑怯者。自分が戦うまでもないと憎まれ口を吐き。
隠し球・豚骨のお竜、潰れそうな店を抱えた切実さパワーをもつ、を呼び寄せ。
3倍速ラーメン拳をつかうも、過労死。なんと切ない。
導師ＶＳ女子大生といまや仲間達4人。もやし、ナルト、メンマ、海苔（段ボール
小道具）を操っての導師の攻撃。倒れる仲間達。最後の戦いの場、女子大生は
天から岡持とともに、真実の味をもつラーメンを召喚する。大切なことはお客さん
に食べてもらうこと。言葉のままにお客に食べてもらい、導師も食べてあまりの
旨さに驚愕。我に返るも悪行の過去は消えないと嘆く彼に、女子大生は秘儀・
タライ落とし（そのまま）で、記憶を消してあげる。一件落着。女子大生はお玉を
かかげ、ラーメン世界への踏み出す決意を新たにするのだった。
少年マンガ世界を濃すぎるキャラで現して、いつもながらチープも面白し。5，6人
の子供とも楽しいひととき。今回、仕掛けは少なめ、客参加極小の分、物語の牽引
力とキャラ芝居に重きをおいた印象。とはいえ、空中対決を即物的にしてしまう
（お客に回してもらう）こととか、驚かされ。役者は絵に描いたように熱演。
ハル美さんの正統ヒロインな入れ込みぶりが素敵。また、凄みのある面相で寒い
ギャグを連発するゴローさんが痛い芝居を健気健闘。
暖簾の龍イラストが立派な屋台は本格仕立て。狭いので足が行儀悪いことに。
麺堅め、スープ濃いめ。
射的とタコ吊り。「ニャンダ」とは？。
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