＠日比谷 シアタークリエ(2009/6/9-29 25ステージ)
http://www.tohostage.com/theatre_crea/
全指定 S席9000円 A席7500円
作・演出：田村孝裕[ONEOR8] 美術：香坂奈奈 照明：中川隆一 音響：本間俊哉
衣裳：小峰リリー ヘアメイク：武田千眷 演出助手：岡本栄策
舞台監督：田中力也 企画協力：Bunko向田和子 プロデューサー：小林香
宣伝美術・プログラムデザイン：波潟真由美(東宝アド) イラスト：SAORI
製作：東宝
出演：
斉藤由貴 ：須藤康子（長女)
星野真里（檀れい降板代役） ：手塚奈央（次女）
山崎静代[南海キャンディーズ]：手塚薫（三女）
大沢あかね ：早川美晴（四女）
和田ひろこ[ONEOR8] ：母
入江雅人 ：須藤由紀夫（長女夫）
今井ゆうぞう ：梨田正順（三女婚約者）
是近敦之 ：早川修
矢部太郎[カラテカ) ：浅野弘（四女幼なじみ）
村杉蝉之介[大人計画]：柿沼紳一郎（葬儀屋・兄）
野本光一郎[ONEOR8] ：柿沼謙二郎（葬儀屋・弟）
江口のりこ ：所美和子
2009/06/13(土)晴 1:03-3:02PM(1'57)中段中央 客席満員(600人)
客層：大人よりの老若男女、女性過半数。
客入れ：当日券不明。客席内ご用聞き多数。荷物預かり、飲食ごみ回収、底上げ
クッション、膝掛けなどサービス満点。でもちょっと人数多すぎ感。折り込みチラ
シは希望者のみ。パンフなし。物販。パンフ B5変形 41ページ 1500円 袋付き
まんべんなく網羅。 カーテンコール2回2分。
海外作品から国内、それも小劇場演劇取り上げのシアタークリエ。今回は、ONEOR8
田村孝裕、劇団で再演を重ねた代表作を上演。
舞台。昭和家屋、それも「実家」をリアルに造り込み。お茶の間の壁向こうは台所、
上手玄関からすぐに2階への階段。下手に寝室母屋、物干し台のある木庭と勝手口。
お話。長女35歳、三女27歳の独立4姉妹。父は幼くして蒸発の母子家庭、母は末期
ガンと結構ハード。それぞれも事情。長女夫は浮気中、次女は自称マリッジブルー、
三女は孤独にコンプレックス、4女の夫はいい男なのにギャンブル好き、さらに思い
込み愛の幼なじみあり。そんなところに2人の葬儀屋が来訪、母の差配らしいのだが。
軽やかにコミカルに描く、悲喜こもごも。過去と今を行きつ戻りつ、展開。いくつに
なって変わらない家と家族を描き。実家ムードをええ感じに醸し出して、親近感が
抱かせ。ダメ人間目白押し、その失敗、ＫＹの嫌気をとほほ笑いに転化。冷徹、でも
その実は暖かい視点がしみじみ沁みるねこ。
暗くなりすぎないシリアスとのさじ加減の旨さはお家芸。ＴＶドラマよりのメリハリ
ある演出、なにより活き活きとした役者芝居が楽しいねこ。しっかり長女の斉藤由貴
、柔らかい心の内もしっかりと演じみせ。代役を感じさせない、次女・星野真里。
その孤独を小さな体でしっかり背負い健気。3女・山崎静代。天然入って美味しい
ところ。4女・大沢あかね。パキパキと自然体、一緒に飲みに行きたい男子30％ぶり。
心根描写がちと舌足らずかなと思えど、軽やかさとのバランスからすると○。
男優はよりメリハリキャラぞろい。次女婚約者・今井ゆうぞう。マンガなブライテス
ト芝居で客席を沸かせ。長女夫・入江雅人。情けなさ、間の良さが光り。
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