今回チラシは人物画でないせいか淡いタッチ。
＠大阪 ウイングフィールド(2009/6/25-30 8ステージ)
http://www.wing-f.co.jp/
全自由 前売一般3000円 学生2000円 当日 一般3300円 学生2300円 ペア5000円
初日割引2000円 リピーター割引1500円
作：岸田國士 演出：深津篤史 舞台美術：池田ともゆき 舞台監督：河村都(CQ)
音響効果：大西博樹 照明効果：西岡奈美 宣伝美術：白沢正 イラスト：山田賢一
写真：白澤英司 協賛：タカダテキスタイル株式会社 主催：桃園会
出演：
「かんしゃく玉」22分
橋本健司 ：彼
寺本多得子：彼女
亀岡寿行 ：多田
長谷川一馬：小森
紀伊川淳 ：岡部
山本まつ理：隣の女
「音の世界」28分
川井直美 ：女
長谷川一馬：男 甲
松木賢三（客演）：男 乙
紀伊川淳 ：主人
橋本健司 ：少年
「明日は天気」36分
森川万里 ：妻
紀伊川淳 ：夫
はたもとようこ：宿の女中 甲
寺本多得子 ：宿の女中 乙
長谷川一馬 ：番頭
松木賢三（客演）：風呂番
参考「葉桜」
はたもとようこ：母
山本まつ理 ：娘
2009/6/27(土)曇 7:07-8:37PM(1'29)最前列 客席満員(70人)
客層：20-30歳代中心、中年層まで幅広く、女性7割。
客入れ：ゆるい雛壇にベンチ6列、最後尾椅子席の通常配置。クッション2枚。
エアコン上演中稼働とのことで希望者へストール貸与。折り込みチラシそれなり
チラシ持ち帰り用手提げ袋準備。おいて帰るなということ？、うーん。注意と、
むりやり堺筋線演劇祭の説明アナウンスは、育児休暇中の江口恵美。
パンフ A5 6ページ。挨拶、写真付配役、役者一言。次回公演。12月アイホール
1月スズナリ ギリシャ悲劇・アガメムノンをモチーフにした短編。演出は深津、
はせひろいち、キタモトマサヤ。ほか、9月「カノン、カノン」再演。
物販。上演台本。 カーテンコール1回1分。
岸田國土作品上演、2年ぶり第二弾。結婚と恋愛テーマ作品集。
舞台。後方に横一杯の玉すだれ。内と外を隔てつつ、つなげてのぞき見気分。
平台をたてよこ入れ替え、ベットや蒲団に見立て。クロスを唐草、水玉など変えて
気分転換。作品毎転換はおばちゃん達が現れ、芝居世界を繋げながらの洒落た趣向。
「かんしゃく玉」
舞台。奥にテーブル、手前にベット、枕二つ。ソファ代わりにも使われる。
お話。夫は失業中、美人妻に取り入ろうとしてか、仕事をもってくる友人達。情けな
い、悔しい、辛い とそんなときにかんしゃく玉、夫婦は思いっきり床に叩きつける。
すっとして、ちょっと泣く。
出口のない日々、激情をかんしゃく玉に移す。強いほどに人の弱さが際立つ、皮肉な
お話。端正で明晰な台詞回し、繊細な息づかいと表情の妙。なにより役者芝居が楽し
める会話劇。橋本さんが前面、真摯な様とヘンテコな表情の同居に泣き笑い気分ねこ。
「音の世界」
舞台。中央、縦にベット。両脇に電話。最初に異なる３つの空間が描かれるとト書き
朗読。上手が女と男甲のホテル、下手が男乙のホテルと京都の料亭設定。
お話。旅行中の夫婦と女を追ってきた男。2人が泊まるホテルに電話を掛ける男。
夫を気にしながら応対する女、に男は決着をつけると、自らピストルを発射する。
夫は突然、友人に会うと出かけ、その隙に女は男の元へ駆けつけるが。
サスペンス色ある悲喜劇。電話のみで交わされる見えない会話から伺える関係性、
心理の綾が面白いねこ。スポット照明と薄暗がりで、曖昧な場を演出。女役・川井
さんがハンサムに悪女ぶり。男役・松木さんがセクシー微香。
「明日は天気」
舞台。旅館部屋設定。下手半分に万年床２。上手に座卓。
お話。休暇で湘南、でも毎日雨で泳げない。夫の楽天に逃避した物言い、妻は釈然と
せず、気がふさぎ勝ちだ。
雨の海、夫婦のずれが重なりみせる孤独の心象風景。日常会話の積み重ねから、ふと
見せる陰りと不安を、細やかにまた豊かに描き出し。くっきりとしながら微妙な会話
劇を楽しむねこ。
今回チラシは人物画でないせいか淡いタッチ。
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