＠下北沢 ザ・スズナリ(2009/11/4-8 7ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全指定 一般前売3500円 当日3800円 学生前売2500円 11/5m 2900円
作：スエヒロケイスケ 演出：寺十吾 音楽：坂本弘道
音響：岩野直人(ステージオフィス) 照明：Jimmy(㈱フリーウェイ)
舞台監督：田中翼、渡部景介 舞台美術：小林奈月 大道具：中原和宏、佐藤健
tsumazuki no ishi ロボット製作：田村雄介 映像：浜田貴也
演出助手：岡野正一、佐藤健 宣伝写真：久家靖秀 宣伝美術：大橋修
制作：原田瞳ほか
出演：
鈴木雄一郎：五月蠅サツキヨ コウジ /金正日1キムジョンイル1 /作家 エスヒロ
寺十吾 ： /金正日3 /演出 ツナシ
今井勝法 ： /正日長男・金正男ジョンナム /演助1 岡田
吉村公佑 ：五月蠅コウジ2 /脱北者2 /演助2 サクラダ
松原正隆 ：他の部屋の住人 夫 ノボル /正日異母兄弟 金賢ヒョン /舞監 グテツ
中野麻衣 ：五月蝿(サツキヨ）の娘 クキ/正日の娘 金雪松金ソルソン /美術 カチキ
日暮玩具 ：五月蠅コウジ2 /正日次男 金正哲ジョンチュル/音響 オチナシ
北島佐和子：五月蝿の妻ハナオ /正日妻 高英姫ユヨンヒ /照明ジョン
浜田貴也 ： / /照明オペ ダハマ
若松絵里 ：他の部屋の住人 妻ヨウコ /脱北者4 /制作ヒトエ
釈八子 ：マンションのコンシェルジュ タチバナ
/脱北者3 /コダチ
岡野正一 ：五月蠅の会社の同僚ハタケ/ /ハラマツ
中原和宏 ： /金正日2 /クレイシ
山口雅義 ： /正日 書記 張成沢チャンソンテク/スズモト
宇鉄菊三 ： /正日 三男 金正雲ジョンウン /マヅシマ
佐藤健 ： /脱北者1 /サタケ
2009/11/5(木)晴 7:34-9:48PM(2'14)最前列より 客席ほぼ満員(120人)
客層：20才代と中年層が半々、総じて大人客席。男女半々。
客入れ：ひな壇に椅子席10列。もれなく?、追加クッションと膝掛け付き。一時劇場
を開ける場面があり、冷えるため？。折り込みチラシそれなり。パンフ B5 3つ折り
挨拶、配役、スタッフ、予定。次回公演。来年9/8-12「ハバカリ・ザマin寝覚子SA
2010夏」＠スズナリ。 物販。台本とCD 800？円。 カーテンコール1回。
名古屋の奇才コンビ新作。
舞台。素の劇場、手前に奈落開口。後方の戸板はベランダ設定。後方にビルがみえ。
両端に壁に掛けられたテーブルと藤製の椅子。上手に天井から北の将軍達の肖像。
お話。一瞬にして崩壊した都市。マンションに取り残された住人一部は状況もわきま
えず、浮気沙汰と妄想話ですったもんだ。と芝居が止まり、これが本番直前の舞台
稽古となる。明日が初日なのに台本ができていない、なぜかスタッフが演じていて、
役者達は出番が後半のため待機状態。切羽詰まった状況から、次は北朝鮮のロイヤル
ファミリーのごだごた場面となる。
夢の中の夢のよう足下が定まらず、嫌な気持ちさせられる面白さ。奈落からずるずる
出たり入ったり等不条理な無気味さと、愛欲のドロドロした感触が交錯。この屈託、
不明の鬱積ぶりを行き先不明の展開とも興味津々とみるねこ。中盤は作家と劇団の話
後半は家族の確執に端を発したドタバタ模様となり。わかりやすい面白さに転換。
ラストは、作品に写されていた恐ろしい作家の現実が仄めかされ。現実を浸食する
ように虚実が交錯。誰より現実的な演出家が惑う姿に、微笑む作家というブラックな
幕切れを迎え。この捻れ加減に痺れるねこ。
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