＠日比谷 シアタークリエ(2009/11/7-12/6 34ステージ)
http://www.tohostage.com/theatre_crea/
全指定 S席11000円 A席8500円
＠大阪 イオン化粧品 シアターBRAVA！ 12/10-13 5ステージ
＠名古屋 中日劇場 12/28-19 3ステージ
台本：ダグ・ライト 音楽：スコット・フランケル 作詞：マイケル・コリー
演出：宮本亜門 翻訳：常田景子 訳詞：中條純子 音楽監督：八幡茂
振付：岡千絵 美術：方剛 照明：中川隆一 衣裳：前田文子 音響：本間俊哉
映像：栗山聡之 ウィッグデザイン：Sakie先恵 歌唱指導：矢部玲司、菅井英憲
プロダクションステージマネージャー：廣田進 舞台監督：山本圭太
演出助手：小島靖 制作助手：福原麻衣 プロデューサー：小嶋麻倫子
製作：東宝
出演：
大竹しのぶ：イーディス・プーヴィエ・ビール(母 1幕)、リトル・イディ・ビール(娘 2幕)
草笛光子 ：イーディス・プーヴィエ・ビール(母 2幕)
彩乃かなみ：リトル・イディ・ビール(娘 1幕)
川久保拓司：ジョセフ・P・ケネディ(ケネディ家長男 1幕）、ジェリー(1幕)
デイビット矢野：ブルックス・シニア(執事 1幕)、ブルックス・ジュニア(庭師 2幕)
吉野圭吾 ：ジョージ・グールド・ストロング(住み込みの音楽教師)
光枝明彦 ：J・V・プーヴィエ少佐(イーディスの父)
黒沢ともよ/大久保胡桃(Wキャスト)：ジャクリーン・プーヴィエ(イーディス兄の長女)
大下夕華/藤崎花音(Wキャスト) ：キャロライン・リー・プーヴィエ(ジャクリーン妹)
赤坂泰彦 ：ニュースキャスターの声
2009/11/15(日)快晴 12:31-2:56PM(60/休26/57)前方下手 客席満員(600人)
客層：20才代と中高年女性9割。お友達連れ多め。
客入れ：当日券販売あり、詳細不明。ロビーが狭いので直結したレストラン街や外に
流れる人結構。 折り込みチラシそれなり。パンフなし。物販。パンフ A4 42ページ
1500円 袋付き。役者ページ、関連読み物結構。 カーテンコール2回2分。
舞台。高い2面壁のお屋敷ラウンジ。明るいブルー(だっけ）のストライプ正面玄関
方向、階段から2階。その上方壁に主人らしいおじさんの巨大ペイント。床にソファ
セット。全体を引き、前側に庭、前側に出すと客席には圧。なんか狭苦しくみせる
工夫あり。 後半は一転化け物屋敷に朽ち果て。壁に猫やら動画投影して面白し。
お話。ケネディ大統領・ジャクリーン夫人叔母姉妹の有為転変の実話が元。前半は、
奔放な母のいらぬ気遣いのため、恋愛やら自由を失う娘を、保守的な周囲とも描き。
後半は数十年の後、没落した姉妹の家はゴミ屋敷とも猫屋敷とも呼ばれ。やさぐれて
も意気盛んな2人。娘は、相変わらず母に縛られ悔恨を繰り返しながらも、奇抜な
ファッションやら、結構自由じゃないの。
ボロは着ても心はニシキヘビ。栄華と没落、尽きぬ欲望が痛可笑しい、シニカルコメ
ディ。アメリカンドリームの夢想を逆手にとった、皮肉な笑いたっぷり。前半はお金
は自由、心は不自由な上流階級の娘、後半はお金不自由、心は自由と逆転。月並みな
前半にいまさらこんな物語と飽きたところに、後半の没落編は俄然面白い。金はない
のに好き勝手は変わらず、沈むことなく喧嘩し放題の親子。丁々発止とバトルしなが
ら、孤独と哀しみを表裏一体と忍ばせる2代女優の仕事ぶりが見事。演出は晴れやか
に、役者達にほどよく任せて、好感がもてるもの。
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