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 劇団東京乾電池「TVロード」

 @下北沢 ザ・スズナリ(2010/1/20-27 11ステージ)
 http://www.honda-geki.com/suzunari.html
 全自由 前売3000円 当日3500円

 作・演出・総合美術:加藤一浩 照明・照明操作:山田真輔(日高舞台照明)
 音響:原島正治(囃組) 音響操作:大塚重之(囃組) 音楽:碇 英記
 舞台監督:伊東潤 宣伝美術・ロゴデザイン:池口十兵衛  イラスト:松元夢子
 WebCM:有山尚宏 主催・制作:劇団東京乾電池
 出演(31名):下記

 2010/1/20(水)晴 7:03-9:09PM(2'06)最前方より 客席7割(70人)
 客層:20-30才代から中高年のとりどり。男女半々。
 客入れ:入場順の自由席。舞台前をたっぷりあけて、ひな壇にパイプ椅子9列。
 案内常駐もあまり仕事なし。折り込みチラシ少々。パンフ A5 3ページ。
 挨拶、配役、役者コメント、予定。1,2,3月間に月末劇場。2月研修生卒業公演
 物販。エコバック400円、ニットキャップ2000円。 カーテンコール1回。

 座付作家・加藤一浩、2006年ワークショップ卒業公演作品とか。

 舞台。ガランと素の劇場。壁際にぐるり、コンビニ、ファミレス17社の看板列べ。
 中央にドーナツ型公園ベンチ。上手でフリマな2人、下手にソファ冷蔵庫と粗大ゴミ?
 後方奥、地べた座りで携帯を見続ける男達が固定。

 お話。深夜3時の公園、というけど昼3時?にわんさか。いずれもなんか事情ありげ。
 清掃ボランティアのご近所衆には軽く人間関係の陰影。フリマをする男女、女性は
 海外へ出奔した姉稼業の在庫整理。便利屋は引越家具と共に置いてきぼり。無邪気な
 女子高生と青年は、その家具を我が我がもの顔で専有。彼らにはいかがわしい性行も
 あるよう。居酒屋深夜バイト帰りの男女は帰ろうとせず、寄合場所を探し。
 スーツケースの女は訳ありの匂いがぷんぷん、なぜかフリマに引き寄せられ。
 タクシー運転手らは記憶喪失の男と出会い、助けになろうとする。そんな周囲と
 無関係に、公園タムロ男子達と、遊び帰り女子達はナンパにすれ違う。

 藪から棒に刺激的、曲者群像劇。31人13組が残らず対等に個性的、という手練の技、
 に感心ねこ。ヘタウマ演技まじりな役者のばらつきも、面白みにしちゃって○。
 なんでもなさげな日常会話に、しれっとずれや飛躍を挿入、ぽちぽち不条理。奇妙な
 出会いが普通になってしまう、コミカルなやり取りがディープな意味合いを帯びる
 とか、すり替わりを自然体でする不可思議さ。自由自在な技が全編に、ぽちぽちと
 散りばめられ、くすぐられるよな刺激が気持ち悪くて、素敵。加藤一浩、只者でなし。
 次回公演が楽しみねこ。

 ・タムロする男たち
  鈴木一希:井上
  萩原洋司:古谷
  川崎勇人:三輪
  前田亮輔:柴田

 ・夜遊びする女たち
  山口智子 :今野
  稲毛葉奈子:中山
  松沢真祐美:武藤

 ・清掃ボランティア
  深水俊一郎:寺田
  吉橋航也 :大谷
  作間ゆい :星野
  西村喜代子:桜井(お茶振る舞い)

 ・路上で服を売る男女
  嶋田健太 :坪井(こずえの姉の恋人)
  松元夢子 :吉沢こずえ

 ・スーツケースの女
  麻生絵里子:黒岩

 ・カップル
  工藤和馬 :青山(美容師)
  沖中千英乃:香西

 ・バイト帰りの若者たち
  島守杏介 :平間慎吾
  山肩重夫 :下田(気がつけば1人)
  重村真智子:羽生恵美

 ・平間の同居人
  杉山恵一 :矢部(後ろ頭好きのカメラマン)
  渡邊スグル:久保田

 ・漫画喫茶に通う男女
  中村はるな:望月
  阪田志麻 :浅井
  田中洋之助:三津屋(変態らしい)

 ・再会したサラリーマンたち
  血野滉修 :清水谷(エリート風)
  三平大介 :小池(清水谷 元同級生)
  関根洋平 :小松(清水谷 元同級生)

 ・便利屋
  西本竜樹 :善沼(社長)
  高田恵美 :西(バイト)

 ・タクシー運転手
  本山彦次郎:髭右近(ひげうこん)

 ・包帯の男
  戸辺俊介
 

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