＠池袋 東京芸術劇場 小ホール1(2010/3/1-31 36ステージ)3/4,8,9,15,22,29休演
http://www.geigeki.jp/index.html
全指定 一般6500円 サイドシート3000円 1000円（25歳以下)
作：野田秀樹[野田地図] 演出：松尾スズキ[大人計画]
舞台監督：瀬崎将孝 舞台美術：加藤ちか 照明：佐藤啓 音響：水越佳一
衣裳：戸田京子 ヘアメイク：大和田一美 振付：振付稼業air:man
映像：上田大樹 演出助手：佐藤涼子 制作：栗原千波、花澤理恵
宣伝美術：松下計、森井美紅 宣伝イラスト：加藤ゆわ
助成：平成21年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
主催：東京芸術劇場（財団法人東京都歴史文化財団）
東京都、財団法人東京都歴史文化財団
出演：
初演 今回 野田地図番外公演 2000/9/8-10/9 2010/3/1-31 37ステージ 36ステージ シアタートラム 東京芸術劇場 小ホール1 大阪公演あり 1時間40分 1時間38分 出演： 百子(モモコ)：深津絵里 多部未華子 山本ヤマモト：野田秀樹 山崎一 秘書 ：大阪で生まれた女：(江戸弁の女) 明星真由美 江本純子 都罪(ツツミ)：松尾スズキ 吹越満
2010/3/3(水)晴 7:00-8:39PM(1'38)前方上手 客席満員(260人)
客層：大人よりの老若男女。女性過半数。
客入れ：ロビーは「都市農業の会」のそれ装い。玄米茶サービス有り。線画は劇場中
、トイレの中まで及び。 椅子席 ゆるひな壇13列。相変わらずちょっと見難い感じ。
サイド席って壁際？。折り込みチラシそれなり。パンフ A4 1枚。配役、スタッフ。
物販。パンフ A5 34ページ 500円。読み物ほどよく充実。松尾スズキ本先行発売。
カーテンコール2回1分。
他劇団でも再演を重ねる作品、初演で胡散臭い扇動者を演じた、松尾スズキ演出にて。
舞台。稽古場ですか、びっくりハウスですか。木地と骨組みを晒した裏見美術がそこ
ここ。中央に小部屋＋櫓装置。上手に張りぼて内ＴＶ。宇宙人に注意ポスと赤ライト
下手にカメラ、劇中役者が覗き込んでモノローグ。後方にボードがいくつか、鏡とか
注意書きされ。ほか小道具や衣裳が点在。
お話。退屈な田舎暮らし、日常を脱出しようとした少女の有為転変を、彼女の年甲斐
もなく恋するおじさんの傷心、利用するもの達・大衆とファシズムへの史観を交えて
描く。ロリコンから哲学者まで幅広く楽しめる寓話もの。
松尾演出がとっても面白い、好き好き舞台。全編に漂う場末の猥雑さと親しみやすさ
が「野田演劇」の取り澄ましを払拭。自由自在で悪戯好きなガジェットが単純楽しく
、扇動家と無為な者が怪しく関わるト書きを膨らませて○。芸術監督となられた野田
秀樹を「怠け者蟻」に例える映像や、「下手くそなスローモーション」ですと
解説演技したり、ヘリウムガス声演技したり、愛にあふれてこき下ろして、笑うねこ。
映像を分かり易く使い。主人公少女がマンガ〜ただの線になる、薄っぺらいリアル
描写とか、座布団三枚ものなオチと思うねこ。
役者。三杯は、ご飯はおかわりできる美味しい芝居が連綿。変な江戸弁、猥雑な振る
舞い、ゼニゲバぶりとか、のびのび演技の江本純子。NOVA芝居をこき下ろされて楽し
そう、山崎一。狡猾さに覗く狂気、恐怖と哀しさをニュートラルに現して巧い、
吹越満。家に持って帰りたい可愛さ、だけでなく、うんこ話を笑うさまや、シャーと牙むく
さまも珍しくて素敵な、多部未華子。
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