http://www.city.fujimi.saitama.jp/30shisetsu/99kirari/index.html
全自由(整理番号付・オールスタンディング・ワンドリンク付)
一般 前売予約3000円 当日3500円 学生・シニア（65歳以上）
構成・演出：多田淳之介 音楽：大谷能生 照明：岩城保 舞台美術：濱崎賢二
音響：泉田雄太 演出助手：橋本清 宣伝美術：宇野モンド 制作：服部悦子
企画製作：東京死錠 協力：青年団、（有）レトル、krei inc.、シバイエンジン
森下スタジオ、坂本絢 助成：芸術文化振興基金、財団法人セゾン文化財団
主催：東京デスロック、財団法人富士見市施設管理公社
出演：
東京デスロック [夏目慎也、佐山和泉、佐藤誠、間野律子、多田淳之介]
＋日替りゲスト
4s坂口芳貞[文学座] 5sひらたよーこ[青年団／あなんじゅぱす]＋矢野誠
6s山縣太一[チェルフィッチュ／ライン京急] 7sきたまり[KIKIKIKIKIKI]
8s secret
2010/8/4(水)晴 7:36-9:15PM(1'38)最前列下手 客席7割？(60人)
客層：20-30歳代中心、演劇ファンと関係者。ご近所の方々も？。男女半々。
客入れ：開演定時40分前受付、開場30分前で5，6人、結局3，4列。野外とは言え、
水上デッキなのでみなザコ座り。最後尾だけ10人立ち。スタンディングですけど…
そうりゃそうなりますよねと多田さん。立ってみるのも一興とか。
ちなみ「優先席」という椅子が8脚用意されてたけど、利用したのはおじさん2人。
ホールに無料ロッカーがあるので、預けた方が身軽で○。今夕は湖面を風が吹き渡り、
思いの外涼やか。虫も飛んでなくて心地良くみることができ。
折り込みチラシ少々。大判のビニール袋と鉛筆付き。パンフ A4 両面。挨拶、
スタッフ、役者、予定。A.C.クラーク原案のクレジットなし。多田演出は5本ライン
ナップ。ソフトドリンク付き、2杯目は50円。物販。Tシャツ2500円。
カーテンコール1回1分。 終演後に鶴瀬駅直行バスが待ち。
夏の東京デスロック・野外公演。
会場。丸い水上メインステージ。湖岸にブラインドが電動昇降するシースルー
六角堂、もう一端にこれもガラス張りの円形ドーム(ホール)。
構成。東京デスロックと世界の回顧、過去の未来、今の夢想を描く。
・クラークの「2001年」？序文朗読。疑問への答えがある。人ザルは道具をもった、
兵器も生きるための道具。
・六角堂のカーテンが上がり。ゲストの朗読。人ザルの危機、モノリスとの遭遇。
・多田トーク。ゲスト紹介とトーク。出会いは9年前。
・もう一人のゲストは、「2001年の夏目慎也」。最新携帯、I-Padってなんですか。
2010年では夏目のへたな芝居に困っている。予習をしてもらうと、かつては多田ら
が嫌っていた疲れる演劇と声を出す演劇の特訓。老人体験スーツ着用させて、
湖水上に放置。
・舞台では普段着の役者残り3人。端末を見ながら、折々のニュース断片読みや、
周囲の音を聞いては、救急車、セミなど呟き。
・大谷能生が正面遠方から登場。サックスでインプロ演奏しながら湖面を渡り
客席前へ。2001年回顧トーク。ついで当時のデモテープを流し。ドーム内へ
移動して演奏。
・夏目慎也の回顧は溯りながら続き。東京デスロックの尖った公演、好きなアイドル
の結婚で終わった東京青春、風呂なしアパート継続中。センターステージの3人の
時事回顧。ブッシュ、小泉純一郎がしばし連発。芸能スポーツ。赤塚不二夫への
タモリ弔辞全文など。
・ついに2010年の夏目慎也。水上に上がり、老人体感スーツを脱ぐ。ツァラトゥストラ
はかく語りき♪＋雷鳴がとどろき。2010年へむけての自分未来史を語りながら、
後方の森へ去る。
・朗読。精神化した超越した彼らがみた人類は。
・円形ドームを巡って役者達は帰還。
湖畔に風、広がる夜空の野外語りの夏趣向○。クラークの示唆に富んだ言葉に始まり
、ドームが光りドラマチックの予感、彼方から大谷のサックスのフリー音楽が漂う
など、広がりある演出で彩り。眼目は過去から遡る2010年への時間旅行。夏目慎也へ
愛ある弄りで劇団と自分史、3人群読の世相史。明暗ないまぜの10年も、今現在も
ここにこうしてある自分と世界を思えば、そう悪くなく。一寸先の闇に望みを
繋げられる気がするねこ。
