＠池袋 東京芸術劇場小ホール２（2010/10/21-11/3 16ステージ）
http://www.geigeki.jp/
全指定6000円 学生3000円 10/21プレビュー公演,000円
作：ジャン・コクトー 台本：木内宏昌 演出：熊林弘高 美術：島次郎
衣装：原まさみ 照明：笠原俊幸 音響：長野朋美 ヘア＆メイクアップ：鎌田直樹
舞台：監督増田裕幸 宣伝美術：高田惠子
出演：
佐藤オリエ：レオ
中嶋しゅう：ジョルジュ
麻実れい ：イヴォンヌ
満島真之介：ミシェル
中嶋朋子 ：マドレーヌ
2010/10/31(日)曇 2:05-4:24PM(41/休15/1'21)正面中段上手 客席満員(190人)
客層：20才代後半と中年層中心に女性8、9割。お友達連れ多め。
客入れ：当日券不明。三方囲み客席 正面7列サイド3列。劇場通常高低差なので
ちと見がたいけど、支障はなし。折り込みチラシ数枚、他ロビー置き。パンフなし。
物販。パンフ A4縦 18ページ 700円。解説、役者インタビュー中心。
カーテンコール2回2分。
「恐るべき子供たち」のコクトー名作。舞台は初見ねこ。
舞台。闇に赤のアクセント。衣服が脱ぎ散らかした赤い床。大きな丸いベットと
椅子。中央額縁の向こう部屋にテーブルと椅子。
お話。凋落したブルジョワ階級の親子。夫は恐妻家、妻はいい年をした息子をいまだ
溺愛。ある日、子供に恋人ができたと聞いた母親は混乱し、怒り心頭。息子は思い
あまって家計切り盛り、頼れる伯母に相談。ところが件の恋人は息子の父親の愛人と
判り、伯母と父親は仰天。一計を案じた2人は息子と恋人を別れさせ算段を実行するが。
演劇好きには堪えられない、高強度美人女優の競演。近すぎるほどに緊密で濃厚な
演技の交換を美食三昧する、大人演劇の夕べとなり。どうなるかわからない展開とも
どきどきとみるねこ。百戦錬磨の中嶋を加えた「大人たち」に負けてない、満島君も
なかなか。むき出しの、無垢な感情をぶつけて、がぶりよつの好演。
演出はいわずもがなの高水準、で戦略的。tptらしい（内心の）闇を描く照明。
時折回り舞台で視点転換、エコー音で衝撃度を表現。とか。美しい仕上がりのラスト
は母子相姦、美しいからこそおぞましさ倍増。悲劇の底にあるタブーを露わにして
衝撃的。
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