＠下北沢 ザ・スズナリ(2011/02/16-20 6ステージ)
http://www.honda-geki.com/suzunari.html
全自由 前売 一般3000円 学生2000円 当日 一般3300円 学生2300円
ペア5000円 初日前売 一律2000円 リピーター割引一律1500円
＠兵庫 アイホール 1/28-30 4ステージ
作・演出：深津篤史 舞台美術：池田ともゆき 舞台監督：沢渡健太郎
音響効果：大西博樹 照明効果：西岡奈美 宣伝美術：白沢正 イラスト：山田賢一
写真：白澤英司 協賛：タカダテキスタイル株式会社 主催：桃園会
平成22年度文化芸術振興費補助金（芸術創造活動特別推進事業）
出演：
三田村啓示[空の驛舎]：男１(主人公)
長谷川一馬：男２
橋本健司 ：男３
亀岡寿行 ：男４
寺本多得子：女１
はたもとようこ：女２
川井直美 ：女３
出之口綾華：女４
森川万里 ：女５
2011/02/16(水)晴 7:36-9:15PM(1'39)中段中央 客席7割(80人)
客層：20-30歳代女性7，8割。あと、学生？とおじさん。
客入れ：開場時10人ほど。ベンチ1、ひな壇に椅子9ベンチ1ときつめの通常配置。
高め箇所での演技が多いので、4-6列目以上が見易し。案内常駐。開演前の「車掌」
からの注意アナウンスの洒落に笑い。折り込みチラシそれなり。主役の紀伊川淳さん
体調不良による降板説明書き 1枚。パンフ A5 6ページ。挨拶、旅をテーマに一言、
スタッフ、予定。次回公演。7月中旬「a tide of classics」＠大阪 ウィングフィ
ールド。岸田國士短編と菊池寛「父帰る」の再演。物販。台本1000円ほか。
カーテンコール1回1分。
久々の深津篤史新作。本番直前に主役降板となった兵庫公演は、代役三田村さんが
脇からリーディング、舞台上は不在の役者がいるものとした演出で行われたとか。
不屈の男・深津篤史には恐れ入るねこ。今回東京公演は舞台に立ち、通常形式で
行われ。
舞台。高くワイドな黒い階段装置。周囲の闇とも黒一色のシンプル空間。
お話。病院にいるはずだった男は、いつしか冬の遊園地、駅のホーム、自動車内に
旅するように現れ、そこで大切な人達と再会する。やがて風景は宮沢賢治「銀河鉄道
の夜」の車中となって…。
深津さんの今、記憶の人々と言葉のコラージュ。主人公の男１は、深津さん自身。
いままでにないほど、彼が間近に感じられる舞台で、しみじみと観るねこ。
阪神大震災で喪われた大切な町、亡くした人の思い出に溢れ。底には自身も大病を
患っての死の恐れがあり。しかし、リアルな設定や表現はなく、ファンタジーに埋め
込まれ。人とエピソードが交錯するカオスな展開は深津演出らしいけど、ムードに
流さず。どうしてそうなのかと後に伝わる、意味あるものとしてさすが。
時折、「銀河鉄道の夜」まんまを挿入＝ポイントを真っ直ぐにするの弁に、ニヤリ。
死を恐れはしても悲観せず、今を生きる決意にゆるやかにいたるラストが、しみじみ
沁みるねこ。
役者。三田村啓示さん。代役なんで微塵もl感じさせず、深津演出に溶け込み、好演。
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