びわ湖湖岸劇場。
＠滋賀 滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール（2011/3/26-27 2ステージ）
http://www.biwako-hall.or.jp/
全指定 一般3000円 友の会会員500円引
青少年（25歳未満） 2000円
＠神奈川芸術劇場 3/11-21 12ステージ予定の内、11ステージが震災影響で中止
演出：三浦基 原作：芥川龍之介 戯曲：永山智行
照明：吉本有輝子 映像：山田晋平 舞台美術：杉山至＋鴉屋 音響：堂岡俊弘
衣裳：堂本教子 舞台監督：鈴木康郎、大鹿展明 制作：田嶋結菜
神奈川芸術劇場・びわ湖ホール共同製作作品 主催：財団法人びわ湖ホール
出演：
安部聡子 石田大 大庭裕介 窪田史恵 河野早紀 小林洋平 谷弘恵
2011/3/26(土)晴 3:03-5:15PM(66/休16/49) 中段上手 客席7割（300？人）
客層：20-30才代最多に幅広く、おばさま結構。
客入れ：E列最前、２Ｆ使用せず。開演前に館長より、。被災地から離れた劇場が
できることについて考えていると挨拶。関東大震災が取り上げられるが、元からテキ
ストにあったことと説明。折り込みチラシ ビニール袋入り。パンフ A4 3ページ。
演出家インタビュー収録。物販。関連本。カーテンコール１回。
終了後 5:30-6:30PM ポストトークあり（ねこはパス) ゲスト：朝吹真理子（芥川賞
受賞小説家）
芥川龍之介の小説、書簡を題材にしたコラージュ。震災影響で東京公演がほぼ中止と
なったため、今日が2回目となり。
舞台。湾曲した白壁が上手と下手側。その間をトロッコの軌道が渦巻き状に走り、
壁向こうが切り欠きからみえ。
構成。芥川作品をサンプリング朗読。モノローグ、ダイアローグ、落語など種々手法
を取り混ぜ。時にトロッコに乗りながら、壁内からのぞきながらの俳優を記録映像
とも壁にライブ投影。衣裳はリアル、阿部さんはリアル？にカッパメイク。
どこかしらに身元証明の荷札をつけてるのが共通。
映像とイメージシーンが前面、発話パフォーマンスは控えめ。大会場に多角的な表現
が映えて○。時事報道などとともに、芥川龍之介の小説や書簡を朗読。自分と常に
向き合い、我利我欲ら人間の業を述べる場面が印象。期せずしてというか、日本なら
必然の関東大震災の出来事が特に。何度か現れる、too bad，I didn't dieが傷ましい。
構成覚え書き
・芥川の自殺など新聞記事投影。河童メイクの安部、女給仕をトロッコで乗せて
運ぶ。声はしばし変調加工。
・レールの内側、舞台中央で落語語り。見えない俳優とライブビデオを共演。
・壁の隙間から発話する落語家を、河童がビデオ撮り。
・関東大震災の新聞映像。トゥ立ち、白いチュチョ姿のバレリーナがバレエぶりで
レール上を歩く。朗読。なぜここまでして生きるのか、今生きているのは果たして
有効なのか。演技について。それは記憶であり、そこにはいない。めまい、おぼつ
かない俳優。地震があったのだ。
・郵便配達人はカタコトの日本語で震災を伝える書簡を読む。ピアノ音楽。英文
テキスト投影。
・トロッコからレールのライブ映像。河童と女給が乗るトロッコが連結。いずれも
河童声に変調され。
・壁の隙間から顔をだし、文芸を語る男をライブ投影。
・新聞をもった河童。なぜ映画をとるのかと自問。なぜ小説を書くのか。強迫観念に
囚われ、混沌から書かざるをえない。
・みな床に倒れて。死体累々。バレリーナはその間を踊る。集合する一同とその
映像。群唱。書いたのかもしれないテキストが重なり、too bad，I didn't dieを
繰り返し投影。映像とライブ語りでずれが生じる。
・舞台前面で俳優達は横並び。客席側に河童。河童語のレッスン。
The grate Earthquake の発音がクエックと河童語へ変調。河童語語りでキュウケイ
15分と告げ。
・郵便配達人がカタコトで書簡読み。よく眠れない、幻覚をみる。喪服の一同と
離れて河童が立つ。
・トロッコはバタバタと加速。
・中央、河童は仰向けで倒れている。黒いチュチョのバレリーナが横切る。
・壁に新たに開いた開口から、女給がカタコトで語る。女給、トロッコ上、壁の
向こうの映像が重なる。「後は沈黙」
・黒い紋付きの一同、もし生まれ変わるなら、なにになるかと朗読。
・野村証券倒産の新聞記事投影。その日付での月と月齢の映像。さまざまな事件、
天災の日の月齢が投影。仕事があると寂しいなどモノローグ。
・短編のタイトルと要旨が次々投影。仰向けの男。トロッコに乗り集う人々。
びわ湖湖岸劇場。
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