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 立川談春独演会「アナザーワールド8」

 @成城学園前 成城ホール(2011/4/11-15 5ステージ)
 http://seijohall.jp/
 全指定 3500円

 2011/4/14(木)晴 7:00-9:20PM(内訳下記)中段中央 客席ほぼ満員(280人)
 客層:中年最多に幅広く、スーツ男女結構。
 客入れ:当日券3枚。震災中止公演の振替4/20分に空席ありとか。折り込みチラシ
 少々。仲入りでアルコール、ソフトドリンクいろいろ。串揚げ・揚げ餅販売。
 
・立川春樹「権助魚」噺12分
 お話。商家の女房、旦那の浮気を疑って、お供常連の権助に迫るが知らぬ存ぜぬ。
 では、行き先を教えてというと魚取り。権助が言う得物という魚がとんでもない。

 清涼飲料水語りにドライにさらっと。臭みがほしいなな。

・立川談春「猫久」枕22分+噺24分
 枕。地震で中止となった日の振り替え公演、チケット余っているとか。(大震災後の
 )今の時期に誰が聞くのか「按摩の炬燵」。お客は覚悟をもってきている。が、実際は
 (舞台の)こっちのが危ない。
 世情のアラで飯を食う噺家かな。政治家たちに毒舌。日本語がへた、敬語がだめ、
 いらっとする。官房長官のは伝わる。上手に答えないけど政治家っぽい。女性は頼り
 になると感動するだろうけど、男性は出世を狙っているなと思う。消防隊長の飾ら
 ない言葉には感動した。炎天下でも訓練してる人たちの言葉はストレート。

 福○は今こそ価値がある、彼らで領土を広げる、中○に挑戦する。逃げたところで
 まず原発をつくる。福○+新○の技術でおいしい米をつくる。貧しい国の人達が食べ
 て、うまい汚染米が認められたら、次は30倍にして売る。一度旨いものを食べたら
 止められない。つくるときは命がけ、From Fuku○imaが合い言葉。
 福○の子供がいじめられて、コメンテーターが諫めてた。なにをいうのか、同情から
 差別は生まれるんじゃないのか。

 計画停電で暗くなってみんなしゃんとした感じ。夏の計画停電では提灯行列を考えて
 いる。風情があっていい、今しかできない。などと言って、好感度をあげています。
 演目も気を使った、牛ほめもだめ。震災当日に寄席をやっていて、津波がでてくる
 ねたをやった噺家がいる。楽屋で怒られても、なにが悪いかわからない。こういう
 とき、俺たちは無力といった噺家、じゃあ平時は力があったのかといいたい。

 お話。いつも笑顔、猫のようだと久六転じて猫久と呼ばれる男。ある日血相を変えて
 女房に怒ったから、周囲がざわつき。与太郎が止せばいいのに真似てみる

 勘違いと思い違い、しかも無責任な与太郎と、しゃれがわからない女房のやりとりが
 愉快千万。前のめりの早間テンポで演じて、スラップスティックなお楽しみ加速。

 仲入り 16分

・立川談春「紺屋高尾」枕14分+噺51分
 枕 猫久は28年目だが難しい、どこがといわれてもだが。主催がわからないことを
 またいう。これは落語じゃないという。何故猫が怒るのかわからない。それは正しい
 がそういう落語ネタ。人情噺は落語じゃない。主催は最初に猫久を聞いていたら、
 落語公演は主催しなかった、どうしようという。客席にも同じ事を思っている人が
 いますよという。それはいないよ。
 中止にした青山劇場の独演会。中止となったとたん、演目アンケートに誰も投票
 しなくなった。10月か12月にやります。次は一票も入らなかったねたをやろうかと。
 これから、アンケートで上位だったねたをやります。好き勝手に生きていると、
 こういう災難が起こると、大人社会で自分は子供だなと思う。嘘を突き通すという
 ことについて。I love you は日本語に訳すとき、日本人にわかるようにどうするか
 で「あなたとなら死んでもいい」となった、その心について。

 お話。魁の最高位である高尾太夫と、一介の紺屋の職人との純愛。

 活き活きとした表情と言葉、講談かという芝居心ある巧さを堪能ねこ。
 

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