＠成城学園前 成城ホール(2011/5/9-13 5ステージ)
http://seijohall.jp/
全指定 前売3500円
2011/5/11(水)雨 7:00-9:02PM(内訳下記) 中段上手 客席ほぼ満員(290人)
客層：大人中心に幅広く、おじさんおばさんわんさか。
客入れ：当日券、開場時には売り切れ。折り込みチラシ少々。パンフなし。
仲入りで揚げ餅販売。 カーテンコールなし。
立川春樹「狸の鯉」噺16分
立川談春「巌流島」枕8分＋噺19分
仲入り15分
立川談春「高田の馬場」枕32分＋噺31分
・立川春樹「狸の鯉」噺16分
お話。狸を鯉に化けさせ、親方に進呈すると早速料理支度。たまらないと「鯉」が
逃げるところを地口で落とすというもの。
四コマ漫画な絵柄でパキパキと語り。
・立川談春「巌流島」枕8分＋噺19分
枕。嫌な陽気、人間は気持ちが大事。山の温泉なら風情がある。幸せは自分で体感
するものとかそんなこと。昼間にTV出演交渉のイタヅラ電話。公安御用達の談志の家
、逆探知が出来ないと思っているのか。徹子の部屋でなくて、いい旅夢気分で温泉へ
いきたい。着痩せするタイプといって客席から笑われ、まじでいらっとしました。
短気でめったに滅多に怒らない落語家が怖いとかなんとか。
ネタを投票制で選ぶ白談春、一票も入らないねたが三席あった。プライドが傷ついた
、なぜ入らないか、今日は皆さんと考えたい。このネタは談志が作り替えた。自分は
なんと前座時代によくかけていた。ある人に上手なほど後味が悪くなると言われた
もの。10年ぶりにやります。
お話。渡し船の中で、田舎侍が女からもらったキセルの雁首を自慢げに見せていた
ところ、川の中に落としてしまう。むかっ腹を立て、船客に八つ当たり。若い武士が
たしなめるが、話がこじれて果たし合いになってしまう。
嫌味とおかしみの案配が旨い、スパイシーな一席。意外とおまぬけな下げが好きねこ。
仲入り15分
・立川談春「高田の馬場」枕32分＋噺31分
枕。恒例の主催者の感想。あんな侍はいるんですか？＞いるよ、鬱屈して虐めに走り
がち。＞ヤクザですよね。聞いていると夢金でいい＞あれは冬の噺だろう？＞
ヤクザをやらせると上手いですよね、ずっとやればいいのに。1席目で脅して、2席目
で泣かす。＞借金取りか！。
難しい噺、前座噺について。談志が変えたところ。他はチンピラがでてこない、侍は
老齢でやるとか。林家正蔵師匠の稽古。志ん生は弟子を正蔵のところへ稽古へ
行かせた。3べん稽古と談志の裏話。物覚えがいいから、区切って稽古する正蔵に
一度にやってくれと文句をいったら、早口でやられてしくじったとか。
自分のところにはあまり稽古に来ない。お互いに教えっこはした。うちはルーツが
必要ない。芸術家協会に言わせると泥棒、正論だと思う。落語家は会がないと噺を
覚えない。
努力に対する見返りが大きい、逆に今の幸福が不安になる。私の幸運には訳があると
堅気がいない一族の話。親親戚の凄い名前。父親はおかしいのはしゃれにならない、
母親は笑いになるのでやる。3代の売れない芸人の魂魄が今の私に。落語家になら
なければ、予想屋になりたかった。桂 文治師匠が江戸言葉やらマナーやら口やかま
しく慕われていたこと。西武新宿線沿線の中学生高校生達に、ラッキーおじさんと
呼ばれていたとか。
お話。浅草でガマの油売りをしている男女あり。初老の男がきて、刀傷に効くという
ガマの油を所望する。刀傷を見て経緯を聞くと、親の仇を見つけたと油売りは
仇討ちを申し出る。初老の男は遣いの帰り、ここは境内だからと明日高田馬場で
決闘することを約束する。
口上とか、武士と町人言葉とか、あれこれ芸を楽しめる一席。しょうもないまさに
オチがまっていて、脱力に愉快。
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