＠新宿 SPACE 雑遊（2011/12/20-23 ステージ）
http://www.zatsuyu.com/index.html
全自由 前売3500円 当日3800円
作・演出：川村毅 照明：大野道乃 音響：原島正治 舞台監督：小松主税
宣伝美術：マッチアンドカンパニー 製作：平井佳子・ティーファクトリー
協力：池林房・太田篤哉
出演：
小林勝也［文学座］：村上（根無し草）
井上裕朗［箱庭円舞曲］：田宮（根無し草相棒 ヘルス店店員）
山崎美貴［文学座］：セシル（ヘルス嬢）
伊澤勉：町民
中村崇 ：通行人
森耕平［チャリカルキ］：心療内科医
柊アリス：ノラ
2011/12/20(火)晴 7:33-8:35PM(1'01)正面最前列 客席満員（60人）
客層：大人客席。20-30才台と中高年、男性過半数。
客入れ：整理券なし、開場近くで階段に整列誘導。開場時20人ほど。いつもの2方向に
雛壇パイプ椅子4列。どこでみても至近。折り込みチラシＢ６？ 2ページ。
配役、スタッフ、プロフィール、予定。 次回公演。4月P.P.パゾリーニ戯曲作品
＠座・高円寺。10月「文体の獣」＠テアトルBONBON。 物販。上演台本。
カーテンコール1回1分。
シリーズ4作目は、3.11以降の1ヶ月を描き。
舞台。素舞台、壁際に椅子数脚。
お話。新宿に住む男が路上で大震災に遭遇、揺れているのは根無し草人生の自分だけ
ではないと、世間を見渡し。風俗店も被災、店員は風俗嬢と風俗ボランティアを
しようと被災地へ向かう。自分だって東京だって被災したと、自分のための募金を
していた男も向かう。現地は彼らの支援をどううけとめるのか。
進行中に現実を冷静にみつめ、飾りのない真情を吐露した感がある今回。お惚けな、
時に不謹慎な苦笑いをまじえつ、自身と世間をみつめ。津波がきて、バランスが
崩れた。恐怖を真剣さで隠す。人類愛が満ちあふれて、喧しいと呟くことも出来ない
、だから思うだけ。嘘か本当か、長い夢の中にいるようだ。日本が既に壊れかけて
いたことに気付いた。流れの中で身を任せず、日々折々で感じ考えたことを現そうと
する、作家の仕事のがんばりをとりわけ今回は感じたねこ。劇中、痴漢えん罪で
一度転落した男は、張本人の相手・風俗嬢と混乱の中再会し、忘れていた災難の真偽
を思い出そうとする。それを見ながら、たった9ヶ月前なのに忘れていることが多い
ことに気付かされるねこ。いつものいい加減なタッチで楽しませてくれつつ、
感慨深い作品となり。
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