＠成城学園前 成城ホール(2012/4/3-5 3ステージ)
http://seijohall.jp/
全指定 前売3500円
2012/4/3(火)暴風雨 7:05-9:03PM(内訳下記) 後方上手 客席7割(200?人)
客層：中年中心、男性過半数。
客入れ：当日券5枚。荒天も開場時30人ほど、後方3列を中心に空席多め。荒天に電車
遅れのためか遅刻ぽつぽち。折り込みチラシ少々。パンフなし。物販。手拭い。
談春の着物と同じ生地で作った匂い袋ほかグッズ。仲入りではいつもの出来たて
揚げ餅、お酒、ソフトドリンク類を販売。
今回はフジテレビ・阿部知代アナウンサーから諸注意アナウンス。
春太郎「道灌」噺9分
お話。太田道灌の山吹話伝説を聞いた与太郎、自分も気の利いたこと言ってやろうと
するが、思うとおりにいかない。
ロボットな抑揚を抑えた、つるつる早口トーク。つい笑っちゃうねこ。
談春「慶安太平記 善達の旅立ち」枕7分＋噺34分
枕。暴風雨なのに結構お客がきてくれたので、それ関係。まず前3列が一杯、楽屋で
素直に喜ばず、どんな奴だと勘ぐる始末。桜どころか、沈丁花が咲いてなんでもあり
まあ北海道と思えばいい。いい大人が嵐の日に落語を聞きにくるという、日本の将来
が心配になる。4時頃に電車が混んでいて、こんな時こそ遊ぼうと思う奴はいない
のか。お客が居なかったら、前に来てよと言おうとか考えた。抑えたトーンで喋って
いるのは、雨の日にくる通好みの客のため。寄席の昼席とかそうだったとか。
今日くらい(7割)が昔は満員といった、今みたいに一杯なのはギチ一杯といって奇蹟
だった。
噺。芝の増上寺。金三百両を本山に納める使者になり手がいない。無事届けられ
なかったら責任取り＝死罪というからさもあり。しかし、末席の善達が大胆に名乗り出る。
さて旅立った善達に怪しい飛脚・十兵衛がついてくる。彼の真の狙いは徳川の御用金
強奪にあって。
講談語りな談春の真骨頂。スピーディで淀みなく、緩急を心得た語り口に引き込まれ。
怪しい登場人物ら多彩な演じ分けもさすが。
仲入り15分
談春「慶安太平記 吉田の焼き打ち」枕6分＋噺35分
枕。談志が愛した本作との関わり。2代目重松師匠に教わった。談志最後のネタ帳で
談春が受け継いだと書いてあって、ホントに？そうなんだと。講談はカッコイイと
思わせて切っちゃうとこがいい。切れ場の描写が巧くないとダメですね。
講釈は3ヶ月も興業が続くので、明日はどうなると期待させて盛り上げないといけない。
で、どう切るかを実演してみせる（由井正雪が登場する場面まで）。ええ？誰？と
なるよう切る。落語のような落とし噺はやりにくい。切ると、お客さんが怒るかも。
噺。御用金をまんまと強奪。吉田の宿場町に下りてきた十兵衛と善達。知恵伊豆こと
松平伊豆守が犯人は吉田にくると予想。取調のため禁足をくらってしまう2人。
一計を案じた十兵衛は、町に火を放ち、混乱に乗じて逃走を企てるが。
まんまと騙された宿屋の主人と番頭のやり取りに笑い。焼き討ちはスリリングな描写
で聞かせ。堪能しましたねこ。
質問コーナー 22分
嵐の中を折角いらしてくれてので、変わったことをしようよで談春に質問コーナー。
Q1 談志の思い出
笑顔が見事な人。芸人はいつもニコニコしているが腹の中は違うのと、その訳話し。
それがない人で、それは自分に欠けていること。
Q2小春、春太はいつ二つ目になるのか。
落語家にとってのある常識を知らず､しくじったので止めたとのこと。弟子は全員
謹慎中、そうなってお互いに話しをするようになったとか。
Q3アンケートにあったおいしいもの。談春にとってはなにか。また好きな女性。
嵐だからといって、内面をこんなに…と言うほどに考えこんで答える談春。
まず、なんでもOKで親身な女性。ほとんどはいい女だが、傷ばかりを探してしまう、
悪いところばかりを憶えている。結局、どうしてお前は色っぽい女をやれるのかと
言いたいのでしょう?〜、語っている色っぽい女は男の妄想、実際にみたらなんなんだ
ということになる。
Q4 先月の因果塚の由来が凄かった、よくできたという感想。
談春の工夫、すらっと流すところも2段構えで語るとか解説。
Q5競艇のエピソード
大好きな選手がいて、彼にかけていつも損していた。ギャンブルをするように
なったら、当たるようになったが面白くなくなった。名人語りにも及んで、
考えていることをもらして、仕舞い。
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