＠横浜 神奈川芸術劇場 大スタジオ（2012/4/20-30 12ステージ）
http://www.kaat.jp/
全自由3500円 当日4000円 (以下限定数)65歳以上3000円 24歳以下1750円
高校生以下1000円
＠福岡 イムズホール 5/6-7 3ステージ
作・演出：岡田利規 美術：二村周作 音楽：サンガツ
舞台監督：鈴木康郎 音響：牛川紀政 照明：大平智己 映像：山田晋平
ドラマターグ・演出助手：セバスチャン・ブロイ 宣伝美術：松本弦人
撮影・編集：西野正将 助成：公益財団法人アサヒビール芸術文化財団
協力：急な坂スタジオ 企画・制作：KAAT神奈川芸術劇場、precog
主催：KAAT神奈川芸術劇場（指定管理者：公益財団法人神奈川芸術文化財団）
出演：
伊東沙保 ：ナホコ
南波圭 ：ハナ
上村梓 ：サナ(シノブ)
安藤真理 ：マイコ
青柳いづみ：カスミ
山崎ルキノ：アユミ
佐々木幸子[野鳩]：チエ（タエコ）
2012/4/29(祝日)晴 2:06-3:46PM(1'40)中段中央 客席満席（160人）
客層：20-30才代中心に学生〜おじさん。物見遊山〜マニアまで混合感あり。
客入れ：開場時50人ほど。桟敷1、最前Ｄ列・雛壇7列。しだい満席になり。
チラシほかいつもの劇場ビニール袋入り。不要チラシ置き場がほしいねこ。
天野天街演出 「フリータイム」雨傘屋 熊本公演チラシがひっそりロビー置き。
パンフ A5 3ページに挨拶、スタッフ。A4 1枚に配役とプロフィール。
物販。過去公演ＤＶＤなど。 カーテンコール1回。
女優だけ公演は初めてとか、確かに。
舞台。斜に置かれたロビー。木製テーブルとプラ椅子2が等間隔、教室っぽく3列並び。
下手奥に柱が起立。正面に壁、下白上方はなぜかベニヤ素地。窓のようにスクリーン
が置かれ、空動画を投影。
お話。湖に面した町の住人達の今思う気がかりなこと等モノローグと対話。青う光を
みた女性は世界の破滅を予見。やがて演劇公演を控えた俳優達としられ。衣裳や作品
のことで不満やら意見やら。後半はサスペンスが勃発したり、ＳＦな設定で物語が
飛躍したり、客席を取り込んだり。
岡田氏いわく「今回は普通の演劇」が普通じゃないのに興味津々。演劇から芝居っけ
な雑味？を除き、再フォーマットしたような、言葉と演技スタイル。○○だわで
終わる、懐古女性言葉で周囲一貫。それも小津安二郎映画の女優のようにフラット、
低体温。脱脂、ドライアップした語り口でサスペンスも継続するから凄い。なんか
お告げのようで耳をそばだてて、聞き通してしまったねこ。思いもかけない天変地異
な状況を描くには、逆にふさわしいのかもとも。目黒のサンマと思い、ふて寝して
しまう観客もいるだろうけど。
物語と展開。不安を醸す不可思議さ、足下をすくってくれる飛躍があり。現在地とは
つねに流転するものだと体感させてくれ。終始流れる音楽やノイズ、そして場を示す
映像がその兆しを感じさせ、ざわざわと掻き立てられるものあり。演劇って素敵で
怖いものとその力を感じさせもし。劇中劇スタイルで観客役がいる設定〜ラストは
客席を取り込み。メタというより、同時代、現場感覚がして、うーむと腕組みねこ。
役者。青柳いづみ。得体の知られない、何を考えているのか判らない、醒めた魔性を
感じさせる怪演。
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