＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2012/9/20-24 8ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 一般3000円 一般割引公演2500円 大学生2000円 高校生以下500円
＠伊丹 アイホール 9/29-10 3ステージ
作・演出：高井浩子 舞台監督:松下清永+鴉屋 柚谷昌洋
セノグラフィー:杉山至+鴉屋 照明:工藤雅弘(Fantasista?ish.)
音響:平井隆史(末広寿司) 宣伝美術:清水つゆこ 制作:東京タンバリン
当日運営:伊藤静香(Karte) <汎一PAN一>フェスティバルディレクター:矢内原美邦
主催:一般社団法人ロゴス 東京タンバリン 提携:(有)アゴラ企画 こまばアゴラ劇場
出演：
ビデオ屋の店員
森啓一郎 ：時田光（新人）
近藤フク ：金子春夫（厳しい物言い）
遠藤弘章 ：中村泰之（古参 金子友人）
柴田薫 ：河辺絵理（ピアニスト兼業）
大田景子 ：小田知世（時田恋人）
猪俣三四郎：佐渡昌三（店長）
田島冴香 ：磯村彩 （携帯中毒）
星原むつみ：江川徳子（ノントラブル)
島野温枝 ：涼子（磯村友人）
中島佳子 ：時田栄（光の妹）
図書館
中島佳子 ：時田
萩原美智子：江川
島野温枝 ：中村
近藤フク ：河辺
柴田薫 ：金子
星原むつみ：佐渡
遠藤弘章 ：小田
田島冴香 ：浅野
2012/9/20(木)曇 7:34-9:32PM(1'55)奥側中央 客席満席（75人）
客層：20-30才代で大人より、単独客多め、女性過半数。
客入れ：センターステージ、スタジアム3段。奥側が見やすいと誘導。どっちでも
いいような。センターより間近か俯瞰するかはお好みで。折り込みチラシそれなり。
パンフ B5 3ページ。初演のあいさつから転載。作家が世界をそうみていたとは
しらなんだ。配役、スタッフ、予定。物販。脚本 700円ほか。カーテンコールなし。
替わりに劇中「おばさん」が登場してトーク3分。観る人によっては殺伐とした空気
をほぐし。
2007年作再演、ねこは初見。
舞台。四方にバスケットのゴール、天井にトラス鉄骨を渡し。客入れ時はフェンスを
巡らし、ビル狭間のコートの体。レンタルビデオ屋のカウンターと従業員控え所の
設定。椅子とカウンター、壁代わりにシースルーなフェンスを置き。図書館シーンも
そのまま流用。
お話。従業員の私語まかり通るがち、行儀がよろしくないレンタルビデオ。来る客も
くせ者ぞろい。ある日若くもない新人バイト。まじめで人がいいばかりについ本音、
店長等に嫌われたり、誤解を生み。同職場同僚知らずの恋人の悋気や怒りの火を
つけてしまうことに。勝手気ままな人達の困った人間関係に巻き込まれ、ついに鬱積
した感情を爆発させてしまう、が。アナザーワールド、黙読で記録ができる技術を
使った図書館。中断禁止、無心肝要のルールで読み続ける職員は個性や感情を失って
いる。人間関係のもめ事に嫌気が刺したという新人バイト。一緒に務めだした友人は
仕事よりお付き合いな人なので疑問疑念が尽きない。
見渡せば悪意ばかりの世間を真正面と逆説で描く。設定がユニーク。勝手気ままと
滅私奉公職場の両極端を切替、後半は人物真情を重ねてたり演劇的。嫌らしい人間
関係のショーケースを、手練の会話劇で綿密に作りこんでてまあ凄い。役者が巧い
のでなおのこと。悪意ある登場人物に殺意を抱かせたりもして、観客にはリトマス
試験紙またはチェックシート演劇ともなり。お約束のダンスめく場面で気分転換を
かねる配慮。いつのまにかバスケットボールが舞台にあって、疎外と交流を映す
異物としていいアクセントとなり。
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