＠初台 新国立劇場 小劇場(2012/12/7-9 4ステージ)
http://www.nntt.jac.go.jp/
全指定 A 5250円 B 3150円 Z当日 1500円
演出：高谷史郎 照明：大内聖子 音響：南 琢也
コンピュータ・プログラム：古舘健 映像技術：粟津一郎、山田晋平
舞台監督：尾﨑聡 宣伝美術：小倉利光 カンパニー・マネージャー：高谷桜子
制作：新国立劇場
出演：
薮内美佐子、平井優子、オリビエ・バルザリーニ、前田英一、泊 博雅
2012/12/08(土)晴 6:11-7:18PM(1'06)手前最前下手 客席満員(250人)
客層：60才代以降が少なめ、インテリぽい人多め、男女半々。
客入れ：開演後の入場ができないため、開演時間を10分遅らせるとの掲示あり。
センターステージ、スタジアム客席。7＋1列。折り込みチラシそれなり。パンフ
B5 4ページ。物販なし。カーテンコール1回。
ダムタイプ高谷史郎ソロ作品、2008年初演。
舞台。真四角のエリア。応接椅子2はリフターで移動配置。ナイトスタンド2は、
やがて増殖。中央天井はスクリーン。
構成。
・背中合わせの椅子。女性2人もまたシンメトリイに所作。コンタクトダンス。
・横たわってマネキン化。輪郭をなぞると、天井スクリーンの地上絵が連動。
・女性が座る椅子毎移動。フレームから顔を出して、各国天気予報音声を口パク。
・雨宿、コーヒーをサービス。雨音、雨粒の映像。
・ナイトスタンドを巡らした中央に机。家族写真、テープレコーダ。思い出語り
音声、机上の映像とも字幕。写真人物の輪郭をトレペでなぞる。
・ナイトスタンドを順番につけていく。机に座る男に若い男性がカメラ撮りし、
語りかける。スタンドが赤く点る。
・雨、文字が粒子化する。青空。文字で埋められていく。女性1のメカニカルな動き
のダンス。スタンドと絡み。女性2がきて、スタンドを対角線上に並び替える。
・スタンド明滅。両端に女性、発話するとスタンドライト順番について、反対に
渡る。とてもよくみえる目が欲しい、どうしたらなど問答。音楽、明滅。
・アルゼンチンタンゴ。トランシーバをもった男。
・ラジオ音声。テーブルと椅子を倒して女性2人が横たわって、二次元演劇。
・引き出しから本。テーブルの上に女2。テーブルと戻して移動すると、天井の地上
映像も動き。地鳴り、混濁。ページが一枚ずつ抜け落ちていく。ホワイトアウト、
ついで暗転。
・見上げて寝る男。女1が現れる。天井の映像に花々。テーブル、椅子とも映像移動
女1フリーズ、男は彼女を横抱きでリフト。手をさしのべ合い、そのまま2人
フリーズ。
・天井の映像に経度緯度表示、海図？。男女デュオダンス。接触しない寸止めの
社交ダンス。ゆっくりまわる。映像にスリット。女は去り、男が1人社交ダンス。
映像が高速で流れ、ホワイトノイズ。雲と地球映像。
・女性2人。女１後ろ歩きで椅子へ、女２は起立したまま。動きがあって、照明溶暗。
ダンス、マイム、黙劇、イメージ映像のメディアミックス。生活感のない、蒸留した
ようなスタイリッシュさ。なるも記憶と感情を扱っていて、原体験を揺り起こされる
ような感触が興味深く。視点や動きとシンクロした装置、ときに2次元や重力無視の
表現を交えた構成を面白くみるねこ。