＠駒場東大前 こまばアゴラ劇場(2013/1/10-20 13ステージ)
http://www.komaba-agora.com/
全自由 一般 前売･予約3000円 当日3500円
学生･シニア65 歳以上 前売･予約2500円 当日3000円
中･高校生 前売･予約･当日共1000円 小学生 無料
作：平田オリザ 演出：多田淳之介 セノグラフィー：杉山至 照明：伊藤泰行
音響：泉田雄太 衣裳：正金 彩 舞台監督：中西隆雄
演出助手：橋本 清、杉 香苗 宣伝美術：宇野モンド 制作：服部悦子
企画制作：東京デスロック 主催：東京デスロック 一般社団法人unlock
出演： 秋山慎也（長男） ：秋山建一[青年団] 登喜子（長男の妻）：坂本 絢 由美（長女） ：松田弘子[青年団] 祐二（次男） ：夏目慎也[東京デスロック] 好恵（次男の妻） ：大川潤子 郁恵（次女） ：石橋亜希子[青年団] 茂夫（三男） ：宇井晴雄 平山恵美子（学芸員） ：長野 海[青年団] 三橋美幸（絵を寄付する人)：間野律子[東京デスロック] 小野邦子（弁護士） ：永栄正顕 斉藤義男（三橋の友人）：波佐谷 聡 串本 輝 （学芸員） ：内田淳子 木下貴史(元家庭教師) ：大庭裕介 野坂晴子(木下の恋人) ：佐山和泉[東京デスロック、青年団]
橋爪幹夫(元活動家) ：佐藤 誠[東京デスロック、青年団、渡辺源四郎商店] 寺西理香(橋爪の婚約者)：髙橋智子[青年団]
石田栄介(パイロット) ：山本雅幸[青年団] 須田ナオ(石田の恋人) ：李 そじん 水上ふたば（女子大生）：田中美希恵[贅沢な妥協策] 脇田百合子（女子大生）：成田亜佑美
2013/01/10(木)晴 7:06-9:26PM(2'20)ベンチ定着 客席7割?(77人)
客層：20-30才代中心、学生～リーマン、遠征韓国人まで幅広く。男女半々。
客入れ：2時間20分と青年団上演より30分以上長く、休憩なしなので注意。
靴を脱いで入場、荷物を置く場所がないので全員預かり、特に女性にはブランケット
貸し出しなど注意事項あり。客席はなく、好きな場所に座る(舞台美術のベンチも
ＯＫ）形式。女子はスカートでない方が気楽に過ごせ。折り込みチラシとパンフは
終演後配布。物販。4年間の活動記録冊子 700円。カーテンコール1回。
地域演劇人との交流を財産として帰還した東京デスロック、４年振り公演。
舞台。床と美術ベンチは一面白い毛皮状、壁に白パネル点在。クッションを
兼ねてて、そのまま座ることでき。会場をライブ投影等する大型モニタと鏡が
ぐるり。青年団公演使用の美術オブジェが壁際置き。
構成。リハビリテーション＠近代美術館同様、どこから来たかの問いに役者陣が
観客の間を縫い歩き、出身と東京印象など語り。お好きなところでお過ごしください
と字幕が流れるなか、30分後君が代♪インストが流れ、白い会場は真っ赤に染まる。
TOKYO2013から未来にカウントアップして、「東京ノート」開始。最後にまた
君が代♪。
彩りをし尽くしても盤石な平田脚本の強度。時代を経ていまこそ現実的な内容に
改めて打たれるねこ。時に深夜ブルー、煌めくミラーボール、モニタに美術作品
など空間演出。客席はなく、舞台装置のベンチ上も着席可能。空いた隣に役者が
座り、何ごともなく芝居が行われ。時にベンチさえないかのように踏み越えたり。
空席がなかったら？、観客がちょっかいを出したら？と悪戯に思ったりするねこ。
カメラを通して現実を切り取るな画家作業を折り込み、相手をカメラで撮る、
スポット照明で浮かばせるなど仕掛け工夫あれこれ。オリジナルの会話は変えず、
徴兵、福島で農業志願など、今に追いつく現実味で迫り。観客の内にこそ再生して
見事と思うねこ。
アフタートーク「東京復帰記念トーク」9:34-10:02PM(28)半分超居残り
東京デスロックメンバー全員
多田 初日、ご挨拶がてら、メンバー紹介。4年間で3人増えて6人。4年間の活動を
冊子にまとめ増したが、メンバーの話は載っていない。地域の葛藤を東京の観客
にもみてほしい。東京公演を辞めるといったとき、一番嫌がったのは夏目君。
夏目 愛知から演劇がしたくて上京してきたのに、地方へいくというのが嫌だった。
結果はいってよかった。
多田 4年間を振り返ってみます。2009年。初めての韓国公演、夏目君が遅れてきて
劇場に3時間だけいた。地域に住む人達は同じような身近で馬が合う。地域通しの
繋がりがあることは大発見だった。2010年きらりふじみで野外劇。
青森の渡辺源四郎商店のアトリエ公演。(食事が）旨かった。地域はバイトでの
生計が成立しなくて、みんなまず就職する。稽古や公演も制限があるが、
クオリティは低いことはなく高い。刺激的だった。2011年はいわき。フランス公演
では3回やらないと助成金がもらえないので、まさかの真夜中公演をやった。
真夜中はテンションが上がっていい。福井では初の子供向け 桃太郎を上演、
多田の実家で蟹を食べた。ここで韓国から見に来た女優さんとパートナーの演出家
を紹介。
2012年佐藤さんに声をかけてもらい、渡辺源四郎商店との合同公演。ずっと一緒に
やっていたかった。九州枝光の公演、町ぐるみでバックアップしている。コロッケ
を買いに行ったら、東京デスロックの人というので買った以上におまけがついて
きたとか。
佐藤 8時間上演のモラトリアムは、演じたというより過ごした感じ。
多田 Rehabilitation リハビリテーション
東京国立近代美術館主催なので東京公演ではないと
した。無料公演で100人を想定したが、当日300人が見に来た。今日の公演の冒頭と
同じようなことをずっとやっている。出身地ごとに移動してもらったり。ここで
今日の観客がどこ出身か挙手アンケート。東京生まれが1/3位、ほか含めて関東が
中心。地方数人。東京デスロックを初めて見た人は10数人。復帰公演の甲斐あり。
多田ほか 売り切れの日が沢山ある、あと何人入れるか。当日券で30人いれて
100人はいける。ぎゅうぎゅうの会場をみてみたいなど、調度いい今日の観客には
困った話。
橋本 ブルーノプロデュース主宰、ブラジル出身。東京ってなにといわれると
もやもやしている。
多田 東京の人とどう逢えるか、どんな作品をつくっていけるか。これからどうしたら
ポジティブにいれるのか。辛いこともあるけど東京でがんばって行きたいので
よろしくお願いします。
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