＠所沢 所沢市民文化センターミューズ（中ホール）（2013/8/16 1ステージ）
http://www.muse-tokorozawa.or.jp/
全指定 S席3800円 A席3300円 B席2800円
談春「天災」枕11分＋噺39分
仲入り15分
談春「らくだ」枕13分＋噺66分
2013/8/16（金）曇 7:00-9:18PM(50/休15/1'19)1F前方上手 客席満員（780？人）
客層：大人中心、男性過半数。
客入れ：3階建て馬蹄形客席。オペラハウスな壮麗さ。落語やる劇場じゃないよね。
折り込みチラシ少々。パンフなし。物販未確認。
天災
枕。前回所沢公演の1週間後に談志が死んだ。お盆のせいか思い出すこと。NHKドラマ
で談志。ナレーター役で「やつ」を連発、師匠に対してなにごとと悪く言う人が
いる。脚本の通り。談志役がミスキャストと思ったらとんでもなく、凄く似ている。
役者は凄い。でも役者は落語家になれないし、逆もそう。ホール、無駄に凄いなど
談志が言っていた毒舌。江戸っ子は学がないほうがよいと考えていた。町内のすごく
狭いところで住んでいて必要がなかった。
お話。短期でけんかっ早い八五郎。夫婦げんかが過ぎて、隠居の元に転がり込む。
呆れた隠居は心学の先生を紹介。たとえ話で諭そうとするが、一行にわかって
くれない。
常識／非常識で後者が全然面白いという典型。がらっぱち、ていうか面白いお兄さん
を凄みと愛嬌を交えて語り。
らくだ
枕。こんなに暑いのに慣れてしまう。一番苛々する気温、熱帯とか多分諦めている。
子供の頃、近所によくわからないおじさんがいた。働いていない、朝から酒を飲んで
いて、いつもバミューダパンツ姿。子供からすると恐怖より親近感があった。
自分のらくだは恐いといわれるが、子供時分にそんな大人ばかりだったから。
腕はいいのに仕事がない職人とか。不思議と愛嬌があって、それが照れくさくて
凄んでみせる。
お話。らくだと言うあだ名で呼ばれている乱暴者がフグに当たって死んでしまう。
訪れた兄貴分は、せめて弔いの真似事でもと思うが金がない。通りかかったくず屋へ
香典を集めるとか、凄んでいいつける。嫌だといった死体を踊らせてみせるという。
前回(12月)より一層凄みを増して、それだけ「逆転」を愉快なものとなり。アクの
濃い語りだけど、癖になる味わいなり。
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