＠池袋 東京芸術劇場シアターイースト(2014/01/18 1ステージ)
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全指定 一般3000円 65歳以上割引2500円 25歳以下割引2000円 高校生割引1000円
舞台監督：白神久吉 照明：乳原一美 音響：末贋友紀
プロデューサー：内藤美奈子 制作：橋爪綾子、伊藤愛、大西規世子
コ一ディネーター：徳永京子 主催：東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)
前説 徳永京子3分
リーディング
・藤田貴大[マームとジプシー] 33分
小学4年、3年、2年時の学校通信の文章
「Ｎ団地、落下。のち、リフレクション。」新潮 2013年9月号
「塩ふる世界。」2011年
「モモノパノラマ」2013年
帰省時メモ
官能教育 中勘助「犬」 2011年
「cocoon」2013年
「Kと真夜中のほとりで」2011年
・高橋源一郎 32分
前説 グロいの(ママ トールド ミー)とエロので決めかねている。朝はグロ、今は
エロの気分で後者。
「恋する原発」からヨシコさんとサオリちゃんの問答 2011年
「さよならクリストファー・ロビン」2012年
休憩10分
トーク 41分
高橋源一郎、藤田貴大 聞き手 徳永京子
2014/01/18(土)晴 2:03-4:02PM(68/休10/41)前方中央 客席4割(100人)
客層：20-30才代、あとおじさん。男女半々。
客入れ：全指定。折り込みチラシそれなり。折り込みパンフ A4 1枚。物販、次回
チケット。カーテンコール1回。
世代が異なる作家・劇作家の自作リーディングとトークセッション。今回は28歳と
63歳という「理想的」組み合わせとか。
・藤田貴大 生涯初のリーディング。トークで知られるのけど、中三まで母親が
読み聞かせる英才教育を受けたこともあり、音読が苦手らしい。母親がすべて保管
しているいう小学生時代の作文、その頃を描いた［Ｎ団地-」。「塩ふる」これも
夢精するやつと「モモと」。メモ書き短文。青柳いづみ演じる少女がレイプされる
場面「犬」「ｃｏｃｏｏｎ」。初めて詩を書いた「Ｋと」。少年期からの生理、
心情、女性への視点が伺えるとりどり拾い読み。後半のトークではディープな
マザコンであることが聞かされ。知見新たに作品と作家に益々興味津々ねこ。
・高橋源一郎
スタンドマイクに向かい終始立ってトーク。作品が決まらない、グロいのとエロいのと
で告知と違う後者選択。今はエロい気分とか。作品を解説、仕草をいれて芝居がかり
で
音読。もともと劇作家、役者志望だったとか。
トーク 3:21-4:02PM(41)ほぼ居残り
高橋源一郎、藤田貴大 聞き手 徳永京子
徳永 企画趣旨説明。二人の紹介。
高橋 海外では作家の朗読会は多く、自分も好んでやっている。実は中高演劇部で
本を書いて演出していた（やってるじゃないですかあ）。演劇は好きでよくみるが、
藤田さんの舞台は「ｃｏｃｏｏｎ」が初めて、みてしびれた。最近目に付くのは
85年生まれの作家。
藤田 終演後にすぐ帰られたので、嫌われたのかと思った。
高橋 誤解について釈明。
徳永 一人称、三人称のかき分けについて。
高橋 主人公をどうするか、「私」「僕」。 「俺」の一方、イノセントな「高橋」
の三つ。スペアとしての自分もあるが、一人称は無理。
藤田 お客さんの前では、「私」の前に「私たち」の問題。僕から俺へのエフェクト
も使う。客のいる前で僕、俺は野暮。人称をずらすことで、どこかでお客さんが
はまることがあるのでは思う。
高橋 小島信夫のメタフィクション小説について。晩年まだらぼけで小説連載。
人称がめちゃくちゃ。訳がわからないがとても面白い、こんな自由な小説がある
のかと。（まさにポストドラマそのもの）自由な小説に出会うと、一人称に
規制したものは真面目すぎて。小島は間違えても決して校正させなかった、その時
そう思ったのだとゆずらなかったという。
藤田（私と私たちをどうのっけるのか）それは稽古してすっきりさせる疑問。
以前は過剰にしていたが今はシンプルに。お客さんと関わりたい距離について
時々は思う。
藤田（口立てでつくる理由）文字と出会うのではなく、ライブでと。言葉として
読んではいない、音として聞いて直してほしい。
（役作りは不要？）はい、自主稽古は嫌いです。全部自分の前で、隠し事がない
ように芝居がしたい。（女優が客演する時は泣いてやっと許す）嫉妬で泣く。
5時間泣いてやっと。尽くされるのは嫌い、束縛したい。
高橋 藤田君は面白いを連発。
質問コーナー
Ｑ１女性にしか興味がないというのは。
藤田 自分が女の子でないコンプレックスがある。なりたいくらい知りたいけど、
なれない。女優にはわからない壁がある。文字言葉にするのが僕のフェチズム。
男優の演出は一回きり、ざっくりと、射精といっしょ。
（英才教育を受けた母親の影響。深いマザコン。）幼少期は母からなぜ怒られるのか
わからない、母を知りたいと思った。知りたくて母親の部屋へ侵入したり。
中三まで本は読み聞かせ、最後は「変身」。地元の劇団で子役をしていたが、
台本は母が読んで耳で覚えた。だから脚本はまっさらキレイなまま。今日読んだ
子供時代の作文はすべて母親が保存している。母親のことを舞台にのせたいと
思っている。（女性の生理をこんなにうまく描ける作家はいない）それが男性性の
裏返しで、自分ではへこむ。
高橋 藤田君は女性一人称で一度書いたみるといいとアドバイス。
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