＠池袋 サンシャイン劇場(2014/02/18 1ステージ)
http://www.sunshine-theatre.co.jp/
全指定 前売3800円 当日券なし
談春「豊志賀」枕9分+噺68分
仲入り14分
談春「夢金」枕なし+噺34分+トーク5分
2014/02/18(火)晴 7:00-9:10PM(1'17/休14/39)1F前方下手 客席ほぼ満席(800人)
客層：中年層中心に幅広く、こども連れもいたとか。男性過半数。
客入れ：折り込みチラシ少なめ。パンフなし、物販なし。
談春「豊志賀」
枕。楽屋で騒ぎ、客席ロビーのモニタでお子様が来ている。わかるのかと、まして
笑うところがない豊志賀と夢金。落語通の中学生だったら…、落語小僧を観ているが
直ぐ二つ目になれそうなほど…。劇場の怪談、サンシャインの噂。真景累ケ淵、
神経のしゃれ。当時のはやり言葉。明治の人達にとって円朝は古くも新しくもない
独特の存在ではなかったのか。本当の底のところが今に伝わっているのか。円朝と
白鳥…、もしかすると白鳥も100年後に神格化されるかも。
お話。三遊亭円朝「真景累ケ淵」落ちぶれ旗本の深見新左衛門。取立に来た按摩宗悦
をはずみで殺してしまう。宗悦の祟り。新左衛門は誤って妻を殺し、自分も死、
そして子供にも因果応報して大変。宗悦の長女＝豊志賀と深い仲になった相手＝
新左衛門の子・新吉。仇通しと知らず、その恋はどっぷり、やがて怪談話に。
と、女師匠・豊志賀の悲恋、怨念を描く今回。
細かく補足や蛇足をいれながら笑い。談志と志らくの好みの女性は似ている。かつて
自分の女子高生ファン達が談志に流れたと知った時の志らくの焼き餅のほど。
ムードに流されない、心理劇として語ってカラッと恐く面白く。真景累ケ淵のあらすじを
語っていないのでただの男女愛憎噺になってしまい。語ってもわかりにくいから
各自予習・復習ということなんだろうけど。
談春「夢金」
枕なし。
お話。寝言でも金をほしがる船頭の熊。訪ねてきたのは浪人と美しい町娘。船を
頼まれ、雪景色の大川にでると、浪人は娘を殺人強盗すると助力を申し入れ。
分け前が少ない、船を転覆させると、浪人を逆に脅す強慾な熊だったが。
例えば船の乗り方、内部のこと等細かい道具立て、風俗を描写して江戸を補足。
活き活きとリアルに語って臨場感あり。いかにも落語な下げをより面白くし。
終わって、豊志賀のトラウマ逸話。20年前、御簾内で聞いていた談志があろうことか
放屁をして逃げた。怒りのおかげで豊志賀は凄みを増した。楽屋で聞いたら、熱心に
聞いていたが、意にそぐわず放屁、恥ずかしくて逃げたのだろうという真相だった。
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