＠京都 アンダースロー(2014/6/27-7/21 9ステージ)
http://chiten.org/under-throw/
全自由 2000円
原作：アントン・チェーホフ 翻訳：神西清 演出：三浦基 美術：杉山至＋鴉屋
音響：堂岡俊弘 照明：藤原康弘 衣裳：堂本教子 舞台監督：大鹿展明
制作：小森あや 田嶋結菜
出演：安部聡子、石田大、小河原康二、窪田史恵、河野早紀、小林洋平
出演：
小林洋平：セレブリャーコフ（アレクサンドル ウラジミロヴィチ 退職の大学教授）
河野早紀：エレーナ（アンドレーヴナ その妻、二十七歳）
安部聡子：ソーニャ（ソフィヤアレクサンドロヴナ 先妻の娘）
窪田史恵：ヴァイニーツカヤ夫人（マリヤワシーリエヴナ 三等官の未亡人、先妻の母）
小河原康二：ワーニャ伯父さん（イワンペトローヴィチヴォイニーツキイ 母親から
フランス風にジャンと呼ばれる先妻の兄）
石田大 ：アーストロフ（ミハイルリヴォーヴィチ 医師）
2014/07/19(土）曇 8:06ｰ9：39PM(1'33）後方中央 客席満席(40人）
客層：学生と30才代、おじさんおばさん。男性過半数。
客入れ：レジレシートがチケット。壁際にベンチ1、ベルベット張り、とりどりの
木製椅子2列。開場時数人。チラシ、パンフなし。物販。2作品パンフ A5 310円。
カーテンコール1回1分。
やっと行けた拠点アンダースロー。銀閣寺門前なロケーションと駅から遠方、
地の利はよくないけど、甲斐ある空間。ソリッドなコンクリートと木製内装がええ
案配に同居してて○。
舞台。晒され、草が生えたグランドピアノ、離れた置かれた椅子とも傾ぎ。
上手手前、銀貨？の山に刺さったこうもり傘。客入れ時から医師が靴音を立てて
周回、下手奥にサモワール脇で未亡人が編み物をし。
お話。19世紀末のロシア。長年の援助努力の甲斐も無く、裏切られたワーニャ伯父
の怒りと絶望、彼を慰める姪ソーニャの再出発の決意。
わだかまりと激情、各人の諸事情を絵になる(と化す）演出でして生理的に解りやすい
ビジュアルとし。野ざらしピアノな場から動けないソーニャ、基本それも時折は
踏み外すワーニャ伯父さんとか。独特の発話での台詞、歪んだ有様が今作品も
刺激的かつ有効。冒頭のワーニャ叔父さんの閉息した日々語りのループ、取りまく
人々に募るいらだちが、面白くも痛く寂しくて○。ラスト残された二人、彼に根性を
けり入れる女ソーニャにニヤリねこ。
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